【開催レポート】万博特別コラボレーション企画『Harmony of Life』
― 国連パビリオン × シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」 ―

2025年大阪・関西万博テーマ事業シグネチャーパビリオン、アニメーション監督・メカニックデザイナー河森正治がプロデュースする「いのちめぐる冒険」が、大阪・関西万博を起点に持続可能な開発目標(SDGs)達成のために団結を呼びかけている国連パビリオンと共同で、2025年10月11日(土)大阪・関西万博にて特別プログラム 『Harmony of Life』を開催しました。
このイベントは、2つのパビリオンが協力し、音楽という文化、子どもたちの声を通して「地球のいのちの調和=Harmony of Life」をテーマにお届けしました。
国連パビリオン×「いのちめぐる冒険」特別プログラム 『Harmony of Life』
主催:国連パビリオン、シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」
協力:ヤマハミュージックジャパン
オープニング
日本語と英語で行われた本イベントの司会は、アースセイバーとして活動するトリリンガルで絵本『ラテールとアースセイバー 〜絶滅危惧種が教えてくれること〜』の英文も務めた高岸楓さん10歳。
「アースセイバー」とは、アニメ『地球のラテール』から生まれた、生物多様性の中で自分にできることを考え、いきものや自然を守るため活動する、地球の救世主。
アニメ『地球のラテール』は、地球の妖精ラテールと出会い、ラテールの力で生きものに変身した子どもが、世界中の生態系を冒険し、生きもの達と友達になる。しかし、実は彼らは絶滅危惧種。友達になった生きもの達を救いたいという想いで、子どもはアースセイバーになることを決意する、というストーリー。物語を通して、生物多様性を楽しく身近に感じられるアニメです。

代表者挨拶
まずは、2つのパビリオンを代表して、国連パビリオンより、マーヘル・ナセル国連事務次長補、シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」総合プロデューサー河森正治氏よりメッセージが発信されました。
マーヘル・ナセル国連事務次長補は、「イベント名でもある “Harmony of Life” は、国連の使命や取り組みと深く共通する価値です。人権や保健など“人”に関する課題に国連は取り組んでいますが、同時に私たち人間は生態系の一部です。生態系を損なえば、結局は私たち自身に跳ね返ってきます。このパビリオンが掲げる「生物多様性を守る」という理念は、私たちにとっても中心的で、とても重要な価値です。」「この半年の間に、この大屋根リングの上にも草花が根づき、虫たちが棲みつきはじめました。生命はどこにでも道を見つけ、つながり合っています。リングの上だけでなく、世界中で生きものを守ることの大切さを、改めて感じています。」とコメントしました。


河森正治プロデューサーは、「私たちのパビリオンでは、”いのちは合体・変形だ”というコンセプトで展示を行っています。木が吐き出す酸素と合体して私たちは生き、水を飲めば水と合体し、魚を食べれば魚と合体して変形する。私たちは魚でもあり、木々でもあり、水でもあり、太陽の光とも合体して——つまり、私たちは太陽でもある。ただの“人間”という小さな存在ではなく、あらゆるものがつながり合って“いのち”を形づくっています。」「そして、そのつながりを生み出すのは、武器でも力でもなく、文化です。歌であり、音楽であり、国境や人種を越えて人を結びつける力です。歌や音楽には、誰かを倒す力ではなく、結びつけて平和をつくり、感動を伝え、生きていく力を与える力があると信じています。」とコメントしました。
セオドア・チャフマン氏によるピアノ演奏
続いては、いよいよ音楽の時間です。
セオドア・チャフマン(Theodore Chaffman)氏をお招きし、ピアノの生演奏をいただきました。
セオドア氏はジュリアード音楽院で研鑽を積み、これまでアメリカおよびアジア各地で幅広く演奏活動を行ってきました。今夏にはワシントンD.C.の世界銀行でピアニスト・イン・レジデンスを務め、大阪・関西万博のアメリカ館で定期的に演奏を行っていました。パビリオンの活動に加え、地元の学校を訪問し、音楽を通じて万博と異文化交流の精神を子どもたちと分かち合うアウトリーチも主導しています。
楽曲はDebussy(ドビュッシー)の曲集『版画』から「 塔・パゴダ」を演奏いただき、会場は温かい雰囲気に包まれました。

アースセイバー合唱団「地球のオーケストラ」
続いては、アースセイバー合唱団による「地球のオーケストラ」です。
本楽曲は、地球の全てのいきものがいつまでも美しいハーモニーを奏でられるよう願い描かれた、アニメ『地球のラテール』の主題歌です。
演奏は、この曲を作曲・編曲してくださった野崎良太氏、実際に演奏してくださったバイオリニスト伊藤彩氏による特別バージョンでお届けしました。
本楽曲の歌詞には作品テーマである“Nature Positive=自然を取り戻す”のメッセージが込められ、誰にでも分かりやすく心に響く言葉で表現されています。未来へと向かう情景が鮮やかに浮かび上がる、生命力と優雅さを兼ね備えた楽曲です。
1番は日本語、2番は英語、3番は日本語と英語で構成されており、アースセイバーの子どもたちは練習を重ね、フルバージョンで披露しました。




