爆速で成長する2社の成長の秘訣とは?オンラインイベント 『爆速で成長するスタートアップの始め方』を開催
YJキャピタル株式会社(以下、YJキャピタル)とEast Venturesが共同運営するアクセラレーターCode Republicは、株式会社yutori代表 片石貴展氏、株式会社Gracia代表 斎藤拓泰氏をゲストにオンラインイベント『爆速で成長するスタートアップの始め方』を開催しました。
本イベントは、Code Republicの第8期募集を記念したイベントとなり、古着を軸に複数事業を展開、ZOZOとの資本提携が話題の株式会社yutori代表 片石貴展氏、約11億円の大型調達を実施、急成長するギフトEC「TANP」を運営する株式会社Gracia代表 斎藤拓泰氏をお招きして、注目の若手起業家が「どのように起業し、どのように成長していったのか?」についてお話し頂きました。
パネルディスカッションからゲストのお二人のコメントを抜粋して紹介します。
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■起業のきっかけは?
<片石さん>
起業したきっかけは、アカウントが伸びたことと一緒に挑戦する仲間が見つかったこと。
起業する4ヶ月前に趣味の延長線上でインスタグラムでアカウントを5個くらい作って運営していたけど、一番自分が詳しくて数字が伸びたのが「古着女子」。アカウントが成長していき、COO候補を探していた時に学生時代の友人とその友人の友人と話していて、このメンバーなら「やっていける」と思い、起業しました。
僕は、目標を決めて向かっていくというより、その場で生まれた波に乗っていく方が好きなタイプなので、その流れに乗ったという感じ。
<斎藤さん>
今一緒に事業をやっている中内は、大学1年生の同じクラスでした。
中内に家庭教師斡旋事業を誘われて、やってみたが、びっくりするくらい上手くいかなくて、このまま続けても時間がもったいないと思い、一旦事業を閉じて、修行するつもりでCandleのインターンに参加してみました。
その1年間でCandleは、Croozに買収されたり、Welq事件があったり、正社員0人・インターン約10人から百数十名になる経験をして、当時自分は20歳で社長は22歳、一緒に働いていたインターンのメンバーも起業していったんですよ。なので、起業自体のハードルは低かった。学生で失う物もないし、スタートはカジュアルに入っていきました。
■創業メンバーは?
<斎藤さん>
僕の場合は、COO中内、CTO林がいて全員が大学の同級生でした。林は友達の友達で紹介してもらって、「とりあえずやってみよう」って感じでスタートしました。
役割分担も特になくて、僕はメディア経験があったのでメディア系の業務をしたり、中内は営業経験があったので営業業務をしたり、持ちつ持たれつ、それぞれがやれることをやって、会社を伸ばそうという想いでした。
その後は自分や中内、林の友達に手伝ってもらって、なんとか繋ぎ止めてやれたという感じでした。今思うと本当に縁と運があったと思う。
<片石さん>
うちは明確に別れていて、感性が僕で、論理は相方という感じ。
事業では、僕がブランドの0→1や既存ブランドの数値を見たり、事業作りを中心にやり、相方はロジ、サプライチェーン、バックオフィスを見ています。
お互いの領域に対しては口を出さない、お互いの意思決定に任せるという形でやっていて、人間的なタイプは違うし、クラスにいたらたぶん仲良くなっていないタイプ。けど、ヤバいときやイケる時の直感は同じで上手く回っています。
■最初の検証は?
<斎藤さん>
結局ニーズがどこにあるかは僕らの周りだけでは判断できない。
自分の友達に聞いて「めっちゃいい」という人がいっぱいいたとしても、僕らの周りだけかもしれないし、ターゲットユーザーは僕らの知らない人の方が多い気がします。
なので、簡単な検証をどうやっていくかが大事で、いわゆるリーンにスタートすることが重要だと思います。
僕らの場合は、リスティングで特定のワードで広告を打って、検証していました。
<片石さん>
普通にやっているだけなのに異常な成果が出ているということを大事にしていて、普通にやって普通の成果は努力で頑張るしかならない。
学生時代に音楽をやっていた時もある投稿がバズって、そこからスケールして行ったという原体験があって、「古着女子」の時も初日で500人、そこから1日500~600人とフォロワーが伸びていったので、大ホームランの気配を感じて始めました。
検証というより、小さくやって結果を見て修正していくことが大事だと思います。
■爆速で成長した要因は?
