1年を通じイベント等で神戸が盛り上がる、南京町生誕150年記念イヤー始まる! 音楽ライブ、ライトアップ点灯式、1日限りの限定メニューなど盛りだくさんの「南京町生誕150年事業オープニングイベント」
2018 年3月15日(木)12:00~18:30 南京町広場・長安門前にて開催
神戸市では昨年の神戸開港150年に続き、本年は日本を代表する中華街「南京町」が生誕150年を迎えます。南京町は、1868 年(明治元年)の開港時に外国人居留地には住むことができなかった中国人が、居留地の西側付近に住み始めたことがきっかけで形成され、当時から日本人と中国人が並びあって住み、商いを行ってきたまちです。
このたび、この南京町から広く呼びかけを行い、2018 年3 月15 日から2019 年2 月末にかけての約1年間を通して公民連携による「南京町生誕150 年記念事業」(主催:南京町生誕150 年記念事業実行委員会、委員長:曹英生南京町商店街振興組合理事長)を実施する運びとなりました。そのスタートとして、3月15日(木)、南京町広場、長安門前にてオープニングイベントを実施することとなりましたので、お知らせいたします。
このたび、この南京町から広く呼びかけを行い、2018 年3 月15 日から2019 年2 月末にかけての約1年間を通して公民連携による「南京町生誕150 年記念事業」(主催:南京町生誕150 年記念事業実行委員会、委員長:曹英生南京町商店街振興組合理事長)を実施する運びとなりました。そのスタートとして、3月15日(木)、南京町広場、長安門前にてオープニングイベントを実施することとなりましたので、お知らせいたします。
<「南京町生誕150年事業オープニングイベント」開催概要>
実施日時:2018年3月15日(木)12:00~18:30
開催場所:南京町広場、長安門前
主 催:南京町生誕150年記念事業実行委員会
後 援:神戸市、神戸観光局
一般の方向けの問い合わせ先:神戸観光局TEL:078-303-1188
公式ホームページ:https://www.nankinmachi.or.jp/150th_anniversary
オープニングイベントでは、神戸ならではの「南京町」のブランドを多くの方に楽しんでいただこうと「クラシック」「神戸ジャズ」「オルゴール」のステージが楽しめる「南京町Music live」や、照明デザイナー長町志穂氏プロデュースのリニューアルされた長安門ライトアップの点灯式、南京町の中華料理店が連携してこの日のために特別に販売する1日限定メニュー等が楽しめます。
本イベントを皮切りに、戦災や再開発、震災など、何度もの試練や節目のたびに日本人と中国人が一丸となって、街のにぎわいを作ってきた歴史ある南京町の魅力を伝えるため、「食」や「文化」「エンターテインメント」など、さまざまな集客イベントやキャンペーンを神戸市内で展開し、神戸観光をますます盛り上げて参ります。
- 南京町生誕150年記念事業オープニングイベントについて
【全体スケジュール】
11:00~
限定メニューの整理券配布
12:00~
「南京町生誕150年極上スープ」と「老祥記神戸ビーフ豚鰻」販売
12:00~17:00
南京町生誕150年MusicLive
・12:00~12:30 / 13:00~13:30 スーパーストリングスコーベ「Rune&June」
・14:00~14:30 / 15:00~15:30 六甲オルゴールミュージアム出張コンサート
・16:00~16:30 / 17:00~17:30 Kitanami Yoshika TRIO
18:00~
長安門LEDライトアップ点灯式 久元喜造神戸市長
・久元喜造 神戸市長挨拶
・照明デザイナー長町志穂氏による解説
・「神戸龍獅團」(市立神港橘高校)による獅子舞パフォーマンス
【みどころ】
1. 南京町Music live
・12:00~12:30 / 13:00~13:30 スーパーストリングスコーベ「Rune&June」
櫃本瑠音(チェロ)、櫃本樹音(ヴァイオリン)による姉妹デュオ。
・14:00~14:30 / 15:00~15:30 六甲オルゴールミュージアム出張コンサート
六甲山上の「六甲オルゴールミュージアム」からストリートオルガンが出張演奏。来場者も手回しオルガン演奏体験会に参加できます。
