【面接で緊張しない方法ランキング】社会人443人アンケート調査
面接で緊張しない方法に関する意識調査
株式会社 R&G(埼玉県さいたま市、代表:吉田 忠義)は、就職・転職活動で面接を受けたことがある443人を対象に「面接で緊張しない方法に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
「採用面接で緊張したことがない」という人は少ないでしょう。
いくら優秀でも自己肯定感が高くても、希望する企業の採用面接では、多少なりとも緊張するのではないでしょうか。できるだけ緊張のせいで失敗しないように、対策は考えておきたいですよね。
そこで今回、株式会社R&G( https://r-andg.jp/ )は、就職・転職活動で面接を受けたことがある443人に「面接で緊張しない方法」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、スポーツメンタルコーチの鈴木颯人氏よりご考察いただいております。
※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURL( https://r-andg.jp/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:就職・転職活動で面接を受けたことがある人
調査期間:2024年10月8日~25日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:443人(女性253人/男性190人)
回答者の年代:10代 0.5%/20代 26.2%/30代 37.6%/40代 20.1%/50代以上 15.6%
【調査結果サマリー】
・面接でもっとも緊張する瞬間は「面接前の待ち時間」
・緊張により面接で失敗したことがある人は93.9%
・面接で緊張しないための方法1位は「事前準備する」
面接でもっとも緊張する瞬間は「面接前の待ち時間」
就職・転職活動で面接を受けたことがある443人に「面接でもっとも緊張する瞬間」を聞いたところ、1位は「面接前の待ち時間(101人)」、僅差の2位は「部屋に入る瞬間(98人)」でした。3位「予想外の質問をされたとき(52人)」、4位「質問に答えるとき(41人)」、5位「集団面接で前の人が答えているとき(34人)」が続きます。
1位と2位は、面接が本格的に始まる前です。実際の質疑応答が始まる前に緊張がピークになる人も多いとわかりました。
また「自己紹介」は面接の冒頭に行うことが多いので、「面接前や面接開始直後に緊張する人が多い」と言えそうです。
<1位 面接前の待ち時間>
・ZOOMで入室が承認されるのを待っているとき(20代 男性)
・部屋に入る前、自分の呼ばれる番が近づいてきたとき(30代 女性)
・面接室に入るまでが一番緊張します。期待と不安で、どう答えるか考えて頭がいっぱいになります(50代以上 男性)
面接前の待合室は、おしゃべりしたりスマホをいじったりする雰囲気でもありません。気を紛らわせるものがないので、「何を聞かれるのだろうか」「ライバルはどんな人たちがいるのか」などが気になり、緊張感が高まるのでしょう。そのため「待合室の重苦しい空気が苦手。でも始まってしまえば話はできる」という回答もありました。
オンライン面接でも、面接前に「ちゃんと接続できるか、アクセスが承認されるか」が気になって緊張する人もいます。
<2位 部屋に入る瞬間>
・部屋に入った瞬間です。「面接官に所作を見られている」という実感が急激に湧いてくるからです(20代 男性)
・部屋に入った瞬間。一斉に自分のほうを向かれるので、無言の圧が一番緊張する(30代 女性)
・部屋に入って椅子に座るまでの時間が緊張します(40代 男性)
部屋に入るときには、「ノック」「挨拶」「座り方」などのマナーがありますので、所作が間違っていないか気になって緊張する人も多いとわかりました。
面接官が部屋に待機している場合には、入室した瞬間に目が合いますので、「見られている」という意識が強くなり緊張感も高まると考えられます。
<3位 予想外の質問をされたとき>
・想定していなかった質問が飛んできたとき(30代 男性)
・一通り自分についての質問を答えたあと、抽象的な質問がきたとき。例えば「宇宙人はいると思いますか?」「無人島にひとつだけ持って行くとすれば」とか(40代 女性)
・想定外の質問をされ、頭が真っ白になり、言葉が何も出ないときの沈黙(50代以上 女性)
