Classiq、量子ソフトウェア業界史上最大の資金調達ラウンドで1億1,000万ドルを調達

産業界全体で量子導入の勢いが加速

Classiq Technologies Ltd.

量子アプリケーション開発プラットフォームを提供するClassiq Technologies(本社:イスラエル・テルアビブ、CEO : Nir Minerbi、以下「Classiq」)は、シリーズCラウンドで1億1,000万ドルの資金調達を実施したことを発表しました。これは量子ソフトウェア企業として過去最大の調達額となります。今回のラウンドはEntrée Capitalが主導し、Norwest、NightDragon、Hamilton Lane、Clal、Neva SGR、Phoenix、Team8、IN Venture、Wing、HSBC、Samsung Next、QBeatのほか、新規および既存の投資家が参加しました。

これによりClassiqの累計調達額は1億7,300万ドルとなり、Go-to-Market(市場展開)、カスタマーサクセス、研究開発チームの大幅な拡充によって、高まる需要に応える体制が整います。Classiqは今後もグローバル展開を加速し、各国の量子関連プロジェクトにおける中心的な役割を果たすと同時に、量子エコシステムの基盤としての地位を確立していきます。

また、Classiq日本オフィスのゼネラルマネージャーである田中晃は、CEO兼共同創業者Nir Minerbiによる「“量子コンピューティングのMicrosoft”を目指す」というコメントに言及し、次のように述べています。

「量子ハードウェアの進化が目覚ましく進むなか、量子時代の本格的な到来は目前に迫っています。Classiqは、企業の持続的な価値創出を支える中核プラットフォームとして、量子技術の迅速かつ実践的な導入を力強く後押しし、圧倒的な競争優位を実現する基盤を提供します。今後は、アジア太平洋地域(APAC)全体のハブとなるべく、日本オフィスの戦略的な強化・拡張と、多様な人材の採用・育成を一層加速させ、APAC市場における存在感をさらに高めてまいります。」

次世代の量子ソフトウェアへ

今後数年で量子コンピュータは商業的なインパクトをもたらし、多くの業界で莫大な価値を創出することが期待されています。2020年創業のClassiqは、こうした新時代の計算能力を引き出すための高度な技術を開発し、業界をリードする量子ソフトウェア製品を構築してきました。

Classiqは顧客数と売上を毎年3倍に拡大しており、世界中の大手企業チームや数百の学術機関に利用され、量子アプリケーションの創出を支えています。

Classiqの顧客や協業先にはBMW、Citi、Deloitte、Rolls-Royce、東芝、マクニカ、伊藤忠テクノソリューションズなどが名を連ねており、Microsoft、AWS、NVIDIAとの連携をはじめ、数多くの大学の公式カリキュラムにも採用されています。

Classiqのプラットフォームは、スケーラブルな量子プログラムを設計するための唯一のエンタープライズ向けソリューションであり、量子ハードウェアとソフトウェア間のギャップを埋めるものです:

  • 迅速なオンボーディング: 開発者、データサイエンティスト、計算科学者、エンジニアが商用レベルの量子プログラムをすばやく構築可能

  • スケーラブルな自動アルゴリズム開発: 高水準の関数モデルを低水準の量子回路に自動変換し、クラウド上で最適に実行

  • ハードウェア非依存の展開: AWS Braket、Microsoft Azure Quantum、Google Cloudに対応し、IBM、IonQ、QuEra、Quantinuum、OQC、AQT、Alice & Bob、Rigetti、NVIDIA、Intelなどの主要ハードウェアやシミュレータと連携可能

Entrée Capitalのマネージングパートナー、Avi Eyal氏は次の様に述べています。「量子コンピューティングは急速に進化しており、Classiqは量子ソフトウェア分野で明確なリーダーとしての地位を築いています」「私たちは、Classiqがすべての量子コンピュータのためのオペレーティングシステムおよびコンパイラを構築し続けることを全力で支援します。」

世界水準のチームと知的財産

Classiqのチームは、量子コンピューティングの先駆者とエンタープライズソフトウェアのベテランを含む優れた研究者とエンジニアで構成されています。メンバーは量子物理、ソフトウェア工学、チップ設計、コンパイラ技術など、多岐にわたる分野での豊富な経験を有し、Classiqのエンタープライズ向けイノベーションを支えています。

この技術革新は、量子モデリングおよびコンパイル技術に関する60件以上の特許出願によって保護されており、これまでの審査通過率は100%です。この実績は、同社の科学的リーダーシップと知財戦略の強さを物語っています。

今回の資金調達と量子コンピューティングの商業化が現実味を帯びる中、Classiqは量子開発の標準プラットフォームとしての地位を確立し、産業界・政府・学術界における革新的なアプリケーションの実現を加速します。

*本リリースは2025年5月12日(東部時間)に発表された英語版原文の抄訳です。

英語版はこちらをご覧ください。

【Classiqについて】

Classiq Technologiesは、量子アプリケーションの設計から実行までをワンストップで行う包括的なプラットフォームを提供しています。Classiqが開発した「Qmod(キューモッド)」は業界初の高水準モデリング言語であり、量子アルゴリズムの概念を直感的かつ高い抽象度で記述することを可能にします。ネイティブ構文、Python統合、およびグラフィカルエディタを活用することで、効率的で直感的な量子プログラムの開発を支援します。この高水準の記述式の量子アプリケーション開発環境*1により、従来型のゲートレベルでの手動設計とは異なり、量子回路生成を自動化することが可能です。これにより、量子ハードウェアに関する専門知識のない開発者においても、AI、機械学習(ML)、線形代数の知識を活かして量子コンピューティングを活用できるようになります。

さらに、Classiqのプラットフォームは、多様な量子ハードウェアおよびシミュレーターと連携しており、それぞれの制約条件に応じた最適な回路を自動生成します。これにより、開発者の負担を軽減し量子コンピューティングの全体的効率を大幅に向上させます。Classiqは、量子コンピュータ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、量子シミュレータなどの先進的な計算ハードウェアプロバイダーと協業を進めています。

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)、HSBC、Samsung、インテーザ・サンパオロといった強力な投資家に支えられ、ワールドクラスの科学者・エンジニアチームが長年にわたり培ってきた量子コンピューティングの専門知識を基盤に、量子アプリケーション開発を変革する開発プラットフォームを提供しています。

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業種
情報通信
本社所在地
Daniel Frisch St 3, Tel Aviv-Yafo, Israel
電話番号
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代表者名
NIR MINERBI
上場
海外市場
資本金
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設立
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