・16:00~16:30 / 17:00~17:30 Kitanami Yoshika TRIO
日本のジャズ発祥の地、神戸で活躍中のジャズヴォーカルバンド。第5代神戸新開地ジャズヴォーカルクイーンがジャズのスタンダードナンバーを中心に南京町テイストの上質なジャズをお届け。
2.「長安門LEDライトアップ」【3月15日 18:00~ 点灯式】
南京町のシンボル「長安門」。南京町生誕150年を記念し、ライトアップ照明をフルカラーLEDにリニューアルし、オープニングイベントで初めて点灯します。18:00~開催する点灯式には久元喜造神戸市長も参加し、派手な爆竹音とともに点灯された長安門をバックに、龍舞の世界大会にも出場する名門「神戸龍獅團」(市立神港橘高校)による獅子舞が祝舞を披露します。中国河北省の大理石に彫刻をほどこした装飾が浮き上がるカラーライトアップで、夜の南京町を一層華やかに彩ります。
3. 1日限りの限定メニュー
南京町生誕150年を記念し、南京町の老舗の名店「民生 廣東料理店」や名物“焼鶏”の「劉家荘」など、南京町の名店が協力して作る極上スープ。フカヒレやアワビなど中華の豪華食材をふんだんに使用した超高級の蒸しスープと創業100年を超える豚饅発祥の店「老祥記」のスペシャル豚饅「神戸ビーフ豚饅」をセットにして限定販売します。
・限定100食 南京町生誕150年特別価格1,000円(8,000円相当)
・販売時間:
12:00/13:00/14:00/15:00/16:00 (各回20食ずつ)※11:00より整理券発行
- 南京町生誕150年記念事業 今後の予定
【今後の主なイベント】2018年3月現在の予定です。変更の可能性があります。
■ 4月 南京町ジャズ月間
日本のジャズの発祥地の神戸が創設した記念日「KOBE JAZZ DAY 4/4」と南京町がコラボ。南京町広場でジャズコンサートなどを開催します。
・4月4日(水) KOBE JAZZ DAY × 南京町
ラジオ関西『KOBE JAZZ-PHONIC RADIO』(火曜日18:00〜20:00)のジャズステージを南京町広場で公開収録。
出演:広瀬未来(Tp)、高橋知道(Ts)、たなかりか(Vo)ほか
司会:三上公也
時間:1)16:00~16:40、2)18:00~18:40
・4月14日(土) KOBE MUSIC STAGE「Old and New Jazz ライブ in 南京町」
古くて新しいジャズをテーマに神戸の新旧管楽器奏者、トロンボーンの井手正雄とアルトサックスの石井陽太を迎え、南京町特設ステージにて懐かしのオールドジャズや、若さ時めくジャズが楽しめるライブを開催。
■ 4月27日(金) ヨルバル × 南京町
クロスメディアイベント「078」(ゼロナナハチ)にあわせて開催される三宮センター街の街バルイベント「ヨルバル」。神戸中華をテーマに南京町や神戸の中華の名店による出張出店で飲んだり食べたり。神戸を代表する2つの商店街がコラボしたイベントをお楽しみください。
■ 5月3日(木・祝)~5日(土・祝) インフィオラータこうべ北野坂 × 南京町
「インフィオラータ」とは、イタリア語で「花を敷きつめる」という意味で、道路や広場に花びらなどにより絵模様を描き鑑賞するというイベントで、イタリアのジェンツァーノ市をはじめ、ヨーロッパの各都市で実施されています。
神戸では、阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の街を美しく彩りたいという想いで、1997年に初めて開催されました。まちをチューリップの花びらで彩る神戸の春の風物詩として定着しており、今年で22回目を迎える巨大花絵イベントに南京町生誕150年を祝う南京町らしいパンダの絵柄の花絵が登場。
■ 毎月15日「中華の日」前後に開催する多彩なコラボイベント
市内の観光地や商店街等主催のイベントとタイアップし、南京町の「食」「歴史・文化」「伝統芸能」とコラボレーションしたイベントや出張キャラバン等のキャンペーン、市内各地と南京町を結ぶガイドツアーやスタンプラリーなどを計画中。
このほか、9月には中秋節(名月を賞する中国の習俗)に合わせた南京町がプロデュースする食のフェスティバルを、11月には毎年行列の絶えない「KOBE豚まんサミット」とのコラボレーションや大学とのタイアップなど多彩なイベントを実施予定です!
