高齢者見守りサービス「スマートルームみまもり」のトライアル実施について
~IoTを活用した見守りで、独居高齢者の賃貸入居問題を解決する~
内閣府「平成29年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし高齢者は増加傾向であり平成27(2015)年時点で約600万人に達し、そのうち、33.8%が公営または民間賃貸に入居しています。一人暮らしの高齢者が今後も増加が想定される一方で、一人で暮らす高齢者の居室内での体調の急変について発見が遅れることによる「孤独死」等の課題によって、高齢者の賃貸物件への入居を、物件オーナーが承諾しないケースもあるといわれています。
一方で高齢者に住まいを提供することは、物件オーナーにとっても空室リスクを減らす対策にもなります。そこで、IoTによる高齢者見守りサービス「スマートルームみまもり」(以下、本サービス)をプリンシプルとNTT西日本が共同で開発し※1、各管理会社の協力のもと高齢者宅に一定期間無償で導入を進め、その効果やビジネススキーム、運用性等を検証するトライアルを実施します。
※1 NTT西日本はベンチャー企業等とともに社会課題解決に向けたアイデア創出から事業化支援を行う取組み「Startup Factory」を2015年度より実施しており、本サービスは、「Startup Factory 2017」を通して、プリンシプルとNTT西日本で取り組んできたものです。
2.トライアル概要
入居を希望する一人暮らしの高齢者または、現在すでに一人暮らしをされている高齢者等、各管理会社が選定する高齢者(以下、入居者)に対し、本サービスの導入を図ります。
入居者には一定期間無料で本サービスを利用していただきます。
プリンシプル、NTT西日本、各管理会社は、入居者宅への本サービス導入を通じて、各管理会社としてのビジネススキームの確立と、運用フローの検証、またサービス仕様の検証などを行います。
3.本サービス仕様
本サービスは、ドア開閉センサーを居宅内2か所に設置し、一定時間以上ドアの開閉が検知されない場合に、アラームを出すサービスです。
アラームが出たのち、高齢者本人と連絡がつかない場合は、ご家族や管理会社等へ通知が行われます。本サービスは来訪や電話による見守りサービスと異なり、入居者が普段の生活を変えずに、ごく自然に見守りを受けられる点が特徴です。
4.各社の役割
プリンシプル
・本サービスの開発(NTT西日本との共同開発)
・運用フローの検証
NTT西日本
・本サービスの開発(プリンシプルとの共同開発)
・光インターネットアクセスサービスと組み合わせた本サービスの販売スキーム検討
各管理会社
・需要の検証
・高齢者における使い勝手等のフィードバック
5. 今後の展開
本トライアルの検証結果を反映・改善し、プリンシプルによる商用サービス提供を予定しています。
また、NTT西日本ではNTT西日本グループ会社とともに光インターネットアクセスサービスとの組み合わせによるサービス普及を図ります。
6. 本件に関するお問合せ
◇西日本電信電話株式会社 九州事業本部 新ビジネス推進室
担当:吉富
TEL:092-434-9695
9時~17時(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)
◇株式会社プリンシプル
担当:秦野
TEL:092-434-0555
11時~21時(水曜・年末年始を除く)
※電話番号をお確かめのうえ、お間違いのないようお願いいたします。
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