【塾エイド】学習塾における生徒・保護者満足度の『実態との乖離』とは?アンケート調査で見えた”主観的な分析の罠”とは

「塾の成功と生徒の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という目的・志のもとに主体的に集まり、相互に協力して地域教育に貢献するための塾・スクール経営の組織である塾エイド(運営法人:株式会社インサイト・ジャパン、代表取締役社長: 鴨志田順)は、全国の学習塾経営者を対象とした「塾運営に関するお悩みアンケート」を実施いたしました。今回は、顧客対応に関する結果についてお知らせいたします。
1. 調査背景
少子化の進行や教育ニーズの多様化、保護者の価値観の変化などにより、学習塾業界を取り巻く環境は年々大きく変化しています。これまでのように学力指導だけで差別化を図ることが難しくなり、「どのように生徒を集めるか」「どのように人材を確保し育てるか」「どのように安定した運営体制を構築するか」といった課題が、より複雑かつ多様な形で現場に表れています。
塾エイドには、全国の塾経営者や教室長の方々から、こうした経営・運営に関するご相談やお悩みの声が日々寄せられています。そうした“現場のリアルな声”を数値的な指標として可視化し、業界全体の現状と変化を捉えることを目的として、本アンケートを実施いたしました。
調査では「集客」「人材・育成」「運営」の3つの観点から、塾の抱える課題や今後の方向性を多面的に分析しています。得られたデータは、塾エイドの「塾の成功と学生の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という理念のもと、各塾の経営課題に寄り添ったソリューションの提供やサービス開発へと反映してまいります。
また、塾運営に携わる皆様におかれましては、今後の経営判断や運営改善の参考としてご活用いただければ幸いです。
2. 調査概要
-
調査方法: WEBアンケート方式
-
調査対象: 全国の学習塾経営者59名
-
調査実施: 2025年10月
※本調査を引用される場合 「『塾エイド』調べ」と明記ください。
3. 調査データ詳細
生徒、保護者満足度が下がっている

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて約32%となり、多くが満足度の低下は感じていないことが分かりました。
生徒、保護者との接点が不足している

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて約29%となり、多くの塾経営者が接点の不足を感じていないことが明らかになりました。
生徒、保護者アンケートの実施活用ができていない

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて81%となり、アンケートの実施・活用ができていない実態が明らかになりました。
保護者ニーズの変化に追いつけていない