詳細は、南京町生誕150年HP( https://www.nankinmachi.or.jp/150th_anniversary/ )で随時お知らせします。
- 参考資料
~ 南京町の歴史~
■南京町のはじまり
1868年(明治元年)、神戸には開港とともに外国人が住み始めたが、日本と国交の条約を結んでいなかった中国(清)の人々は外国人居留地には住むことができず、居留地の西側(現在の南京町から港の間)付近に住むことが多かった。
当初は欧米人の生活の世話や、貿易業が中心だったが、その後中国人の仕事は多様化。料理・食材・印刷・雑貨・塗装の店などの商いへと移り変わり、これらの店を中心に南京町の形が整っていくことになる。このまちでは、日本人も商いを行い、国際色豊かで多様な市場として発展した。ここに来ればなんでも揃い、他では手に入らない珍しい品も手に入ることから、多くの人が訪れ、大変な賑わいを見せた。「南京町」という名前は、当時の日本人が中国から来た人や物を、親しみをこめて「なんきん(さん)」と呼んだことに由来する。
■ 苦難の時代~戦中・戦後
焼け跡にバラックの店などが立ち並ぶ闇市1931年(昭和6年)の満州事変以降、中国人は日本での生活が困難になり、中国への帰国を余儀なくされる。さらに1945年(昭和20年)の神戸大空襲で、南京町一帯はほぼ全焼からの再出発となった。戦後の復興にともなって、南京町も賑わいを取り戻すが、それと同時に外国人船員や進駐軍兵士相手の外人バーが急増し、一時、治安が悪化した時代もあった。
■ 生まれ変わる南京町
1970年代半ばには、南京町を異国情緒漂うまちとして整備する再開発計画が神戸市から浮上。当時の南京町の約3分の2は中国物産とは関係ない日本人商店で、まちを中華一色にすることへの疑問もあったが、地元関係者を中心に話し合いが進められ、中国的な景観を中核としたまちづくりを行っていくことで合意する。
こうして日本人と中国人が協力して新しいチャイナタウンを作るという壮大な取り組みがスタート。1987年(昭和62年)には第一回南京町春節祭を開催。27万人もの人を集め、大成功に終わった。
■ 阪神・淡路大震災を乗り越えて
1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災によって、南京町では8棟が全壊し、半分以上の店舗が半壊・一部損壊の被害を受けた。1月31日から始まる予定だった春節祭の中止を決め、その代わりに広場に屋台を出し、水餃子などを被災者に無料で提供する炊き出しを実施した。
■ 南京町の今とこれから
現在の南京町の店主は、中国人と日本人がほぼ同数。「中秋節」「ランターンフェア」など震災以降に始まったイベントも多く、季節ごとに何らかの催しが開催されている。どのイベントもまちの人たちが手作りで行うことで団結が深められており、「人が主役」のまちづくりが進められている。150年の歴史の中では、戦災、再開発、震災など、何度もの試練や節目があったが、そのたびに日本人と中国人が一丸となって、まちのにぎわいを取り戻すための策を練り、実行してきた。
今回の南京町生誕150年記念事業には、南京町のみならず、神戸市内のさまざまな地域の人々が参画し、実働部隊となって盛り上げようとしている。この動きこそが、多様性を受け入れ、楽しむ、神戸の象徴と言えるのではないだろうか。
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