ピカリング インターフェース、動作寿命が300倍、テストシステム・スループットが60倍の新しいMEMベースRFマルチプレクサを発表

Menlo Microsystemsとの提携でPXI RF MUXシリーズに新しいスイッチング技術を採用し、性能を大幅に向上

ピカリング

電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・サプライヤであるピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)( https://www.pickeringtest.com/ja-jp/ )は新しいスイッチング技術を搭載したPXI/PXIe RF(無線周波数)マルチプレクサ(MUX)モジュールの新シリーズを発表しました。無線通信や半導体テストに最適なこの新しいMEMSベースのRFマルチプレクサは従来のEMR(電気機械式リレー)製品に比べ、動作寿命の大幅な延長(最大300倍)、動作速度の向上(最大60倍)、帯域幅の拡大、RF電力処理の向上を実現します。また、挿入損失はEMRと同程度で、ソリッドステート・スイッチよりもはるかに低いレベルを達成しています。


このファミリがベースとなっているMenlo MicrosystemsのIdeal Switchは半導体、民生用無線機器、各種Sバンド・アプリケーション(モバイル・サービス、衛星通信、レーダー)などの要求の厳しいRFテスト環境をサポートする性能特性を備えた初の商用MEMS部品です。

ピカリングのスイッチング・プロダクト・マネージャーのスティーブ・エドワーズは「ピカリングは長年にわたり、MEMS(微小電気機械システム)技術に強い関心を寄せていました」と述べ、さらに「Menlo MicroはIdeal Switchにより、RFテストに必要とされる仕様を満足する量産MEMSスイッチを提供する初の企業です」と語りました。


Menlo Microsystemsの創業者兼ワールドワイド・マーケティング担当SVPのChris Giovanniello氏は、「ピカリング インターフェースとのパートナーシップは次世代のRF製品とアプリケーションを共同開発した5年間の経験の上に築かれています」と述べ、さらに

「私たちのIdeal Switchがピカリング初のRFマルチプレクサに搭載されたことで、イノベーションがさらに進むことを期待しています」と語りました。


40-878(PXI)と42-878(PXIe)は4:1構成の50ΩRFマルチプレクサです。

多様なサイズのテスト・アプリケーションに対応するため、40/42-878シリーズではシングル、デュアル、クワッドの4チャネル・マルチプレクサが用意されていますが、いずれもPXIまたはPXIeシャーシ・スロットを1つしか占有しないため、シャーシの選択に柔軟性があり、スロット数を最小限に抑えることができます。40-878はピカリングが提供するすべてのLXI/USBモジュラー・スイッチング・シャーシでサポートされており、PXI、LAN、またはUSB制御のスイッチング・ソリューションを同程度の性能で使用できます。本モジュールはSMBまたはMCXコネクタが備わっており、ユーザーはアプリケーションに最適なインターフェースを選択できます。なお、ピカリングではあらゆる種類のケーブル・ソリューションを提供しています。


ピカリングのスイッチング・プロダクト・マネージャーのスティーブ・エドワーズは「40/42-878はEMRベースのソリューション(通常1,000万回)をはるかに上回る、30億回以上の動作寿命を持ち、リレーの磨耗や修理によるシステムのダウンタイムを最小限に抑えます。動作速度はわずか50usで、テストサイクル時間を最小限に短縮します。従来のEMRスイッチングを1回行う時間で複数の遷移を実行できるため、システム・スループットが最大限になります。このように、本製品は高速スイッチングが可能なため、多様なアプリケーションに適しています。


エドワーズは「さらに、40/42-878の帯域幅は(既存のEMR製品の3GHzと比べて)4GHz帯域幅と広く、新しい高周波テスト要件にも対応できるため、テスト・システムを長く利用できます。また、帯域幅の拡大に加えてRF電力処理も向上しており、EMRソリューションの10Wを上回る電力を処理できます」と続け、さらに「最後に、ソリッドステート・ソリューションと異なり、40/42-878で採用したMEMSスイッチはEMRソリューションに匹敵する低挿入損失(4GHzの代表値が1.4db未満)を実現しつつ、MEMSベースの設計におけるすべてのメリットを提供します」と語りました。


40/42-878はドライバが付属しており、一般的なソフトウェア・プログラミング環境でサポートが可能です。OSについてはMicrosoftがサポートするWindowsの全バージョンと主要なLinuxディストリビューションに加え、他のリアルタイムHiL(Hardware-in-the-Loop)ツールがサポートされます。ピカリングではすべてのモジュールが標準で3年保証の対象になっています。

 

          Design, Deploy & Sustain Your Automated Test System

 

ピカリング インターフェースについて

ピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーションの設計/製造を行っている企業です。PXI、LXI、PCIアプリケーション向けに、業界で最も広範なスイッチング/シミュレーション製品を提供しています。さらに、こうした製品のサポートのため、社内のソフトウェア・チームが開発したアプリケーション・ソフトやソフトウェア・ドライバと合わせて、ケーブル/コネクタ・ソリューション、診断試験ツールも提供しています。


ピカリング製品の仕様は世界で使用されている試験システムに対応しており、その優れた信頼性と価値に対しては高い評価が寄せられています。ピカリング インターフェースは米国、英国、ドイツ、スウェーデン、フランス、チェコ共和国、中国での直接的な営業活動とともに、北/中南米、欧州、アジアの国々での代理店網によりグローバルな活動を展開しています。現在、車載、航空宇宙/防衛、エネルギー、産業機器、通信、医療、半導体などのすべての電子機器業界に対し、製品/サービスを提供しています。シグナル・スイッチング/シミュレーション製品や販売窓口の詳細については、 https://www.pickeringtest.com/ja-jp/  をご覧ください。


日本では、アンドールシステムサポート株式会社( https://www.andor.jp/ )がピカリング インターフェースの総代理店となっています。


Menlo Microsystemsについて

Menlo Microはエネルギー効率の高い持続可能な世界を創造するというミッションを掲げ、まったく新しいカテゴリの電子スイッチを提供しています。


Ideal Switch®は、電気機械式スイッチとソリッドステート・スイッチの長所を併せ持ち、妥協やトレードオフを排除します。Menloは医療、航空宇宙、防衛、電気通信、民生用電子機器、産業用IoT、テスト、計測など数十の業界で、サイズ、重量、電力、コストを99%以上削減する製品を提供しています。詳細については menlomicro.com をご覧ください。LinkedIn、Twitterでも情報を掲載しています。

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会社概要

URL
https://www.pickeringtest.com/ja-jp/
業種
製造業
本社所在地
Stephenson Road, Clacton-on-Sea, CO15 4NL, United Kingdom
電話番号
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代表者名
Keith Moore
上場
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資本金
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設立
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