日本経営合理化協会、インドネシア視察ツアーを実施

ジャカルタ・バリの11拠点をインドネシア総合研究所が現地コーディネート

インドネシア総研

日本経営合理化協会のインドネシア視察ツアー参加者とスズキ・チカラン工場前での記念撮影風景

経営者を主な対象に、経営セミナーや研究会、経営指導、海外視察研修などを行う日本経営合理化協会(株式会社日本経営合理化協会事業団、本社:東京都)がインドネシア視察ツアーを実施し、株式会社インドネシア総合研究所(本社:東京都)が現地コーディネートをさせていただきました。弊社インドネシア総合研究所は現地コーディネーターとして、視察先の選定やアポイント調整、現地での各種調整などを担当しました。

ツアーでは、ジャカルタとバリを訪問し、日本語学校、工業団地、自動車工場、飲食店、現地企業、ITスタートアップ、大学、医療機関、ワイナリー、不動産など、幅広い分野の企業・施設を視察しました。

各訪問先では、施設や現場を実際に見学するだけでなく、経営者や担当者から事業内容や経営方針について直接話を伺いました。また、インドネシアでの事業展開や投資、現地企業との連携可能性について意見を交わす機会も設けられました。

本記事では、今回のインドネシア視察ツアーの様子をご紹介します。

〈ジャカルタ編〉

1箇所目:シナール・マス・ランド(Sinar Mas Land)

シナール・マス・ランドのBSD(Bumi Serpong Damai)大規模都市開発の模型と説明を受ける視察団の様子

まず1か所目は、バンテン州タンゲランのBSD(Bumi Serpong Damai)地区にあるシナール・マス・ランドを訪問し、住宅、商業施設、オフィス、教育、交通、緑地などを組み合わせた大規模な都市開発について説明を受けました。BSDは、シナール・マス・ランドを代表する大規模都市開発プロジェクトの一つで、開発面積は約6,000ヘクタール、人口は約50万人、4万戸以上の住宅が建設されています。住宅だけでなく、オフィス、商業、教育、医療、レジャーなど多様な都市機能を一体的に整備している点が特徴です。

開発は長期的なマスタープランに基づき、第1期約1,500ヘクタール、第2期約2,000ヘクタール、第3期約2,450ヘクタールの3段階で進められ、全体では2035年頃まで続く計画とされています。

視察では、BSD全体の模型を見ながら、住宅地、ビジネス地区、商業施設、教育・医療施設、道路、緑地、交通インフラなどの配置や開発状況について説明を受けました。その後、シナール・マス・ランドの都市開発、不動産、商業施設、オフィス、工業団地、ホテル、レジャー施設などの事業展開についても話を伺いました。

現在も開発は続いており、2025年11月にはHiera地区でSingapore Intercultural Schoolの建設が始まり、2027~2028年度の開校が予定されています。

参加者からは、数十年単位で進められる都市開発の規模や、住宅、教育、医療、商業、テクノロジー、交通などを一つの地域に集約する開発手法に高い関心が寄せられました。都市の成長に伴い、新たな製品、技術、サービス、投資の需要が生まれる可能性について考える機会となりました。

2箇所目:バングン・チプタ・グループ(Bangun Tjipta Group)

バングン・チプタ・グループにおける事業説明と意見交換を行うビジネスミーティングの様子

ジャカルタ中心部のガトット・スブロト通りにあるJakarta Design Centerにて、インテリア・建築関連の専門施設で、館内のショールームやテナントを視察するとともに、バングン・チプタ・グループの事業内容について説明を受けました。

Jakarta Design Centerは1990年3月に設立され、インドネシア初のインテリア・建築デザインセンターとされています。運営はバングン・チプタ・グループ傘下のPT Cipta Paramula Sejatiが行っており、建築家、インテリアデザイナー、メーカー、サプライヤーなどが集まる場として発展してきました。

館内では、家具、建材、カーペット、陶磁器、照明、キッチン設備、衛生設備、インテリア用品などを扱うテナントを見学し、商品の展示方法や顧客層、空間デザイン、ローカル・海外ブランドの展開状況などを確認しました。

その後、バングン・チプタ側から、グループの歴史や事業内容について説明を受けました。Bangun Tjipta Saranaは1969年に設立され、現在では25社を超える企業からなるグループへと発展しています。建設・土木を基盤に、不動産、投資、水関連事業、ホテル、ゴルフ場、オフィスビル、地域開発などへ事業領域を広げています。