クロージングメッセージ
イベントの締めくくりには、登壇者よりそれぞれの想いが込められたメッセージをいただきました。
アースセイバーの子どもたちは「水や電気を大切に使いたいと思います。」「歌詞のとおり、実際に環境問題は起きているので、一人ひとりが少しずつ変えていけば、未来は良くなると思います。」「この歌の動画をたくさんの人に見てもらって、一緒に歌って踊ってほしいです。」などとコメントしました。
野崎良太氏は「子どもたちが歌うには難しい曲かなと思っていましたが、皆さんが見事に歌いこなしてくれて感動しました。」


セオドア氏からは「“It was an honor to collaborate with the United Nations Pavilion in showing how music can express the spirit of the Sustainable Development Goals. The event reminded me how deeply the arts can connect people across cultures and inspire a shared sense of purpose for the future.”
」
(日本語意訳)「国連パビリオンと一緒に、音楽でSDGsの精神を表現するお手伝いができて光栄でした。このイベントを通して、芸術が国や文化を越えて人と人をつなぎ、未来に向けた共通の想いを生み出す力を改めて感じました。」
というメッセージをいただきました。
本イベントは、万博最終日2日前、大変多くのゲストが見守る中開催されました。
国境を超えたハーモニーを夢洲に訪れた人々と分かち合えたことは、2030年SDGsのゴールに向けて、貴重な体験となりました。
【国連パビリオンについて】
「人類は団結したとき最も強くなる。(United for a Better Future)」をテーマに、35の国連諸機関・15の国連事務局の部局が一丸となって国連パビリオンを開館。80年の歴史、持続可能な開発目標(SDGs)の達成、世界的な課題や人道危機への対処に向けた取り組み、そして人々の行動と多国間協力によってのみ実現できる「持続可能な未来」のビジョンをご覧いただけます。
楽曲紹介『地球のオーケストラ』

アニメ『地球のラテール』主題歌:「地球のオーケストラ」
作曲・編曲/野崎良太
作詞/高岸遥・高岸楓
歌/アースセイバーズ
主題歌プロデューサー/森中崇之
ジャケットデザイン/山中 雅弘
絵本『ラテールとアースセイバー 〜絶滅危惧種が教えてくれること〜』

作/高岸遥
英文/高岸楓
絵/ロマン・トマ
監修/WWFジャパン
【出版社】株式会社フレーベル館
【定 価】1,760円(税込)
【発売日】2024年9月7日(絶滅危惧種の日)
アニメ『地球のラテール』

絵本『ラテールとアースセイバー 〜絶滅危惧種が教えてくれること〜』が原作のアニメ。
地球の妖精ラテールと出会い、ラテールの力で生きものに変身した子どもが、世界中の生態系を冒険し、生きもの達と友達になる。しかし、実は彼らは絶滅危惧種。友達になった生きもの達を救いたいという想いで、子どもはアースセイバーになることを決意する、というストーリー。物語を通して、生物多様性を楽しく身近に感じられるアニメです。
アニメ本編全話は、公式YouTube「アースセイバーチャンネル」にて配信中!
https://www.youtube.com/@earth-saver-latair
『地球のラテール』公式情報
公式サイト: https://latair.jp
Instagram: https://www.instagram.com/latair_earth_saver/
Twitter: https://x.com/latair_earth/
【CLASS EARTH株式会社 会社概要】
2023年1月6日設立
本店所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座8-17-5
CEO 高岸遥
事業内容 ブランド事業、アート事業、コンサルティング事業
<OUR BRAND>
里地里山の保全に繋がる「絶滅危惧茶」:https://store.class-earth.com/collections/endangered-tea
盆栽アート「Kengo Bonsai Gallery」:https://kengo-bonsai.com/
地球のラテール:https://latair.jp/
<CLASS EARTH株式会社の社名の由来>
子どもも大人も地球という教室で学ぶクラスメイトとして、生物多様性の重要性や、生命の進化の奇跡、全ての生き物の美しさから学び、子どもたちがこの地球という星で、いつまでも自然と共生できる未来を創りたいという願いを込めて名付けられました。
【株式会社Vector Vision 会社概要】
2017年07月07日設立
本店所在地 東京都世田谷区太子堂2丁目17番5号佐藤ビル3F/4F
代表取締役 岩本昌子
クリエイターマネジメント、映像企画等
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