ベルシステム24、天気と頭痛発生に関する共同研究の論文を発表
ベルシステム24提供の気圧予報に基づく体調管理アプリ「頭痛ーる」のデータを活用
株式会社ベルシステム24(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:野田 俊介、以下:ベルシステム24)は、糸魚川総合病院 脳神経外科(新潟県糸魚川市、病院長:山岸 文範)、獨協医科大学(栃木県壬生町、学長:吉田 謙一郎)、埼玉精神神経センター(埼玉県さいたま市、理事長:丸木 雄一)、国立病院機構七尾病院(石川県七尾市、院長:安井 正英)との共同研究チームにて、気圧予報に基づく体調管理アプリ「頭痛ーる」に記録された頭痛記録データをAIにより解析し、気圧の変化や降雨、湿度等の天気が頭痛発生に関与する可能性に関する論文を発表しました。
本研究は、2023年2月28日にアメリカ頭痛学会の公式医学雑誌「Headache」に掲載されました。
頭痛ーるサービスサイトURL:https://zutool.jp/
片頭痛を引き起こす原因として、ストレスや月経、空腹に次いで、天気が4番目に多い(Kelmen.Cephalalgia 2007)と言われています。どのような天気で頭痛が起きるのかを明らかにすることで、体調の管理に役立つほか、頭痛発生のメカニズムの解明に繋がる可能性もあります。一方で、これまでの天気と頭痛発生に関する研究は小規模なものが多く、明確なエビデンスとなり得る、一貫性のある結果が得られていませんでした。
そこで今回、気象病予報のアプリとして月間利用者数100万人を超える「頭痛ーる」に記録された頭痛記録データを用いて、天気と頭痛発生のメカニズムに関する共同研究を行いました。
2020年12月から2021年11月までの頭痛記録データのうち、東京都・神奈川県・埼玉県・大阪府・愛知県・石川県で記録された片頭痛が強く疑われるユーザー4,375名の頭痛記録データを抽出しました。気象庁ホームページにて公開されている、気温や湿度などの1時間ごとの天気データと、アプリでの1時間ごとの頭痛記録データ登録数を、人工知能の1種である時系列クラスタリング*1とAI予測分析ツール「Prediction One」*2を用いて解析しました。
なお、共同研究に使用するデータは、個人情報は含んでおらず、利用に関してもデータ提供元保有者から許諾を得ております。
*1:時系列データを類似する推移ごとにいくつかのグループに分類する手法
*2:ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する、AI予測分析ツール
・結果
該当する4,375名のユーザー(内訳:約9割が女性、平均年齢34歳)の頭痛記録データを解析したところ、頭痛発生と強く関連する天気の要素として、「低気圧」「高湿度」「降雨」「6時間前と比較して大きな気圧低下」「朝6時の高気圧」「翌日朝6時の低気圧」「1週間かけて気圧が低いままであること」「1週間かけて気圧が大きく低下していること」が頭痛発生と関与することが判明しました。これらの結果を総合すると、頭痛の発生には、「気圧の変化」「降雨」「湿度」が関与することが示唆されました。
・著者:Masahito Katsuki, Muneto Tatsumoto, Kazuhito Kimoto, Takashige Iiyama, Masato Tajima, Tsuyoshi Munakata, Taihei Miyamoto, Tomokazu Shimazu.
・掲載誌:Headache (https://headachejournal.onlinelibrary.wiley.com/)
・DOI:10.1111/head.14482
ベルシステム24について 企業URL:https://www.bell24.co.jp/
全国で3万人を超える従業員を擁し、1982年に国内初の本格的コールセンターサービスを開始以来、企業と生活者との接点となって、様々なサービスを展開して参りました。2020年には『中期経営計画2022』により、在宅コンタクトセンターの推進や、データ活用をはじめとしたDX推進、戦略提携などのアライアンス強化を重点施策として掲げています。
今後も業界のリーディングカンパニーとして、「ヒト」と「テクノロジー」の力を掛け合わせることで培ってきた運用知見をもとに、様々なソリューションの開発・提供を通じ、当社の使命である「イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支える」を実現して参ります。
本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ベルシステム24ホールディングス
広報IR室E-mail:pr@bell24.co.jp / TEL:03-6896-6199
本研究は、2023年2月28日にアメリカ頭痛学会の公式医学雑誌「Headache」に掲載されました。
- 頭痛ーるについて
頭痛ーるサービスサイトURL:https://zutool.jp/
- 背景
片頭痛を引き起こす原因として、ストレスや月経、空腹に次いで、天気が4番目に多い(Kelmen.Cephalalgia 2007)と言われています。どのような天気で頭痛が起きるのかを明らかにすることで、体調の管理に役立つほか、頭痛発生のメカニズムの解明に繋がる可能性もあります。一方で、これまでの天気と頭痛発生に関する研究は小規模なものが多く、明確なエビデンスとなり得る、一貫性のある結果が得られていませんでした。
そこで今回、気象病予報のアプリとして月間利用者数100万人を超える「頭痛ーる」に記録された頭痛記録データを用いて、天気と頭痛発生のメカニズムに関する共同研究を行いました。
- 共同研究内容について
2020年12月から2021年11月までの頭痛記録データのうち、東京都・神奈川県・埼玉県・大阪府・愛知県・石川県で記録された片頭痛が強く疑われるユーザー4,375名の頭痛記録データを抽出しました。気象庁ホームページにて公開されている、気温や湿度などの1時間ごとの天気データと、アプリでの1時間ごとの頭痛記録データ登録数を、人工知能の1種である時系列クラスタリング*1とAI予測分析ツール「Prediction One」*2を用いて解析しました。
なお、共同研究に使用するデータは、個人情報は含んでおらず、利用に関してもデータ提供元保有者から許諾を得ております。
*1:時系列データを類似する推移ごとにいくつかのグループに分類する手法
*2:ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する、AI予測分析ツール
・結果
該当する4,375名のユーザー(内訳:約9割が女性、平均年齢34歳)の頭痛記録データを解析したところ、頭痛発生と強く関連する天気の要素として、「低気圧」「高湿度」「降雨」「6時間前と比較して大きな気圧低下」「朝6時の高気圧」「翌日朝6時の低気圧」「1週間かけて気圧が低いままであること」「1週間かけて気圧が大きく低下していること」が頭痛発生と関与することが判明しました。これらの結果を総合すると、頭痛の発生には、「気圧の変化」「降雨」「湿度」が関与することが示唆されました。
- 今後の展望
- 論文情報
・著者:Masahito Katsuki, Muneto Tatsumoto, Kazuhito Kimoto, Takashige Iiyama, Masato Tajima, Tsuyoshi Munakata, Taihei Miyamoto, Tomokazu Shimazu.
・掲載誌:Headache (https://headachejournal.onlinelibrary.wiley.com/)
・DOI:10.1111/head.14482
ベルシステム24について 企業URL:https://www.bell24.co.jp/
全国で3万人を超える従業員を擁し、1982年に国内初の本格的コールセンターサービスを開始以来、企業と生活者との接点となって、様々なサービスを展開して参りました。2020年には『中期経営計画2022』により、在宅コンタクトセンターの推進や、データ活用をはじめとしたDX推進、戦略提携などのアライアンス強化を重点施策として掲げています。
今後も業界のリーディングカンパニーとして、「ヒト」と「テクノロジー」の力を掛け合わせることで培ってきた運用知見をもとに、様々なソリューションの開発・提供を通じ、当社の使命である「イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支える」を実現して参ります。
本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ベルシステム24ホールディングス
広報IR室E-mail:pr@bell24.co.jp / TEL:03-6896-6199
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