TM-RoBoのAI商標検索機能における併存登録例検索機能をアップデート

関連性のない多数の類似群コードが指定された場合の併存登録例の検索がより正確に

株式会社IP-RoBo

 株式会社IP-RoBo(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩原将文、以下IP-RoBo)は、商標の登録可能性、使用による侵害リスク等の商標調査を支援する人工知能サービス「TM-RoBo(ティーエム・ロボ)」を提供しております。

 TM-RoBoのAI商標検索機能における併存登録例検索について、機能改善のためのアップデートを行い、本日よりβ版のサービス提供を開始いたします。

 今回のアップデートにより、関連性のない多数の類似群コードが指定された場合でも、より正確な併存登録例を多数取得できるようになります。

■背景

 当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能が専門家と同等レベルの精度で調査商標の登録可能性判断に有益な各種指標を数値化する「TM-RoBo」を2018年4月にリリースし、その後も新機能を順次追加することにより、商標調査業務の効率を劇的に向上させることを目指してきました。

 特に、2020年7月にリリースした<AI商標検索機能>は、事実上一連一体のカタカナ称呼を入力して調査することしかできなかった従来システムに対して、下記の機能を実現した画期的な機能となっております。

(1) 外観どおり(漢字/ひらがな/アルファベット等のあらゆる文字種別をそのまま表記)の文字商標、指定商品・役務、類似群コードを入力することで、AIが称呼付与と語力統計指標(※1)を数値化する

(2) 複数語からなる結合商標が入力された場合は、分離観察されうる全ての組合せ語を網羅的に抽出したうえで、組合せ語毎に、TMR(※2)やTMC(※3)を算出し、TMS(※4)をAIが数値化する

(3) 必要に応じて、要部認定の判断に有益な併存登録例を検索し、表示する

※1 対象となる語と指定した商品役務との間の関連性の指標であり、識別力に関連する指標

※2 対象となる語の称呼におけるオリジナル性に関連する指標

※3 対象となる組合せ語が、調査商標全体との関係で分離観察される可能性に関連する指標

※4 対象となる組合せ語または調査商標に対する総合指標

■これまでのTM-RoBoでは

 AI商標検索機能では、類似群コードについては複数指定して入力することが可能ですが、指定商品・役務については、精度向上のために、ひとつに限定して入力していただく仕様となっています。

 そうすると、複数指定された類似群コードは、入力されている指定商品・役務に紐づいた、一定の関連する範囲内にあると考えられますので、従来の併存登録例検索機能では、複数指定されている類似群コードをまとめて検索していました。このため、複数指定された内の異なる類似群コードで検索された2つの登録商標についても併存登録例として表示されることがありました。例えば、指定商品・役務が化粧品、類似群コードが04A01、04B01、04C01とそれぞれ指定されている際に、「うるリップ」の併存登録例を検索した場合、「アクア」04C01と「アクアリップ」04C01のように、完全に類似群コードで共通するものに加えて、「モア」04A01と「モアリップ」04C01のように、類似群コードにずれが生じているものも併存登録例として表示されていました。このような場合でも、04A01と04C01は化粧品という単一の指定商品・役務に関連している類似群コードであるため、要部認定の判断において一応の参考になると考えられますので、併存登録例として表示していました。

 これに対して、一部ユーザ様から、下記のようなご要望をいただきました。

・必ずしも関連していない多数の類似群コードを指定し、そのうちの一つの指定商品・役務を指定して入力する場合にも正確に併存登録例を取得したい

・完全に共通する類似群コードでの併存登録例を取得したい

 そこで、上記のユーザ様のご要望にお応えすべく、併存登録例検索機能をアップデートすることにいたしました。

■アップデート機能概要

 複数の類似群コードが指定されている場合、各類似群コード毎に併存登録例を検索し、類似群コードが一致している2つの併存登録例のみを表示するように修正しました。

 上記の例では、「アクア」04C01と「アクアリップ」04C01は併存登録例として表示されますが、「モア」04A01と「モアリップ」04C01は併存登録例として表示されないようになります。

 また、入力した類似群コードのうち、2つの併存登録例で共通している類似群コードを簡単に確認できるように、共通コードとして表示されるようになります。

 加えて、併存登録は参考になるのでもっと出力してほしいというご要望もありましたので、各類似群コード毎に表示する最大数を30件まで可能としました。

■効果

 今回のアップデートにより、関連性のない多数の類似群コードを入力して検索した場合でも、正確に併存登録例を取得できるようになります。

 また、どの類似群コードで併存しているのかが一目でわかるようになりますので、要部認定の判断の参考にしやすくなるとともに、指定商品・役務の再考をする際に有用な情報となります。

 さらに、併存登録例の出力数が大幅に増えますので、要部認定の判断の際だけでなく、拒絶理由通知等に対応する際の証拠確保の充実につながります。

■TM-RoBoとは

 商品等の名称として商標を新たに使用したり、商標権を取得しようとする場合、同一または類似の商標が既に出願、登録されていないかを調査することが極めて重要であり、このような商標調査を行うことが一般的に行われています。

 

 ただし、商標調査を行う既存システムでは、表記される商標そのものについて検索する場合(商標検索)には、調査商標との完全一致検索かこれに準じた検索しかできないため、より重要な類似検索を行うことが困難となっています。また、称呼(商標の読み)について検索する場合は類似検索が可能となっていますが、類似の程度まで加味して結果表示することができないために、大量にリストアップされた全ての商標を調査者がしらみ潰しにチェックする必要がありました。これらのことから、商標調査には、高度な専門性に加え、多大な手間とコストがかかっていました。

 

 当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能であるTM-RoBoを2018年4月にリリースし、その後も追加機能を順次リリースすることにより、最新のAI技術を用いて商標調査の業務効率を劇的に改善することをサポートしています。

今回新たにリリースした併存登録例検索機能のアップデートはβ版の紹介ですが、現在のTM-RoBoの正式版では下記機能もラインナップしております(一部有料オプションとなっております)。

・AI称呼検索機能

・類似群コード検索機能

・類似群コードテンプレ機能

・称呼一括検索機能

・表示項目追加機能

・AI商標検索機能

・外観部分一致検索機能

・PDF一括出力機能

・システム連携機能        etc

公式Webサイト:http://www.tm-robo.com/

■株式会社IP-RoBoについて

社 名 :株式会社IP-RoBo( http://www.ip-robo.co.jp/ )

代表者 :代表取締役社長 岩原 将文(いわはら まさふみ)

所在地 :東京都港区西新橋1-22-5 新橋TSビル7階

設 立 :2018年3月20日

資本金 :1067万円

事業内容:

1. コンサルティング事業(知的財産に関わるコンサルティング全般)

2. Webサービス事業(知的財産に関わるインターネット情報サービス)

3. ソフトウェア開発事業(知的財産に関わるソフトウェアの設計、開発)

お問い合わせ:Mail:info@ip-robo.co.jp

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会社概要

株式会社IP-RoBo

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URL
https://www.ip-robo.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
西新橋1-22-5 新橋TSビル7階
電話番号
03-6205-8282
代表者名
岩原将文
上場
未上場
資本金
1067万円
設立
2018年03月