神戸市・阪神電鉄・Nature Innovation Groupの3者連携による シェアリングエコノミーを活用したまちづくり実証事業の実施
~経済にも環境にも貢献する、真のシェアエコシティを目指した取組み~
本実証事業では、傘のシェアリングサービス「アイカサ(※1)」を活用することにより、まちの利便性・快適性向上による地域経済・沿線活性化、実証事業により得られるデータを活用したまちづくり・地域課題の解決、市民のエコアクション促進につなげるなど幅広い目的のもと、令和2年4月から令和4年3月までの間、以下のとおりサービスの運用と効果の検証を行います。
なお、アイカサを導入し事業連携協定を締結する自治体は神戸市が関西初となります。
1.傘の設置予定箇所・本数・期間
・設置箇所:三宮~元町~ハーバーランドエリア
岡本商店街~甲南大学エリア
阪神電鉄駅構内
・設置本数:合計80箇所2,000本 ※詳細は参考1参照
・設置期間:令和2年4月~令和4年3月 (令和2年4月中をめどに順次設置)
2.具体的な取組み内容
(1)まちの利便性・快適性向上による地域経済・沿線活性化
雨天時でもまちの移動を快適にすることで、まちのにぎわいを生み出すとともに、「アイカサ」を利用すると提携する飲食店等の雨の日限定クーポンが発行される仕組みを活用し、経済活動の促進につなげる実証実験も行います。
また、来年度展開予定の日傘のシェアについても異常高温対策の一環として普及に取り組みます。
(2)実証事業により得られるデータを活用したまちづくり・地域課題の解決
サービス利用データを取得できるため、そのデータを活用した都心三宮再整備をはじめとする回遊性向上の検討などといった今後のまちづくり・地域課題の解決につなげます。
都心三宮再整備や「“たいせつ“がギュッと。(※2)」の取組みについて、アイカサ登録ユーザーに情報提供するなど相互にプロモーションを行います。
(3)市民のエコアクション促進(環境アプリとの連携)
使い捨てされやすいビニール傘の使用・廃棄を抑制し、プラスチックごみの削減やCO2排出量の削減につながることから、市民のエコアクションを促進するスマートフォンアプリ「イイことぐるぐる」のポイント対象メニューに、「アイカサ」の利用を追加します。
また、「アイカサ」利用者に対しても「イイことぐるぐる」のPRを行います。
(4)市内学生の起業・経営マインド育成
市内大学等と連携し、シェアリングエコノミーをテーマにした講義やビジネスコンテストを開催し、学生の起業マインドの醸成を促します。
(5)市内福祉作業所の参画機会提供
傘の維持管理や追加製造過程等に、市内の福祉作業所に参画していただく機会を設けることで、障がい者の方々の活躍の場につなげます。
3.今後の展開
今回の実証事業を皮切りに、今後も神戸市内にシェアリングサービスを普及させることで、まちの利便性向上・地域課題解決につなげるとともに、スタートアップをはじめとする新規ビジネスの市場としての魅力向上を推進し、真のシェアエコシティを目指します。
(参考1)「アイカサ」について
「アイカサ」は、2018年12月にサービスを開始した、日本初の傘のシェアリングサービスです。
突発的な雨にもビニール傘をわざわざ購入せずに、アイカサを借りて利用し、雨が止んだ際には最寄りの傘スポットに傘を返却することができるのが特徴。
現在は、渋谷や新宿をはじめとした東京都内全域と、横浜市・福岡市など計5エリアにて展開しており、スポット数約800箇所。登録ユーザー数は8万人超えを達成。
傘がないことによって移動ができないことや濡れて不快になることを無くし、「雨の日のプラットフォーム」としてのインフラを構築、完全に傘をシェアする社会の実現をミッションにしています。
【アイカサの仕組み】
【アイカサの主な設置予定箇所(順不同)】
・神戸市役所、中央区役所
・阪神電鉄 阪神本線・阪神なんば線:34駅、神戸高速線:5駅
・ポートライナー:12駅、六甲ライナー:6駅
・神戸市営地下鉄(設置駅調整中)
・神戸市三宮総合インフォメーション
・神戸国際会館
・神戸市立博物館
・こうべまちづくり会館
・さんちか
・センタープラザ1階 三宮HATENA
・みなと銀行 本店
・ダイエー神戸三宮店
・アーバンエース三宮ビル
・神戸元町1番街商店街
・神戸ハーバーランドumie
・岡本商店街
・甲南大学 岡本キャンパス
【市内設置予定箇所(地図)】 【使用する傘のデザイン】
(参考2)「“たいせつ“がギュッと。」について
阪神電気鉄道株式会社では、だれもが「住んでよかった」「働いてよかった」「訪れ
てよかった」と実感いただける沿線へとさまざまな取組みを進めています。この一連の
施策のプロモーションシンボルに、阪神沿線の魅力を表す「“たいせつ”がギュッと。」
ということばと、阪神沿線に暮らす人々のゆるやかなつながりや、日々の暮らしで感じる心地よさを、“たいせつ”の象徴としてハートのモチーフを用いて展開しています。
(参考3)「イイことぐるぐる」について
「イイことぐるぐる」は、市内コーヒー店でのマイボトル利用や宅配便ロッカー用など、環境にやさしい様々な行動(エコアクション)を実践し、報告することでポイントがたまるスマートフォンアプリです。
(ご紹介ページ)https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/heat/iiguru-app.html
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