ディープテックで未来を担う、シード・アーリー期のスタートアップ4社を選出 「J-TECH STARTUP 2025」認定企業決定
2月24日に「第10回 J-TECH STARTUP SUMMIT」をTokyo Innovation Base(有楽町)で開催
一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ(代表理事:國土 晋吾、千葉県柏市、以下TEP)は、本年度で10回目となる、ディープテック分野において成長が期待されるシード・アーリー期のスタートアップを認定する事業「J-TECH STARTUP 2025」にて、認定企業4社を選出したことをお知らせします。
また2026年2月24日(火)には、Tokyo Innovation Base(有楽町)にて、認定企業のプレゼンやパネルディスカッションを行う「第10回 J-TECH STARTUP SUMMIT」を開催する予定で、本日より一般参加申し込みを開始いたします。

TEPは、日本有数の大学・研究機関の集積地であるTX(つくばエクスプレス)沿線を中心に活動を行う2009年創設のディープテック・スタートアップの支援組織です。2016年より、技術系スタートアップの認定事業「J-TECH STARTUP」を毎年実施し、「事業の革新性」「経済的な発展」「社会的影響力」「事業の実行力」の面から評価を行い、今後グローバルな成長が期待されるシード・アーリー期の技術系スタートアップを選出・認定しています。過去9年間で総計61社を認定しており、認定企業の認定後資金調達額は累計450億円超え、認定後の新規雇用は累計556名に至る※1など、多くが認定を機に目覚ましい成長を遂げております。
「J-TECH STARTUP 2025」では、ベンチャーキャピタル(以下、VC)等からの出資前の企業を対象とした「シード枠」で1社、VC等から出資を受け、資本金3億円以下の「アーリー枠」から3社を選出し、AI医療機器、量子センサー、カーボンエネルギー、アグリテック等の技術分野のスタートアップが選ばれました。(選出企業は後述)また認定企業4社の中から、大学・研究機関発スタートアップとして最も評価の高かった株式会社カーボンクライオキャプチャーを『大学・研究機関発スタートアップ賞』として選定いたしました。
認定企業決定を受け、2026年2月24日(火)には、Tokyo Innovation Base(有楽町)にて、「第10回 J-TECH STARTUP SUMMIT」を開催し、認定企業による事業プレゼンや、認定証の授与を行います。さらに、「大学・国研発スタートアップの持続発展的成長を目指して」をテーマとしたパネルディスカッションや、『大学・研究機関発スタートアップ賞』の授与、そして共催の一般社団法人日本能率協会(以下、日本能率協会)による『日本能率協会 産業振興賞』の選考・授与も予定しています。
さらに日本能率協会が企画運営するイノベーション創出のための情報サイト「JMA GARAGE」(https://jma-garage.jma.or.jp/)にて、歴年のJ-TECH STARTUP認定企業の紹介に並び、本年の認定企業についても記事化が決定しており、J-TECH STARTUP認定企業と日本能率協会の会員企業との事業共創に繋げていく予定です。
本イベントは、これまで15年以上にわたりシード・アーリー期の技術系スタートアップ支援に取り組むTEPが選出した、これからの大きな成長が期待される技術系スタートアップのプレゼンを視聴できる貴重な機会となります。起業を志す方や技術系スタートアップの方はもちろん、ディープテック領域の大学・研究機関の研究者の方、有望な技術系スタートアップの投資・提携を模索したい大手企業や投資家の方はぜひご参加ください。
今回の「第10回 J-TECH STARTUP SUMMIT」は、オンライン同時配信は行わず、後日アーカイブ映像配信を予定しております。直接企業とコミュニケーションが取れるのはリアル開催(事前のチケット申込が必要)のみとなりますので、ぜひこの機会に会場にてご参加ください。
チケットのお申込はこちら:https://j-tech20260224.peatix.com/
※1 2024年度までのJ-TECH STARTUP認定企業全61社に対するフォローアップ調査(2025.09 TEP実施)の中で、回答を得られた43社のデータに基づく(回答率70.4%)。なお、回答を得られなかった残り約30%の企業にも資金調達や従業員の新規雇用は認められるため、実際の認定後資金調達額累計や、新規雇用者数は上記を上回ることが推測されます。
■J-TECH STARTUP 2025認定企業
【シード枠】ベンチャーキャピタル等からの出資前の企業

株式会社Type-I Technologies
量子科学技術研究開発機構(QST)で培われた(ナノ)量子センサー技術を基礎に既存センサーでは到達できない高感度、微細なセンサー開発を目指しています。(ナノ)量子センサーおよび計測装置の開発と製造・販売、コンサルティングと合わせ、ナノ量子センサーを活用した超高感度リキッドバイオプシーシステム(量子リキッドバイオプシー)の開発と体外診断薬としての認可を目指し健康長寿社会の実現に貢献していきます。
(URL) https://type-i.co.jp/
【アーリー枠】VC等から出資を受け、資本金3億円以下・従業員50名以下の企業

