第5回がん撲滅サミット 『提唱者講演』と『がん撲滅日米共同宣言』~我々は歴史的一歩を踏み出したと米国でも高評価
2019年11月17日(日)午後1時より東京ビッグサイト7F 国際会議場で開催される第5回がん撲滅サミット(https://cancer-zero.com)。
このたび、それに先駆けて米国時間10月29日、30日(日本時間10月30日、31日)の両日、『2019World Alliance Forum in San Francisco』が米国サンフランシスコ・ゴールデンゲートクラブにて開催された。
医療版ダボス会議と賞賛されるこの会議に日本からがん撲滅サミット提唱者 中見利男氏が招かれて『がん撲滅への道~立ち上がれ日米の勇気ある人々よ!(The Way Forward to Cancer Eradication)』と題する講演を行ったあと、『がん撲滅日米共同宣言』が読み上げられた。
以下は、かつて在アメリカ合衆国日本国大使館にも勤務した國重博史氏によるリポート。
初日(29日)は、主催者及びサンフランシスコ総領事からの開会挨拶に続き、原丈人代表の基調講演「すべての人が最後の瞬間まで健康的な生活を送ることができる未来を創造する」が行われた。
その後、パネルディスカッションが4件、「ヘルススパンを拡張するための戦略」、「イノベーションとテクノロジーがヘルスケアをどのように変えるか」、「新興市場でのデジタルヘルスケアの急成長について」、「がんとの闘いにおける最新のイノベーション」、講演「コミュニティ由来の健康データと証拠発見」、基調講演「セル製造で学んだ教訓トップ10」他の講演と企業からの発表2件が行われた。
中見利男氏「がん撲滅への道(The Way Forward to Cancer Eradication)」の講演に引き続いて、原丈人代表、マーク・ラテイン(Mark J. Ratain)シカゴ大学教授によって「がん撲滅日米共同宣言」が発表された。
また、このセッションでは、今年11月17日に日本で開催される第5回がん撲滅サミットのアナウンスが行われ、会場の参加者の関心を集めた。
初日最後には、特別ゲストスピーチとして「100年寿命社会への挑戦」という演題で内閣総理大臣補佐官 和泉洋人氏の講演が行なわれた。
そのなかで、がん撲滅サミット提唱者として登壇した中見利男氏の講演は医学研究の発表でも、技術動向の発表やビジネスの取組みを説明したものでもない。
この時代を生きる皆にがん撲滅に向かう姿勢を問うたものである。全編英語で行われた同氏の講演は、これまでの障害に対する挑戦に基づくものであり、同氏の人生が投影されているものである。
それでは現状を振り返ってみよう。今や日本人の2人に1人はがんによって死ぬと言われる時代である。しかし、がん治療の現場はと言えば抗がん剤を使用した標準治療が主流であり、その効果も限定的であると言わざるを得ない(もちろん標準治療を否定しているわけではない)。
それでは手段が無くなった患者には何と声をかけるのであろうか。もう匙を投げるので残された人生をできるだけ有意義に生きてください、などと言うのだろうか。
がん撲滅は容易ではない。不可能であると信じている人もいる。しかし中見氏は古代ローマ帝国の哲学者にして政治家だったセネカの箴言「難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ」を引用して、これまで以上に真摯な取り組みを求めている。
この5年間の医療・技術の分野の進展はどうだろうか。AI、ビッグデータ(ギガデータ)、IOT/ネットワーク、そしてコンピュータ分野における処理能力の著しい向上が認められるのである。
医療分野に目を向けると、遺伝子治療、iPS細胞研究の延長としての再生医療、ウィルスを利用したがん治療等があり、こちらも目覚ましい進展を遂げていると言える。
以上を踏まえると、中見氏の提言は空想でも妄言でもない。歴史の必然である。
以上の進展に改めて目を向け、大量なデータを徹底的に調べてゆけば新たな地平線が見えてくるものだと言っているのだ。