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて44%となり、保護者のニーズに対応していると感じている塾経営者が半数以上となりました。
4. 考察
生徒、保護者との関係は良好と感じている塾経営者は多数
今回の調査で、「生徒、保護者満足度が下がっている」と答えた割合が32%となり、生徒の日頃の様子や保護者面談から一定の満足度を実感している塾は多いようです。同様に「生徒、保護者との接点が不足している」と答えた割合は29%となり、生徒・保護者とコミュニケーションにおいても自信を持っていることが明らかになりました。
アンケートの未実施で主観的な分析になってしまっている可能性も
一方で「生徒、保護者アンケートの実施活用ができていない」と答えた割合が81%となりました。先ほどのアンケート結果を踏まえると、アンケートは活用できていないものの、生徒・保護者満足度や接点については不足を感じていないという結果となります。
つまり、ここでいう「満足度」や「接点(接する量)」はあくまで塾を運営する側の”肌感”によるもの、ということになります。もちろん、直接の関与で満足感を図ること、感じることは素晴らしいことです。しかし、普段のコミュニケーションや面談の中で、生徒や保護者の本心を聞ききれていない場合もあります。そうした場合に、直接の対話ではなく「アンケート」を活用することで、塾と生徒・保護者の認識のずれを確認することができます。特に匿名性のアンケートであれば、より実態に近く定量的な指標で塾の評価を確認することができます。
保護者ニーズの“変化“には要注意
今回の調査では「保護者ニーズの変化に追いつけていない」に「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」と答えた塾経営者が過半数を占め、保護者ニーズの変化は一定程度捉えられている、という結果となりました。しかし先述の通り、アンケートを実施していない状態でこの判断をしているとすれば、実態とズレが発生している可能性も大いにあります。
例えば、塾が「成績を上げる事」を最優先事項として取り組んでいたとしても、実際に保護者が求めている事項が「受験や進路に関する情報提供」や「子どもの塾での様子の報告」だった場合は、いくら講師が一生懸命取り組んでも、保護者満足度が上がらない(むしろ下がってしまう)ことも考えられます。
実際には生徒・保護者一人ひとりの求めるものは異なり、それら一つ一つ全てに対応することは難しい側面もありますが、定期的にアンケートを実施して”認識のズレ”を修正していくだけでも十分に効果があります。
また、生徒や保護者が求めるものは受験や進学までの期間や、その時期のニュース、流行りによって変わります。こうした変化を見逃してしまうと、修正どころかズレがどんどん大きくなってしまうこともあり得るでしょう。
塾経営において、自塾の現状を正確に把握することは想像以上に難しいものです。日々の業務に追われる中で主観的な判断に頼りがちになりますが、「何となくできているだろう」という感覚だけでは、実際の問題点を見逃してしまう可能性があります。
やはり客観的に塾の全容を把握するためには、アンケートを使った定量的なデータに視線を向けることが必要です。数値として表れたデータは、感覚では気づけなかった課題を浮き彫りにし、改善すべき点を明確にしてくれます。
定期的なアンケート実施とその分析を通して、生徒・保護者の本当の満足度を把握し、変化するニーズに適応していくことこそが、長期的な塾経営に繋がるのではないでしょうか。
5.塾エイドが提供する塾経営・運営サポートについて
塾エイドは「塾の成功と生徒の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という理念のもと、塾の先生方がコア業務である「教育」に集中できるような仕組みづくりを日々実践しております。教育業界を取り巻く環境は日々変化しており、塾エイドが情報の集約を行って、セミナーやコンテンツを通して発信していくことで、効率よく情報収集いただけます。
今回取り上げた塾運営や保護者満足度テーマについて、塾エイドでは過去以下のようなセミナーを開催しております。本テーマは塾経営者様にとって日々頭を悩ませるものかと存じます。ぜひこの機会に、公式HPからフレンド会員登録(無料)、塾エイドLINE公式のご登録をいただけますと幸いです。
塾経営・保護者満足度テーマで実施したセミナー例
「させる指導」からの脱却!
主体性を育て、生徒が“自ら勉強したくなる”塾の新常識とは?

JEMRO代表理事 小山英樹様にご登壇いただき、生徒自身の主体性を引き出し、満足度向上を目指すためのノウハウをご紹介いただきました。
~お母さんの心をつかんで売上を伸ばせ!~
新規面談・保護者面談での営業の極意

株式会社ウーマンプラスアルファ代表の菊地様にご登壇いただき、学習塾集客の生命線とも言えるお母さんへの営業の極意をご紹介いただきました。
塾エイドセミナーのアーカイブはこちら(一部有料会員限定)
塾エイド公式HP
塾エイドLINE公式
https://page.line.me/887hcxuv?openQrModal=true
また、塾エイドでは有料会員サービスである「JUKU Plus!」を提供しております。塾経営や運営など、同じ悩みを抱える方々と共有できるコミュニティ機能を展開しておりますので、そちらもご興味がございましたら、ご連絡ください。
ご案内は以上です。本調査や塾エイドに関してご関心やご質問のある皆様は下記までお問い合わせくださいませ。
info@jukuaid.com
【株式会社インサイト・ジャパンについて】
所在地 :本部 千葉県我孫子市本町2-3-23 田中ビル2階
TEL:050-5052-1133 FAX:04-7165-3534
事業内容:学習塾ボランタリーチェーンの運営
会社沿革:
2020年 6月 学習塾ボランタリーチェーン本部発足
2020年10月 第1回セミナー開催
2021年 1月 サービス名称を塾エイドに決定
2021年 2月 会員募集開始
2021年 6月 会員塾100教室突破
2021年 8月 セミナー参加者延べ1000名突破
2022年12月 会員1000教室突破
2024年 2月 セミナー参加者延べ5,000名突破
2024年10月 会員1,500教室突破
2025年7月 セミナー参加者延べ7,000名突破
2025年10月 会員2,000教室突破
すべての画像