株式会社カーボンクライオキャプチャー <大学・研究機関発スタートアップ賞受賞>
NIMSで開発された世界最安のCO2吸収除去材を用いて、経済合理性のあるCCUS技術を提供するテック企業です。当社で開発するプラントは、東南アジアの高濃度CO2含有天然ガス田からのLNG生産、石炭やメタンからの水素製造、ビール製造等のバイオ発酵プロセスからのCO2回収と高純度化に利用できます。当社は、有価物であるメタン、水素、CO2の安定提供に貢献し、これらの新たなバリューチェーンの構築を目指しています。
(URL) https://carbon-cc.com/

輝翠株式会社
2021年創業のアグリテックスタートアップ企業です。これまで自動化ソリューションが普及してこなかった屋外果樹農業分野を最初の貢献ターゲットとして、運搬や草刈の軽労化に貢献するAIロボットを企画・製造・販売しています。人の作業をサポートするロボットを提供し、農業や建設分野で経営の持続性を支えます。社名の"輝翠(きすい)"には、農業や地方から輝く未来を創造するというミッションの意味が込められています。
(URL) https://kisui.ai/

株式会社CYBO
株式会社CYBOは、「細胞データでつくる未来」を掲げ、大量の細胞を精密に検査する細胞解析プラットフォームを開発するスタートアップです。細胞標本を高速に3Dデジタル化する装置「CYBO Scan」や、各種細胞標本を解析するAIソフトウェアを製品化しています。さまざまな現場ニーズに即した細胞解析AIソリューションを提案し、医療を起点に、食品や環境エネルギーなど多様な分野への応用を目指します。
(URL) https://www.cybo.jp/
■「第10回 J-TECH STARTUP SUMMIT」開催概要
・日時:2026年2月24日(火)14:00~17:30
(ブース・デモンストレーション&ネットワーキング~17:30)
・URL : https://j-tech20260224.peatix.com/
・会 場:Tokyo Innovation Base (Sushi Tech Square2階)
東京都千代田区丸の内3-8-3
JR山手線・京浜東北線「有楽町駅」京橋口|徒歩1分
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D9出口すぐ
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」1出口|徒歩3分
・主 催:一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ
・共 催:一般社団法人日本能率協会
・後 援: 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 関東本部
国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) ほか
■プログラム(予定)
14:00-14:10 開会挨拶
14:10-14:25 J-TECH STARTUP 2025 認定企業プレゼン(シード枠)
株式会社Type-I Technologies
14:25-15:10 J-TECH STARTUP 2025 認定企業プレゼン(アーリー枠)
株式会社カーボンクライオキャプチャー
(※J-TECH STARTUP 大学・研究機関発スタートアップ賞 受賞)
輝翠株式会社
株式会社CYBO
15:10-16:10 パネルディスカッション「大学・国研発スタートアップの持続発展的成長を目指して」
16:10-16:25 認定書授与、各賞発表・授与
16:25-16:30 閉会挨拶
16:30-17:30 ブース・デモンストレーション&ネットワーキング
■パネルディスカッション 登壇者
パネラー:古川保典様 株式会社オキサイド 代表取締役会長
筑波大学大学院理工学研究科修了。工学博士。日立金属、米国スタンフォード大学応用物理研究所 客員研究員、独立行政法人物質・材料研究機構、九州大学理工 科学研究院助教授を経て、2000年にオキサイドを設立。2021東京証券取引所マザーズ市場に上場。Forbs Japanグランプリ受賞。
独立行政法人物質・材料研究機構で得られた研究成果を社会に還元したいとの 思いから、2000 年に株式会社オキサイドを創業した。「結晶と光で社会に貢献す る」ことを目指し、様々な単結晶材料とそれを応用したレーザ装置を開発・製造・ 販売している。製品の主な応用分野は、癌の早期診断で重要となる PET 検査と、 データセンターやAIの高性能化を支える半導体ウエハ欠陥検査である。2021 年 4 月東証マザーズ(現東証グロース)に上場した。上場後は同じハードテック分野の大学発ベンチャーの経営課題の解決をサポートしている。

パネラー:神長 輝一 様 株式会社Type-I Technologies 代表取締役
2017年茨城大学大学院理工学研究科、宇宙地球システム科学専攻修了 博士(理学)。量子科学技術研究開発機構(QST)量子生命科学研究所 博士研究員を経て、2024年から同主任研究員。QST入社後、ナノ量子センサー研究に従事し、これまでの研究成果の社会実装を目指し研究室主宰者らと2024年にType-I Technologiesを創業。現座もアカデミアの第一線でナノ量子センサー研究を行いながら、CEOとしてナノ量子センサーを活用した超高感度リキッドバイオプシーシステム(量子リキッドバイオプシー)の開発を進めている。