キーワードは「チーム・マンカインド」であると中見氏は述べた。医療者のネットワークによる世界チームだけでなく、全世界の患者の大量データを取り扱うネットワーク・患者チームというとらえ方の両方ともが重要なのである。
以上のバックグラウンドに則り、同氏は講演の中でマイルストーンを設定した。
2025年までにがん予防薬を開発すること、2030年までにがんを撲滅するというものである。
この講演の終了後、がん撲滅の日米共同宣言が高らかに宣言された。チーム・マンカインドはすでに一歩踏み出しているのだ。中見利男氏の講演は世界中のがん患者、患者を抱える家族に希望を与えるものであった。
中見氏の講演終了後に、それまでのプレゼンテーションを越える盛大な拍手が会場から沸き起こった事実が、そのことを証明している。
また『がん撲滅に向けた日米共同宣言』は、シカゴ大学教授のMark.J.Ratain氏によって格調高い宣言文書が読み上げられ、その一言一言に聴き入った来場者は、「今、自分たちは歴史的な現場に立ち会えているのだ」という喜びと驚きと賞賛によって会場は興奮と熱気に満ち満ちていった。
なお、同宣言文書は中見利男氏の草案をベースに米国側も参画したものである。
同会議の提唱者 原丈人氏(第5回がん撲滅サミット大会長)は、この『がん撲滅日米共同宣言』の推進者の一人で、ステージにも登壇し日米共同でがん撲滅に取り組もうと英語で呼びかけると会場からひときわ大きな拍手が起こった。
同会議終了後には英国、インド、中国、バングラデシュの参加者から我々も『がん撲滅共同宣言』に参加させてほしいという申し込みが殺到したようだ。
原丈人氏によれば、日米でコアミッションを遂行したのち、今後は世界的にがん撲滅ムーブメントを展開していくとのことだ。
以上が國重氏によるリポートだが、人類一丸となってがんと闘う姿勢を日本人がアメリカ国内で呼びかけたこと、彼らも中見氏が主張する「未来の救世主たちは病院の中にいる。あの子どもたちを救い出し、人類をがんから解放しようではないか」というフレーズに賞賛を惜しまなかったことは特筆に値することであろう。
また國重博史氏によれば、参加した女性の一人、IESE Business School(イエセ)のディレクターMagdalene Rosenmöller氏は興奮した口調で「中見氏の講演を聴いて涙が出てきた。こんなに勇気づけられ、興奮したスピーチは最近ではお目にかかれない。彼は今、アメリカが忘れかけていた何かを思い出させてくれた。ぜひ、ニューヨークのキャンパスでも講演をお願いしたい。がん撲滅をやり遂げるという中見氏のことを我々も応援したい」と語るなど、米国側のインパクトは相当なものであった。
ちなみにIESE Business Schoolはスペインで誕生した世界的なビジネススクールでキャンパスはニューヨーク、バルセロナ、マドリード、ミュンヘン、サンパウロなど、世界展開を行っており、『フィナンシャルタイムス』によれば2015年から2018年までグローバルMBAランキング世界1位である。
ビジネスの根本は夢を実現すること。そして、たゆまぬ努力と不屈の精神で時代をリードすることだが、Magdalene Rosenmöller氏をはじめとする多くの参加者は、がん撲滅のアクションの中にアメリカが目指すべき次のニューフロンティアを発見したのではないだろうか。
なお、今後は『がん撲滅日米共同宣言』に基づいて日米の有志が連携しながら、より具体的なアクションを起こしていくとのこと。
現在、入場エントリーは大会HP(https://cancer-zero.com)から受け付けている。一度に4名までのお申込みを現在受付中とのこと。応募多数の場合は抽選となる。
第5回がん撲滅サミットのお問い合わせは以下の通り。
【大会事務局】
アライアンス・フォーラム財団
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11 日本橋ライフサイエンスビルディング5階
なお、お問い合わせは大会公式HP(https://cancer-zero.com)の『お問い合わせコーナー』より、すべてメールにて受付けている。
