国内の探究学習の動向をまとめた『探究学習白書2024』刊行

一般社団法人英語４技能・探究学習推進協会（東京都港区、代表理事斉藤智）は、国内の探究学習の動向をまとめた『探究学習白書2024』を刊行いたしました。

ESIBLA（エジブラ）

2024年10月1日 09時00分

探究学習白書とは

『探究学習白書』は、2020年1月に日本で初めて「探究学習」をテーマとした白書として刊行されました。2024年版は、この取り組みの5冊目となります。

「探究学習白書」は、中学校や高等学校、大学、教育委員会などの教育機関はもとより、教育産業を担う企業や研究機関などさまざまな方面からの支持をいただいております。

『探究学習白書2024』の刊行に際して

探究学習は、21世紀の社会を生きる子どもたちにとって不可欠な学びの形態として、近年ますます注目を集めています。急速に変化し続ける現代社会において、既存の知識を単に習得するだけでなく、自ら課題を発見し、解決策を模索する力が求められているのです。この「探究学習白書2024」は、日本の教育現場における探究学習の現状と課題、そして今後の展望を包括的にまとめた年次報告書です。本白書では、全国の高等学校における探究学習の実施状況を中心に調査し、分析しています。各教科での探究的な学びの展開から、「総合的な探究の時間」の評価方法まで、幅広い観点から探究学習の実態に迫ります。探究学習で取り扱われるテーマの傾向や、生徒の主体性・協働性の発揮状況、さらには教員の指導方法や評価の在り方など、多角的な視点から考察します。また、本書では探究学習を支援する外部団体の活用状況や、学習課題の設定方法、生徒の達成度など、具体的なデータに基づいた分析も行っています。これらの情報は、教育現場での探究学習の質的向上に寄与するものと確信しています。さらに、探究学習に関する最新動向や、高等学校での取り組み事例、大学入試における探究の採用状況など、時宜を得た情報も盛り込んでいます。加えて、探究学習を支援するプログラムや補助金制度についても詳しく解説し、教育現場での活用の一助となることを目指しています。中学校や高等学校、大学、教育委員会などの教育機関はもとより、教育産業を担う企業、研究機関などさまざまな教育関係者にとって、本白書が探究学習の意義と可能性を理解する上での貴重な資料となることを願っています。そして何より、この白書が日本の教育の質的向上に寄与し、未来を担う子どもたちの学びをより豊かなものにする一助となれば幸いです。