パネラー:一ノ瀬 泉様 株式会社カーボンクライオキャプチャー代表取締役
工学博士。九州大学を卒業後、工学部助手、マサチューセッツ工科大学訪問研究員、理化学研究所フロンティア研究員を経て、NIMSに異動。グループリーダー、センター長、ユニット長、副拠点長を務める。NIMSでは、JST-CREST、COI-STREAM、JST-ALCA、化学MOP、Moonshotプロジェクト、SIPプロジェクト、JST-STARTの責任として研究開発を行い、Science、Nature姉妹誌への論文多数。2024年11月にCarbon CryoCapture社を設立。VCや日本政策金融公庫から1億1000万円を資金調達し、CO2回収プラントの建設を進めている。

モデレーター:尾﨑 典明 一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ 副代表理事
2004年九州工業大学大学院・工学研究科物質工学専攻修了。コンサルティング会社にて企業の新事業・新商品開発支援に携わる。2009年S-factory創業、企業に加え、自治体、NPO、スタートアップに対し支援を行う傍ら、官公庁等のアドバイザー等歴任。業種業態問わず、またその事業ステージによらず、それぞれの課題に応じた支援を実践。現在、NEDO技術委員/SVr、筑波大学国際産学連携本部客員教授も兼務。

■ディープテック・スタートアップ支援の現状とTEPのこれまでの活動について
ディープテックとは、研究を通じ得られた科学的発見に基づく先端技術で、事業化・社会実装により、国・世界レベルの社会課題解決に大きなインパクトを与えるとして近年世界的に成長著しい分野です。具体的には、AI、宇宙技術、ロボティクス、量子コンピュータ、バイオテクノロジー、クリーンエネルギー、ナノテクノロジーなど多岐にわたります。
日本では、2023年度より経済産業省主導の下、「ディープテック・スタートアップ支援事業」※2を通じ総額予算1000億円規模の支援が開始されました。さらに、2025年8月に、政府は3年間で最大270億円を投じる新たな支援策を発表し、「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」として国際研究・事業化・人材育成の3つの柱でAI・ロボット・バイオ分野の起業を後押しすると発表※3。2025年6月にはAI新法が施行され、NEDOを通じた1000億円規模の支援事業も行われています。
TEPは、そういった流れに先んじて、2009年よりディープテック分野に特化したスタートアップ支援活動を継続的に行ってきました。スタートアップ、大学・研究機関、地域行政、大企業、エンジェル投資家、VC、メンター(専門家)などのネットワークを構築、日本有数のディープテックエコシステムの構築に寄与してまいりました。国をあげてディープテック・スタートアップの育成が急がれる今、TEPの活動についてより多くの方々に訴求していくとともに、当団体が有するネットワークや知見を活用した支援を更に強化していきたいと考えています。

≪TEPパートナー一覧≫
・アドバイザリーボード:経済産業省 関東経済産業局、茨城県、千葉県、東京都、柏市、つくば市、柏商工会議所、中小企業基盤整備機構関東本部、千葉県産業振興センター、東京都中小企業振興公社、つくば研究支援センター、産業技術総合研究所、日本貿易振興機構 関東貿易情報センター、筑波大学、つくばグローバル・イノベーション推進機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構、千葉大学、宇宙航空研究開発機構、国際電気通信基礎技術研究所、物質・材料研究機構、特許庁、国立がん研究センター 東病院、海洋研究開発機構、量子科学技術研究開発機構
・コーポレートメンバー:TMI総合法律事務所
・プロジェクトメンバー:株式会社常陽キャピタルパートナーズ、一般社団法人日本能率協会、三井不動産株式会社
※2 経済産業省「ディープテック・スタートアップ支援事業の 基本方針」(令和5年3月)
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/kenkyu_innovation/pdf/028_s01_00.pdf
※3 日本経済新聞「政府、ディープテック起業支援へ270億円 国際共同研究や人材育成」(2025年6月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG09B430Z00C25A6000000/
内閣官房「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/campus/index.html
■主催・共催
<主催>一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)(https://www.tepweb.jp/)
TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)は、日本のトップレベルの技術をビジネス化し普及させることを目的とする技術系スタートアップの支援組織です。コア技術を持ち、そのビジネス化を目指すディープテック・スタートアップを中心に、起業・経営経験が豊富なエンジェル投資家、専門的アドバイスが可能なメンター、スタートアップ起業との連携を望む大手企業らを会員として組成しています。現在は、大学や研究機関、地域行政、そして海外の同様のスタートアップコミュニティにもネットワークを広げており、世界でも有数の技術系スタートアップのエコシステムとなっています。
<共催>一般社団法人日本能率協会(https://www.jma.or.jp/)
日本能率協会は「経営革新の推進機関」として1942年に設立しました。産業界の健全な発展を先導すべく、現在から将来にわたる経営課題や社会課題について、産業界と共に考え、革新の方向を探っています。現在、「人材育成・組織開発」「ものづくり支援」「産業振興」「ISO審査・第三者認証」の4事業によって、あらゆる経営課題解決を支援しています。重点活動としては「KAIKA」「アジア共・進化」の2テーマを掲げ、新たな領域に挑戦しています。長年取り組んできたマネジメントに関する調査・研究と約1,350社・団体からなる会員ネットワークをベースに、常に高品質で実践的なサービス提供を行っています。
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