無線LAN端末の位置情報管理が可能な端末トレーサビリティソリューションを提供
アラクサラは、ネットワークにおける端末の位置情報を管理できる端末トレーサビリティソリューションを提供しています。これまでの端末トレーサビリティソリューションの仕組みでは、無線LANが混在した場合において端末の接続位置を正確に把握できないことがありました(*1)。本課題に対応するため、無線LAN環境対応への機能強化を行い、有線LANと無線LANが混在したネットワークにおいても、有線LAN端末と無線LAN端末それぞれの正確な位置情報の一元管理を可能にします。
図 有線LAN、無線LANの混在したネットワークへの適用
アラクサラでは、無線LANコントローラが保持する無線LAN端末の情報と、無線LANアクセスポイントの情報を収集し、コアスイッチ、エッジスイッチの情報と組み合わせることで無線LAN端末の正確な接続位置情報を管理、可視化します。これを実現するため、端末トレーサビリティソリューションの構成製品であるAX-Security-Controller(以下AX-SC)に無線LANコントローラを管理する機能を実装します。対応する無線LANコントローラはCisco Systems、Hewlett Packard Enterprise(Aruba)などの複数の製品をサポート予定です。これにより、マルチベンダ環境での有線・無線LANのネットワークシステムであっても適用が可能となります。
本ソリューションで対応する無線LANコントローラは以下の通りです。また対応するAX-SCは、2019年7月からの出荷を予定しています。アラクサラは、今後も対応する無線LANコントローラを拡大していく予定です。
メーカー | 条件 |
Cisco Systems | AIRESPACE-WIRELESS-MIBに対応していること |
Hewlett Packard Enterprise/Aruba | WLSX-SWITCH-MIBに対応していること |
なお、2019年6月12日から幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2019のアラクサラブースにおいて、端末トレーサビリティソリューションのデモを行います。
■端末トレーサビリティソリューションについて
端末がどの装置のどのポートやVLANにいつから接続されているか、また端末の資産番号、ユーザ情報などの付加情報(*2)も併せて一元的に確認することが可能です。
[特長]
- 必要な情報を自動収集してリアルタイムに端末を特定・可視化: 端末がアクセスしている装置やネットワークなどの情報は、ネットワークスイッチから自動的に収集、蓄積するので運用の負荷が少なくて済みます。端末に利用者や部署名といったエイリアス(ラベル)を設定したり、ネットワークスイッチやアクセスポイントの設置場所を装置名として設定したりすることで一覧表示の見やすさを高め、より直感的でわかりやすい可視化を行えます。
- 過去の端末情報(履歴)も可視化: 自動収集した過去の履歴を保持しており、問題発生時に遡って端末の利用状況を容易にトレースできます。事象の把握と影響範囲の絞り込みをアシストします。DHCPのアドレス変更や端末の移動など、時間の経過に伴う変化にも自動追従します。
- 既設ネットワークへ迅速に導入・適用: アラクサラのセキュリティコントローラAX-SCを既存のネットワークに追加するだけで、端末の特定や接続位置の可視化を実現します。他社製品のスイッチなどを利用している場合にも導入できます。端末へのエージェントソフトウェアの導入も不要です。
■製品一覧
ソフトウェア名 | 予定標準価格(税抜) |
AX-Security-Controller | 400,000円~ |
■AX-Security-Controllerの動作環境
項目 | 環境 |
OS | Microsoft Windows 10(64bit) Microsoft Windows Server 2016 CentOS 7(64bit) Red Hat Enterprise Linux 7 |
必須ソフトウェア | Python 3.5以降 |
CPU/必要メモリ | Intel Core iシリーズ以降/4.0GB以上 |
ディスク容量 | 20GB以上 |
サポート機器 | AX8600S/AX8300S/AX6700S (※1)/AX6600S (※1)/AX6300S (※1)/ AX4600S/AX3800S/AX3640S/AX3650S/AX3660S/ AX2500S/AX2200S/AX2100S/AX260A 他社L3スイッチ (※1)、他社L2スイッチ (※2) 無線LANコントローラ |
管理最大機器数 | 1000台 |
(※1) 自動遮断は未対応、ARP情報がMIBで収集可能であること
(※2) 自動遮断は未対応、MACアドレステーブル情報がMIBで収集可能であること
*1: 複数の無線LANアクセスポイントを効率良く管理するための無線LANコントローラは、無線LANアクセスポイントとの間の通信において、端末からのデータパケットをカプセル化するトンネル方式を利用することがあります。トンネル方式では、端末が無線LANコントローラの配下に存在するように隠蔽されるため、正確な位置情報が把握できませんでした。
*2: 個別に設定が必要です。資産管理ソフトなどの情報(CSV形式)のインポートにより容易に設定することも可能です。
■アラクサラネットワークス株式会社について
アラクサラネットワークス株式会社は、「快適で安心して使えるネットワークを世界の人々に提供し、豊かな情報通信社会の実現に貢献」を企業理念としています。情報ライフラインを支える概念としてギャランティード・ネットワークを提唱し、ネットワーク構築に必要な基幹系ルータおよびスイッチの開発から設計、製造、販売、保守のサービスを提供しています。
会社名 | アラクサラネットワークス株式会社 |
設立日 | 2004年10月1日 |
代表者 | 代表取締役社長 南川育穂 |
資本金 | 55億円 |
所在地 | 神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目1番2号 新川崎三井ビル西棟 |
従業員数 | 約230名 (2019年3月末現在) |
URL | http://www.alaxala.com/ |
■商標名称等に関する表示
本文に記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
■製品に関するお問い合わせ先
アラクサラネットワークス株式会社 ネットワークシステム部
〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目1番2号 新川崎三井ビル西棟
URL: http://www.alaxala.com/jp/contact/
■報道機関お問合わせ先
アラクサラネットワークス株式会社 広報担当 【担当: 新井、綿貫】
〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目1番2号 新川崎三井ビル西棟
電話:044-549-1706(ダイヤルイン)
URL: http://www.alaxala.com/jp/contact/
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