このたび、それに先駆けて米国時間10月29日、30日(日本時間10月30日、31日)の両日、『2019World Alliance Forum in San Francisco』が米国サンフランシスコ・ゴールデンゲートクラブにて開催された。
医療版ダボス会議と賞賛されるこの会議に日本からがん撲滅サミット提唱者 中見利男氏が招かれて『がん撲滅への道~立ち上がれ日米の勇気ある人々よ!(The Way Forward to Cancer Eradication)』と題する講演を行ったあと、『がん撲滅日米共同宣言』が読み上げられた。
以下は、かつて在アメリカ合衆国日本国大使館にも勤務した國重博史氏によるリポート。
初日(29日)は、主催者及びサンフランシスコ総領事からの開会挨拶に続き、原丈人代表の基調講演「すべての人が最後の瞬間まで健康的な生活を送ることができる未来を創造する」が行われた。
その後、パネルディスカッションが4件、「ヘルススパンを拡張するための戦略」、「イノベーションとテクノロジーがヘルスケアをどのように変えるか」、「新興市場でのデジタルヘルスケアの急成長について」、「がんとの闘いにおける最新のイノベーション」、講演「コミュニティ由来の健康データと証拠発見」、基調講演「セル製造で学んだ教訓トップ10」他の講演と企業からの発表2件が行われた。
中見利男氏「がん撲滅への道(The Way Forward to Cancer Eradication)」の講演に引き続いて、原丈人代表、マーク・ラテイン(Mark J. Ratain)シカゴ大学教授によって「がん撲滅日米共同宣言」が発表された。
また、このセッションでは、今年11月17日に日本で開催される第5回がん撲滅サミットのアナウンスが行われ、会場の参加者の関心を集めた。
初日最後には、特別ゲストスピーチとして「100年寿命社会への挑戦」という演題で内閣総理大臣補佐官 和泉洋人氏の講演が行なわれた。
そのなかで、がん撲滅サミット提唱者として登壇した中見利男氏の講演は医学研究の発表でも、技術動向の発表やビジネスの取組みを説明したものでもない。
この時代を生きる皆にがん撲滅に向かう姿勢を問うたものである。全編英語で行われた同氏の講演は、これまでの障害に対する挑戦に基づくものであり、同氏の人生が投影されているものである。
それでは現状を振り返ってみよう。今や日本人の2人に1人はがんによって死ぬと言われる時代である。しかし、がん治療の現場はと言えば抗がん剤を使用した標準治療が主流であり、その効果も限定的であると言わざるを得ない(もちろん標準治療を否定しているわけではない)。
それでは手段が無くなった患者には何と声をかけるのであろうか。もう匙を投げるので残された人生をできるだけ有意義に生きてください、などと言うのだろうか。
がん撲滅は容易ではない。不可能であると信じている人もいる。しかし中見氏は古代ローマ帝国の哲学者にして政治家だったセネカの箴言「難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ」を引用して、これまで以上に真摯な取り組みを求めている。
この5年間の医療・技術の分野の進展はどうだろうか。AI、ビッグデータ(ギガデータ)、IOT/ネットワーク、そしてコンピュータ分野における処理能力の著しい向上が認められるのである。
医療分野に目を向けると、遺伝子治療、iPS細胞研究の延長としての再生医療、ウィルスを利用したがん治療等があり、こちらも目覚ましい進展を遂げていると言える。
以上を踏まえると、中見氏の提言は空想でも妄言でもない。歴史の必然である。
以上の進展に改めて目を向け、大量なデータを徹底的に調べてゆけば新たな地平線が見えてくるものだと言っているのだ。
キーワードは「チーム・マンカインド」であると中見氏は述べた。医療者のネットワークによる世界チームだけでなく、全世界の患者の大量データを取り扱うネットワーク・患者チームというとらえ方の両方ともが重要なのである。
