【SolidWorks】SolidWorksは進化している。最新バージョンを「1日でも早く」使い始めて、常に最高レベルの設計効率を追求

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牧野フライスは、設計3次元化に1998年から取り組んできた。現在では、設計開発と生産の両工程で、約250ライセンスのSolidWorksを活用している。設計が完全に3次元化したことで、部品および設計データの共用・再利用が容易になり、製図工程も全体を俯瞰しながら作業できるので時間短縮した。製造部門へ早い段階で3次元データを渡し、素材・部品の手配を先行して行うコンカレントエンジニアリングも進んでいる。3次元のビジュアル効果により、客先説明や社内コラボレーションもスムーズになった。こうしたさまざまな変革の相乗効果により、試作回数が減るなど開発効率は大幅に向上しており、特に新製品の開発期間は5~7割短縮という大きな成果をあげている。
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牧野フライスでは、SolidWorks導入当初から一貫して、最新バージョンをいち早く実務に利用してきた。サービスパックもSP0から積極的に適用し、常に最新SPへ更新している。
「新バージョンは必ず、前回バージョンで指摘した問題が修正・改善された箇所があり、パフォーマンスも上がっています。つまり、新しいバージョンほど、設計しやすいし、効率がいい。ですから、少しでも早く最新バージョンを使い始めることが、設計者にも会社にもメリットになるのです」と、開発本部 技術情報室 主任の有坂雄二氏は語る。
また、蓄積してきた設計資産を流用設計などで再利用するために、3種類の2次元CADを併用している。つまり、SolidWorksと合わせて4種類のCADソフト間で、データをやりとりするシーンが発生するのだ。
「一部だけバージョンアップするのではなく、『すべて常に最新バージョンにしておく』というルールにしておくと、一番効率よく同期をとれます」と有坂氏は語る。
新機能が加わっているのも、新バージョンの魅力だ。牧野フライスでは、まず利用者全員に新機能の社内説明会を行う。設計者は説明会で「この機能は役に立ちそうだ」と思うと、数日後すぐ試してみることができ、気に入ればそのまま使い続ける。
「たとえばSolidWorks 2009で、画面上に表示されているコマンドボタン、ツールバー、プロパティのウインドウなどを別モニターに移動できる機能はよかった。ふだん使わない機能はすべて隠して、グラフィックエリアが画面いっぱいに広くなったときには、とてもうれしかった」と、EDM R&D本部 基礎技術開発 UP設計チーム リーダの高瀬義之氏は振り返る。
「SolidWorks 2010のマウスジェスチャーの機能は非常に良いですね。良く使うコマンドを右クリックで表示できるので、離れた場所をあちこち見に行くことなく操作が進められ、とても作業が楽になりました。2次元での三面図の動きが快適になったのも、SolidWorks 2010からでした」と、EDM R&D本部 基礎技術開発形彫設計チーム 別府宗明氏。
SolidWorks 2011に対する評価も高い。
「詳細部分を削除し、断面図内で内部構成が分からないようにできるDefeatureツールが印象的でした。簡略化することで複雑なアセンブリを高速に扱えるのと、機密性を守れるのと、2つのメリットをともに活用するでしょう。マニュアルの説明図を作るときにも利用できそう」と高瀬氏。
さらに有坂氏は、「SolidWorks 2011の最大の魅力は高速化です。パソコンの性能も上げましたが、わずか2秒で起動できたので驚きました。Windows 7マシンとSolidWorks 2011の相性は最強です。大容量アセンブリを回転するなどの作業も軽くなりました。解析も格段に速い。これだけ格段に速くなると、バージョンアップした価値があると実感します」と言う。
もう一つの大きな評価ポイントは、「安定性が格段に向上している。以前のバージョンに比べて、大きな図面やアセンブリでも安心して長時間作業できる」ということだ。「SolidWorks 2011なら、何時間も作業したものがゼロになってしまうくやしさを、ほとんど味わわなくて済むでしょう」と別府氏は語る。
SolidWorks 2011では、バージョンアップ作業もめざましく高速化した。
DVDを使ってインストールしていた頃は、利用場所が分散していることもあり、約250ライセンスのバージョンアップに5日間を要していた。
「数年前から、アドミニストレーティブイメージを使ったインストールができるようになって、作業は飛躍的にスピードアップし、SolidWorks 2010では、実質作業は1日で完了するようになっていました。さらにSolidWorks2011は、1台にかかる時間が短縮したうえに、10台まとめて並行作業ができます。SolidWorks 2010の半分の時間でインストールが完了しました」と有坂氏。
バージョンアップに際して手数がかかるのが、データファイルの変換作業だ。
十数年間にわたってSolidWorksを活用してきただけに、3次元データのファイル量は4TBに達する。SolidWorks 2010から、タスクスケジューラの中にファイル変換のウィザードが用意されて、変換作業を簡単に行えるようになった。また、同バージョンで使用を開始したネットワークモニタを使って、複数台のマシンで変換処理を分散・並行して一気に行っている。
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ベータ版プログラムには、SolidWorks 2008から参加している。
「目的は、1日でも早く最新バージョンを使い始めること。ベータ版の段階で問題を指摘すれば、スピーディに修正されますからね」と有坂氏。
この目的を達成するため、SolidWorks 2011のベータ版プログラムには、設計者5人を動員し、丸一日かけて自分たちの使い方で実データを使った操作チェックを行った。
「以前には、SP3ぐらいになるまで、全社規模でのバージョンアップを待機したこともありますが、他の部分が良くなっているのに何カ月も旧バージョンを使い続けるのは時間のムダ。自社チェックしたものを安心して全社で使い始めるために、ベータ版テストを重視しています。ベータ版プログラムに参加するようになってから、SP0で使えるようになりました。」と有坂氏は言い切る。
ベータ版プログラムにおいても、SolidWorks 2011への評価は高かった。
「例年だと20~30項目の修正点を列挙していましたが、SolidWorks 2011はわずか4項目だけ。どれも致命的なものではなくて、『ほとんどなかった』と言ってもいいでしょう」と有坂氏。ベータ版およびSP0の段階から、SolidWorks 2011は製品の完成度が大きく向上しているのである。
「それでもなお、新たな修正要望や改善のアイデアは次々に浮かんできます。これからも、たゆまずに改善提案を重ねて、SolidWorksを育てていきたい」と有坂氏は力強く語った。
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