想定していなかった質問をされたときに、緊張感が高まってしまう人もいます。「回答を用意していなかった、どうしよう」「うまく答えられない」と思うからですね。
答えが思い浮かばなくて沈黙してしまうと「何か話さなければ」と焦り、さらに緊張してしまうと考えられます。
<4位 質問に答えるとき>
・最初の質問に答える瞬間(20代 女性)
・受け答えをしている最中です。緊張で変な受け答えをしてしまわないか、毎回ヒヤヒヤしています(30代 女性)
・転職理由を回答するとき。伝え方やニュアンスを誤ると、マイナスイメージを与えてしまう危険性が高いため(30代 男性)
「最初の質問が緊張する」という回答も多くなっています。質問されて答えるときに緊張するのは、「途中で言いたいことを忘れてしまわないか」「余計なことを言ってしまわないか」といった恐怖心があるからです。
「自分が質問に答えているときに、メモを取られると緊張する」という回答もあり、回答時に面接官がとる行動や表情で緊張してしまう人もいるとわかります。
また「退職理由など答えにくい質問に回答するときは緊張する」という人もいます。答え方によってネガティブに捉えられてしまう質問については、慎重になって緊張する人も多いとわかりました。
<5位 集団面接で前の人が答えているとき>
・集団面接で、用意してきた回答が自分より前の人と被ると、緊張で思考が止まり、「終わりだな」と思います(20代 女性)
・他の人が質問に答え、自分の順番が近づいてきたとき(30代 女性)
・集団面接で、前の人が自分より立派な回答をしているとき(40代 男性)
集団面接には、個人面接とは違った緊張感があります。面接の中で、他の人が回答している内容を聞くのも、集団面接ならではです。ライバルがいい回答をしていると落ち込むこともあるでしょうし、他の人と用意していた回答がかぶってしまうと焦ってしまいます。
ただ他の人と回答がかぶっても、問題ありません。他のグループにいる応募者ともかぶっている可能性が高いので、自信をなくしたり慌てて回答を変えたりする必要はないでしょう。
<6位 面接官と目が合ったとき>
・面接官にめちゃくちゃ見られているとき(20代 女性)
・達観したような雰囲気の面接官にじっと見られる(40代 女性)
・面接官と目が合ったとき(50代以上 男性)
一般的には、面接官と目線を合わせるほうが、目が泳いでいて目線が合わないよりも好印象だと言われます。しっかり面接官と目を合わせることで、誠意や自信が伝わりやすいからですね。
ただ「複数人から一斉に見られる」「自分を見ているときの面接官の表情が気になる」など、場合によっては緊張が高まってしまう人もいるとわかりました。普段人からジロジロと見られる状況は多くないので、わかっていても緊張する人も多いでしょう。
<7位 自己紹介するとき>
・最初の自己紹介や自己PRのときです。面接官に第一印象を与える場面であり、面接の流れや雰囲気が決まるため、プレッシャーを感じることが多いです(30代 男性)
・集団面接の自己紹介時、前の人が高学歴かつレベルの高い研究内容を紹介されていたので、自己紹介するときにとても緊張しました(40代 男性)
面接時には「最初に自己紹介をお願いします」と言われることも多いです。自己紹介が第一声になることもあるため、緊張する人が多いのでしょう。
集団面接ではライバルの経歴が明確にわかるため、比較してしまい、より緊張する人もいます。
緊張により面接で失敗したことがある人は93.9%
緊張して面接で失敗したことがある人は9割以上にのぼりました。多くの人が緊張のあまり失敗していることから、「多かれ少なかれ、面接では緊張により失敗するのが当たり前」と言えます。
・緊張しすぎて、言いたいことを言えなかった(20代 女性)
・準備不足で質問にうまく答えられず、しどろもどろになってしまった。質問に対して間をあけるのが怖くて、見当はずれな回答をして面接官を困らせた。浅い回答をして鋭く突っ込まれたときに、相手の態度にびびって黙ってしまった(20代 男性)
・質問に対して余計なことを長々と話してしまい、結局質問の答えになっていなかった(30代 男性)
・敬語を間違えてしまった。話の流れで、話すつもりがなかったネガティブな退職理由を話してしまった(30代 女性)
・発言に対し想定外に突っ込まれ、頭が真っ白になった。焦って自分でも何を言っているのかわからなくなった(40代 女性)
「緊張のあまり、言いたいことをうまく伝えられなかった」という人が多くなっています。話がまとまらずに長くなってしまい、回答途中なのに「次の質問をします」と打ち切られてしまったケースもありました。話がまとまらなかったりうまく答えられなかったりする原因としては、緊張のほかに準備不足もあります。