<斎藤さん>
KSF(Key Success Factor)に集中することが本質だと思う。
選択と集中、時間・お金・メンバーのリソースは有限なので、どこに注力するかが大事で、そこを見極められなければいけないと思っていて、伸びている時はそこが当たった時、伸びていない時はそこを外した時という印象です。
<片石さん>
僕もフォーカスすることは大事だと思う。
会社のメンバーへのフィードバックにおいても、やればやるほど色んな視点が出てくるので、「今期はこれとこれに注力して、これとこれは考えなくていい」というようにやるべきことをシンプルに削ぎ落として伝えることを意識しています。
<斎藤さん>
注力ポイントはタイミングによっても異なる。
伸びることに注力していてもサチるタイミングが来るので、そのタイミングで注力ポイントを変えるということを繰り返しているイメージ。
<片石さん>
クラシコムの青木さんの受け売りだけど、「みんな悪いところを振り返っているけど、良いところこそ細かく振り返って、その要因を言語化しろ」と言われたことがあって、確かに良かったことを話している方が、モチベーション的にも議論も活発になるし、色んなアイディアが出る。
どうしても悪かったことに意識が向きがちなので、良かったことの振り返りを意識的に行っています。
■これから起業する方へメッセージ
<斎藤さん>
起業初期は普通に上手くいかない、上手くいかない中でやり続けられるモチベーションの源泉、洋服が好き、ギフトが好きみたいな気持ちが大事だと思います。
起業は楽しいことも苦しいこともありますが、世の中に対して成し遂げることは楽しいことだと思うし、素晴らしいことだと思う。
トレンドや他人の声を気にせず自分の好きなことをやって、日本を一緒に良くしていきましょう!
<片石>
昔の自分には「人と比べるな」と伝えたい。
起業初期で自信がない時は、人に言われることや他の人状況が気になり、本当に向き合うべき課題や問いにフォーカスできていないことがあった。
新しいことを始めてから成果が出るまでには時間がかかるし、そこを焦れば焦るほど悪循環に陥ってしまうので、人と比べずに自分のやるべきことにフォーカスすることが重要だよと伝えたい。
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熱い2人の若手起業家が代表を努める株式会社yutori、株式会社Graciaでは採用も募集中です。ご興味ある方は是非採用ページもご覧ください。
▼株式会社yutori
https://www.wantedly.com/companies/yutori2
▼株式会社Gracia
https://gra-cia.co.jp/careers/
■ゲストについて
株式会社yutori 代表取締役
片石貴展
1993年、神奈川県出身。明治大学商学部卒業。株式会社アカツキにて新規事業部の立ち上げに従事。2017年12月に個人的にインスタグラムアカウント『古着女子』を立ち上げ、2018年4月に初期投資0円の”インスタ起業”としてyutoriを創業。『9090』をはじめ複数のD2Cブランドや、バーチャルインフルエンサー事務所『VIM』などを手掛ける。2020年7月、51%の株式譲渡によりZOZOグループへジョイン。尊敬するアーティストは Suchmos と The Flipper's Guitar 。
株式会社Gracia 代表取締役
斎藤拓泰
1996年生まれ。福井県出身。東京大学 経済学部経営学科2019年卒。
幼少期をアメリカで過ごす。大学在学中にビジネスに興味を持ち、COO中内を含めた友人数名で家庭教師斡旋の事業を立ち上げる。2016年より株式会社Candleでのマーケティング経験を経て2017年に株式会社Graciaを創業。
■Code Republicについて
Code Republicは、日本&東南アジア最大級のシードVC EastVenturesとYahoo! JAPANのCVC YJキャピタルが共同運営する4ヶ月間の起業支援プログラムです。
創業資金700万円の提供に加え、毎週のメンタリングやゲストアドバイザーを招いた勉強会、ヤフーグループをはじめとするネットワークの紹介を通じて、アイデアの仮説検証を繰り返し、起業のスタートダッシュを徹底支援します。
▼詳細はこちら
https://www.coderepublic.jp/
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