また、現在進行中の事業として、インドネシア新首都ヌサンタラ(IKN)の立法府施設周辺における道路建設プロジェクトへの参画についても説明がありました。約3.7キロメートルの道路、10区間の主要道路、4本の橋を整備する計画で、2027年までの複数年事業として進められています。

参加者からは、家具や建材、インテリア関連商品などが一つの施設に集約されているJakarta Design Centerの仕組みや、建設会社として蓄積した経験を不動産投資や施設運営へ広げてきたバングン・チプタ・グループの事業モデルに関心が寄せられました。

ジャカルタ2日目

1箇所目:職業訓練校テラコヤ(LPK Terakoya Tokyo)

日本での就労を目指して日本語を学ぶ、職業訓練校テラコヤ(LPK Terakoya Tokyo)の学生たちからの歓迎風景

テラコヤは、インドネシア総合研究所がインドネシア現地で運営代行を行っている日本語学校です。日本での就労を目指すインドネシア人学生に対して、日本語教育や日本で働くための準備を行っています。独自のアルビーメソッドを採用し、ゼロから4カ月でJLPT N4合格を目指します。また、各校に1名日本人ネイティブ教師が配属されており、学生は寮生活を通して日本語だけでなく、日本の文化も学びます。

学生の皆さんから歓迎を受けた後、学校で実施している日本語教育の内容について説明を受けました。また、日本語学校を新たに設立・運営する場合に必要となる施設や設備、人材等の投資内容についても説明しました。

2箇所目:グリーンランド・インターナショナル・インダストリアル・センター(Greenland International Industrial Center:GIIC)

グリーンランド・インターナショナル・インダストリアル・センター(GIIC)における、IoTを活用した監視・管理システムのコントロールルーム
コタ・デルタマス内に位置するグリーンランド・インターナショナル・インダストリアル・センター(GIIC)の全体マップをモニターで見学する様子

GIICは、コタ・デルタマス内に位置する大規模な国際工業団地です。約170社・団体がテナントとして入居し、工場の操業を支える各種インフラや、工業団地全体の安全・環境管理などが行われています。

今回はGIICの運営・管理体制について説明を受け、工場などから排出される排水を処理して再利用する水循環の仕組みや、IoT・AIを活用した監視・管理システムなどを見学しました。

 

ジャカルタ3日目

1箇所目:スズキインドモビルモーター社(PT Suzuki Indomobil Motor)

スズキインドモビルモーター社チカラン工場に展示されている自動車のカットモデル

スズキインドモビルモーター社は、チカランとタンブンに工場を持ち、国内外向けに自動車を生産しています。

今回訪問したチカラン工場では、車体部品の製造から溶接、組立、エンジン・トランスミッションの製造までを一貫して行う生産体制を見学しました。また、日本の品質基準を維持しながら、現地調達・現地生産を進めるスズキ社の生産方針についても説明を受けました。

2箇所目:ニトロ・コーヒー・チランジャン店(NITRO COFFEE @ Ciranjang)

ニトロ・コーヒー・チランジャン店(NITRO COFFEE @ Ciranjang)で提供されているインドネシア料理

NITRO COFFEEは、インドネシア人オーナーのTedi氏が経営するカフェです。スペシャルティコーヒーに加え、ブランチ、インドネシア料理、洋食など幅広いメニューを提供しています。

今回の訪問では、店舗運営や出店までの経緯、投資家との連携、新店舗の展開計画などについて話を伺いました。

Tedi氏はオーストラリアでコーヒーを学びました。3店舗目はインドネシア総合研究所との共同プロジェクトで資金調達し、開店しました。現在は4店舗目の開店準備中です。

3箇所目:サヒッド・グループ(Sahid Group)

サヒッド・グループ(Sahid Group)での事業説明およびツアー参加企業との意見交換の様子

サヒッドグループは、1953年設立のインドネシア企業グループで、ホテル、不動産、教育、医療など幅広い事業を展開しています。特にホテル事業で広く知られており、Sahid Hotels & Resortsブランドでインドネシア各地にホテルを展開しています。

今回はAnda Sukamdani氏より、サヒッドグループの事業内容について説明を受けるとともに、ツアー参加企業との連携可能性について意見交換を行いました。参加企業からは、大学での研究や教育分野で自社製品を活用できないか検討したいという声もありました。