なお集団面接特有の失敗例としては、「回答順が最後のほうだったので、質問内容を忘れてしまった」などが挙がりました。緊張のせいで質問を忘れたり聞き逃したりしたのに、「集中していない」と捉えられてしまう可能性があります。
面接で緊張しないための方法1位は「事前準備する」
「面接で緊張しないための方法」の圧倒的1位は「事前準備する(137人)」。2位は「深呼吸する(60人)」、3位「失敗してもいいと思う(42人)」が続きます。
「事前準備する」「深呼吸する」など、緊張を少なくしたりほぐしたりするような行動をとっている人が多数。一方で「失敗してもいいと思う」「面接ではなく会話だと思う」「自分をよく見せようとしない」など、面接に臨む際のマインドセット(考え方の癖)を整えている人も多いとわかりました。
<1位 事前準備する>
・とにかく練習をすることと、エージェントを使って対策すること(20代 女性)
・事前に想定問答を行い、緊張しても答えられる状態をつくっておく(30代 男性)
・想定問答を作成しておいて、イメージトレーニングをして臨む(40代 男性)
事前の準備が不足していると、面接で緊張しやすくなります。足りない部分があるので不安は大きくなり、実際に面接が始まってからもうまく答えられず緊張してしまうのですね。
そのため事前準備を重視している人が多数。具体的には「模擬面接」「イメージトレーニング」「企業研究」などが挙げられました。
最近ではSNSに採用担当者や役員が顔出しで登場する企業もあります。そのため「SNSを見たりフォローしたりすることで相手に親近感を抱き、緊張感を減らす」という工夫も寄せられました。
<2位 深呼吸する>
・深呼吸してから入室する(20代 男性)
・呼吸を心がける。正しく呼吸すれば頭もしっかり回って、緊張を乗り越えられる(30代 男性)
・お気に入りの小物やハンカチを持って行き、深呼吸してから部屋に入りました(50代以上 女性)
緊張すると呼吸が浅くなりがち。鼻から息を吸い口からゆっくり吐く腹式呼吸をすることで、リラックス効果を得られます。また呼吸だけに意識を向けることで、雑念や心配から少し離れることも可能です。
面接中に深呼吸するのは難しいので、ドアをノックする前や待合室にいるときなど、面接前に深呼吸するよう心がけている人が多くなりました。面接中については「難しいことを聞かれたら一呼吸おいて落ち着く」というコメントも複数あります。
<3位 失敗してもいいと思う>
・間違えてしまっても取り返せるという心持ちでのぞむ(20代 女性)
・就活で面接の数をこなしていくうちに思ったのは、「面接は落ちて当然」です。採用予定人数5名~10名の枠に100~500名の学生が集まるので、受かるわけないと思うことで緊張はかなり和らぎました(30代 男性)
・失敗しても命を落とすわけではないと自分に言い聞かせて、緊張をほぐす(50代以上 男性)
就職活動でも転職活動でも、応募する企業をひとつだけに絞る人はあまりいません。世の中にはたくさんの企業がありますので、「ひとつ落ちても次がある」と考えて、緊張をほぐしている人も多くなりました。
また「面接でひとつ失敗しても、あとからリカバリーすればいい」とポジティブに考えている人もいます。例えば緊張して少し言葉に詰まったり声が裏返ったりしても、回答内容で挽回できることもあるでしょう。
<4位 面接ではなく会話だと思う>
・面接官とは会話をすると思って行くこと(20代 女性)
・「みんな同じ人間」「人間同士が会話をするだけ」などと何度も言い聞かせています(30代 女性)
・面接ではなく雑談・世間話をしに来たと思うようにする(40代 男性)
採用面接では「自分が選ばれる立場」「面接官のほうが自分より上」と思ってしまいがちです。面接官が年上であったり、役職付きであったりする場合にはなおさらですね。
「面接官に気に入ってもらうために、しっかりアピールしなければ」と気負う気持ちが、長々と話してしまう失敗にもつながりそうですね。
そのため「面接官も自分と同じ人であり、聞かれたことにしっかり答えて会話ができればいい」と考えて、緊張感を減らしている人も多くなりました。
<5位 自分をよく見せようとしない>
・面接で自分をよく見せようとか取り繕おうと思わない(20代 女性)
・「こうしないといけない」「こういう振る舞いじゃないとだめ」と考えず、自分の言葉で伝えたらいいと思うようにしています(30代 男性)