以上のバックグラウンドに則り、同氏は講演の中でマイルストーンを設定した。
2025年までにがん予防薬を開発すること、2030年までにがんを撲滅するというものである。
この講演の終了後、がん撲滅の日米共同宣言が高らかに宣言された。チーム・マンカインドはすでに一歩踏み出しているのだ。中見利男氏の講演は世界中のがん患者、患者を抱える家族に希望を与えるものであった。
中見氏の講演終了後に、それまでのプレゼンテーションを越える盛大な拍手が会場から沸き起こった事実が、そのことを証明している。
また『がん撲滅に向けた日米共同宣言』は、シカゴ大学教授のMark.J.Ratain氏によって格調高い宣言文書が読み上げられ、その一言一言に聴き入った来場者は、「今、自分たちは歴史的な現場に立ち会えているのだ」という喜びと驚きと賞賛によって会場は興奮と熱気に満ち満ちていった。
なお、同宣言文書は中見利男氏の草案をベースに米国側も参画したものである。
同会議の提唱者 原丈人氏(第5回がん撲滅サミット大会長)は、この『がん撲滅日米共同宣言』の推進者の一人で、ステージにも登壇し日米共同でがん撲滅に取り組もうと英語で呼びかけると会場からひときわ大きな拍手が起こった。
同会議終了後には英国、インド、中国、バングラデシュの参加者から我々も『がん撲滅共同宣言』に参加させてほしいという申し込みが殺到したようだ。
原丈人氏によれば、日米でコアミッションを遂行したのち、今後は世界的にがん撲滅ムーブメントを展開していくとのことだ。
以上が國重氏によるリポートだが、人類一丸となってがんと闘う姿勢を日本人がアメリカ国内で呼びかけたこと、彼らも中見氏が主張する「未来の救世主たちは病院の中にいる。あの子どもたちを救い出し、人類をがんから解放しようではないか」というフレーズに賞賛を惜しまなかったことは特筆に値することであろう。
また國重博史氏によれば、参加した女性の一人、IESE Business School(イエセ)のディレクターMagdalene Rosenmöller氏は興奮した口調で「中見氏の講演を聴いて涙が出てきた。こんなに勇気づけられ、興奮したスピーチは最近ではお目にかかれない。彼は今、アメリカが忘れかけていた何かを思い出させてくれた。ぜひ、ニューヨークのキャンパスでも講演をお願いしたい。がん撲滅をやり遂げるという中見氏のことを我々も応援したい」と語るなど、米国側のインパクトは相当なものであった。
ちなみにIESE Business Schoolはスペインで誕生した世界的なビジネススクールでキャンパスはニューヨーク、バルセロナ、マドリード、ミュンヘン、サンパウロなど、世界展開を行っており、『フィナンシャルタイムス』によれば2015年から2018年までグローバルMBAランキング世界1位である。
ビジネスの根本は夢を実現すること。そして、たゆまぬ努力と不屈の精神で時代をリードすることだが、Magdalene Rosenmöller氏をはじめとする多くの参加者は、がん撲滅のアクションの中にアメリカが目指すべき次のニューフロンティアを発見したのではないだろうか。
なお、今後は『がん撲滅日米共同宣言』に基づいて日米の有志が連携しながら、より具体的なアクションを起こしていくとのこと。
なお、この『がん撲滅日米共同宣言』は第5回がん撲滅サミットでも行われる予定だ。
現在、入場エントリーは大会HP(https://cancer-zero.com)から受け付けている。一度に4名までのお申込みを現在受付中とのこと。応募多数の場合は抽選となる。
第5回がん撲滅サミットのお問い合わせは以下の通り。
【大会事務局】
アライアンス・フォーラム財団
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11 日本橋ライフサイエンスビルディング5階
なお、お問い合わせは大会公式HP(https://cancer-zero.com)の『お問い合わせコーナー』より、すべてメールにて受付けている。
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