ジャカルタ4日目

インドネシア総合研究所ジャカルタオフィスで開催されたインドネシア企業2社とのビジネスピッチ風景

1箇所目:ビジネスピッチ

インドネシア総合研究所ジャカルタオフィスにて、インドネシア企業2社を招き、ビジネスピッチを実施しました。

1社目:ルーメン・チシンド・リベルティ社(PT Lumen Cisyndo Liberti)

中部ジャワ州ボヨラリを拠点とする花火・パイロテクニクス製品メーカーで、会社概要、製品の特長、許認可体制、国内外での販売実績などについて紹介しました。2017年設立、2018年に工場操業を開始し、環境に配慮した低煙・低騒音の花火製品を製造しています。主要ブランドとして「Lily」「Sinyo」を展開し、日本向け輸出にも取り組んでいます。現在、日本向けには月4コンテナの輸出能力があり、将来的に月10コンテナまで拡大することを目標としています。

2社目:PMPランド(PMP Land)

2019年創業の不動産開発会社で、インドネシアにおける住宅開発事業と投資スキームについて説明しました。特に、政府の住宅金融支援制度FLPPを活用した住宅開発の需要を紹介し、投資の可能性について説明がありました。 

2箇所目:イスティクラルモスク(Masjid Istiqlal)

ジャカルタ中心部に位置するインドネシア最大級の国立モスク「イスティクラル・モスク」の主礼拝堂

イスティクラル・モスクは、ジャカルタ中心部に位置するインドネシア最大級の国立モスクです。「Istiqlal」はアラビア語で「独立」を意味し、インドネシア独立への感謝を象徴して建設されました。建物には数字に込められた意味が多く、主礼拝堂を囲む5層の部分はイスラムの五行を象徴するとされています。直径45メートルの大ドームは1945年のインドネシア独立、12本の柱は預言者ムハンマドの誕生日にちなんでいます。また、ミナレット本体の高さ66.66メートル(6,666センチ)は、伝統的にコーランの節数とされてきた6,666という数字にちなんでいます。

〈バリ島編〉

医療ツーリズムの中核施設であるバリインターナショナル病院での視察団集合写真

バリ1日目

1箇所目:バリインターナショナル病院(Bali International Hospital)

バリインターナショナル病院の施設内を見学し、高度医療の提供体制について説明を受ける様子

バリインターナショナル病院は、バリ島サヌールの医療・ウェルネス経済特区内に位置する国際病院です。インドネシア国内外の患者を対象とした高度医療・医療ツーリズムの中核施設として整備されています。

心臓、がん、神経、消化器・肝臓、整形外科などを主要診療分野とし、最新の医療機器と海外医療機関との連携を活用した国際水準の医療サービスを提供しています。

今回は施設内を見学し、高度医療の提供体制や設備について説明を受けるとともに、バリが進める医療ツーリズムについても話を伺いました。バリでは、サヌール経済特区を中心に医療ツーリズムの整備が進められており、2026年第1四半期までの患者来院実績では、約60%を外国人が占めています。

ツアー参加者からも医療を目的として海外から人を呼び込むバリの新たな可能性を感じる視察となりました。

2箇所目:バリ・テック・スタートアップ(Bali Tech Startup)

バリ・テック・スタートアップ協会に所属するIT・デジタル企業からの事業説明を受ける様子

バリスタートアップ協会は、バリを拠点とするIT・デジタル系スタートアップ企業が集まる団体です。起業家やスタートアップ企業同士の交流、情報共有、事業連携の促進などを行っています。バリというと観光業のイメージが強いですが、IT・デジタル分野でもさまざまなスタートアップ企業が活動しています。

今回の訪問では、所属する企業が展開するIT関連事業やサービスについて説明を受けました。

そのうち、サワ・サイバーセキュリティ社(PT. Sawah Cyber Security)は、バリ州デンパサールを拠点とする企業で、侵入テスト、脆弱性診断、デジタルフォレンジック、セキュリティコンサルティングなどを提供しています。また、ディージョイン社(PT. Djoin)は組織の安全かつ持続的な成長を支援するバリ発のテクノロジー企業です。パンドラエンターテイメント社(PT. Pandora Entertainment)は、バリを拠点とするゲーム開発スタジオで、モバイルゲームやWindows向けゲームを開発しています。