・体裁のいい発言よりも、思ったことを堂々と言う(50代以上 男性)
「普段通りの自分」を意識して面接に臨む人も多くなっています。理由としては、「自分をよく見せようとすると緊張するから」「自分らしさを伝えたうえで内定をもらえたほうが、入社してからも受け入れてもらいやすい」などが挙がりました。
よく見せようとして誇張したり嘘をついたりすると、矛盾が生まれて、面接官に不信感を抱かれてしまう可能性もあります。
ただ「普段通りの服装や言葉遣いでいい」という意味ではなく、面接にふさわしいマナーは必要です。
まとめ
面接時には本格的に面接・質疑応答が始まる前に緊張する人が多くなりました。質疑応答が始まれば、回答や会話に集中できるため、少し緊張が和らぐ人も多いとわかります。
ただし難しい質問や予想外の質問をされたときには、「うまく答えないと」と緊張してしまう人も多くなりました。
想定外をなくすための対策としては、事前の準備があります。想定問答集の作成は、応募者本人では想像が及ばない部分もありますので、転職活動であれば転職エージェントに頼るのもおすすめです。「所作を見られるのが緊張する」という意見も多かったため、エージェントに面接におけるマナーの確認をするのもいいですね。
また、自分を必要以上によく見せようとしないなど心の持ち方を工夫することで、緊張を和らげている人もいます。もちろん「希望企業から内定をもらいたい」という熱意は大切です。ただ「うまくやらなきゃ」「絶対内定を獲得しなきゃ」と自分を追い詰めて失敗してしまう人は、緊張がほぐれる考え方も意識してみてはいかがでしょうか。
▼鈴木颯人氏の考察
緊張するアスリートで今にも不安で心折れそうになる選手に一つだけ伝えていることがあります。それが、「コントロールできることに目を向ける」ことです。
試合の命運がかかるような大事な場面においても自分に負けないメンタルを作るには、自分自身が今できることに集中することがポイントになります。
それは面接においても一緒です。緊張感が高い中でどれだけ自分自身をコントロールできるか?その為にもやるべき事は何か?事前に紙に書き出すことなどをし頭の整理ができると緊張と上手に付き合うことができると思います。
▼監修者紹介
鈴木颯人
スポーツメンタルコーチ
1983年、イギリス生まれの東京育ち。中学までは野球部のピッチャーとして活躍し、強豪校にスポーツ推薦で入学するものの結果を出せず挫折。
そうした経験をもとに、脳と心の仕組みを学びながら、勝負所で力を発揮させるメソッドを構築する。
野球、サッカー、水泳、柔道、サーフィン、競輪、卓球など、競技・プロアマ・有名無名を問わず、そのコーチングによってパフォーマンスを激変させるアスリートが続出中。
自らのコーチングに活かすため、日々、一流アスリートたちの言動を研究している。
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会代表理事
慶應義塾大学健康情報コンソーシアム 幹事会員
メンタルトレーニング推進国会議員連盟 所属
■著書 弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉
モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術
他6冊
■2024年サポート実績 競輪 F1完全優勝 2大会連続優勝 柔道 世界選手権優勝 野球 プロ野球ドラフト指名2名 空手 プレミアリーグ 年間優勝 柔道 パリ五輪(銀メダル1名、銅メダル1名、入賞1名)
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■株式会社R&Gについて
株式会社R&Gは埼玉県大宮を拠点に製造業、物流業、通訳等に特化した人材派遣。一般の派遣会社と違い留学生等の外国人派遣でご案内しております。あわせて外国人の生活を来日から就職・その先まで一貫したサポートも行っています。
※事業内容の詳細はこちら
https://r-andg.jp/business.php
■会社概要
社名 : 株式会社 R&G
所在地 : 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者 : 吉田 忠義
創業 : 2015年9月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/company.php
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