各社の説明を通じて、観光だけではないバリのIT・デジタル産業の広がりを知る機会となりました。

3箇所目:プリマカラ大学(Primakara University)

IT・デジタル分野に強みを持つプリマカラ大学(Primakara University)での人材育成に関する説明風景

プリマカラ大学は、バリ州デンパサールにあるIT・デジタル分野に強みを持つ大学です。

情報工学、情報システム、デジタルビジネスなどの教育を行っており、IT人材の育成に加え、スタートアップ創出やテクノプレナー育成にも力を入れています。

今回の訪問では、大学で行われているIT・デジタル分野の教育や、技術とビジネスを組み合わせた人材育成について説明を受けました。

バリでは企業だけでなく、大学もスタートアップやデジタル産業を支える役割を担っています。観光地としてのバリとは異なる、IT人材・起業家を育成する教育拠点としての一面を見ることができました。

バリ2日目

1箇所目:ハッテン・バリ社(PT. Hatten Bali Tbk)

バリ島のワインメーカー「ハッテン・バリ社(Hatten Bali)」の製造現場で醸造工程を見学する様子
ハッテン・バリ社のワインセラーで熟成工程について説明を受ける視察ツアー参加者

同社は、バリ島を拠点とするインドネシアのワインメーカーです。「Hatten Wines」「Two Islands」などのブランドを展開し、ホテル、レストラン、小売店などを通じてインドネシア国内各地で販売しています。

2025年の売上高は約2,858億ルピアで、現在の販売は国内市場が中心となっています。

今回の訪問では、実際のワイン製造現場を見学しました。ブドウの受け入れから発酵、熟成、瓶詰めまで、ワインが製品として完成するまでの一連の工程について説明を受けました。

また、グループではワインだけでなく、バリの伝統的な蒸留酒「アラック」や、米を原料とする発酵酒「ブレム」なども製造しており、バリの酒文化を生かした幅広い商品を展開しています。

製造現場の見学後には実際にテイスティングも行い、同社が展開するワインを試飲しながら、製品ごとの特徴について説明を受けました。製造から商品化までの流れなど、実際の現場を理解する機会となりました。

2箇所目:不動産視察

バリ島の不動産視察で見学した、プライベートプールと半屋外リビングを備えたヴィラ
バリ島の不動産視察で見学した、シンプルで現代的な外観の2階建て戸建て住宅

バリでは、タイプの異なるヴィラと戸建て住宅の不動産視察も行いました。

最初に見学したヴィラは、プライベートプール、半屋外のリビングスペース、ガゼボを備えたバリらしい造りとなっています。

敷地内には南国植物が多く配置され、茅葺き屋根や石材を取り入れた開放的な空間が広がっています。室内と屋外が緩やかにつながる設計で、バリのリゾートらしい雰囲気を感じられる造りとなっていました。

続いて、2階建ての戸建て住宅を見学しました。こちらはシンプルかつ現代的な外観が特徴で、敷地内には駐車スペースも確保されています。今回見学した住宅では、オプションとしてプールを設置することも可能とのことでした。

また、こうした住宅は自己利用を目的とした購入だけでなく、月単位の中長期賃貸や、日単位の短期貸しとして運用するニーズもあるとの説明を受けました。

バリの不動産は、居住用として利用するだけでなく、賃貸運用を前提とした不動産として検討されるケースもあり、今回の視察では、リゾート地ならではの住宅需要や不動産の活用方法についても知ることができました。

視察ツアーのコーディネートにも対応しています

今回のように、インドネシア総合研究所では、企業・団体向けの視察ツアーについて、訪問先の選定、アポイント調整、現地移動、通訳、現地企業・団体との面談・意見交換などを含めたコーディネートを行っています。

製造業、IT、医療、教育、不動産、人材など、ご希望のテーマに応じた視察先の選定・調整も可能です。今回のツアーのように、複数分野にまたがる訪問先を一度の視察で効率よく回れるのも、現地に精通したインドネシア総合研究所ならではの強みです。インドネシアでの現地視察や企業訪問をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

株式会社インドネシア総合研究所
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-27-1 VORT神宮北参道Ⅱ 10F

https://www.indonesiasoken.com/

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会社概要

URL
https://www.indonesiasoken.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-27-1 VORT神宮北参道Ⅱ 10F
電話番号
03-6804-6702
代表者名
アルベルトゥス プラセティオ ヘル ヌグロホ
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年04月