株式会社まち未来製作所と映像ワークショップ合同会社が業務提携を締結
加賀市山中温泉「LOBBY」を拠点に資源循環型コミュニティを目指す
「資源」を循環させて地域活性化へ
再エネ電力の売買仲介・コンサルを手掛けるスタートアップ、株式会社まち未来製作所(代表取締役:青山 英明、本社:神奈川県横浜市)と、「眠っている文化・芸術資源を掘り起こし、次世代の創造性につなげる」をテーマに、映像制作とアーカイブ構築を実践する映像ワークショップ合同会社(代表:明貫 紘子、本社:石川県加賀市)は、2024年3月に業務提携し、加賀市山中温泉「LOBBY」を拠点に地域活性化事業を展開します。
まち未来製作所がこれまで扱ってきた再生可能エネルギーや、映像ワークショップが扱ってきた歴史資料や人々の記憶、それらを包括的に地域の重要な「資源」と捉え直すことで、双方に新たな活用の視点がもたらされると信じ、私たちがそれらの「資源」を循環させる原動力を担うことによって創造的に地域を活性化させることを目指します。
取り組みの経緯
まち未来製作所はエネルギーを中心に、地域のエコシステム構築に向けた活動を推進しており、加賀市山中温泉にコミュニティスペース「LOBBY」を設立しました。一方、映像ワークショップは、加賀市を拠点にして、アートとアーカイブを軸にして、さまざまなコミュニティプロジェクトや創造的な制作活動を展開してきました。コミュニティアーカイブを通じた文化価値の蓄積と再発見を、地域に還元することが私たちの核心的なコンセプトです。
今回、映像ワークショップの地域密着型アプローチとアーカイブ手法を、「LOBBY」の場と融合させることで、消滅可能性都市におけるアーカイブ活動を通してシティプライドの醸成を推進します。また、この地で培った手法を他の地域にも展開し、地域活性化の新たなモデルを築いていくことを目指しています。
「e.CYCLE」x コミュニティアーカイブ
映像ワークショップは、まち未来製作所が自社サービス「e.CYCLE」を展開する地域を中心に「コミュニティアーカイブ」を構築します。なお、コミュニティアーカイブは、「e.CYCLE」で捻出する地域活性化原資を活用し、下記の取り組みを具現化していきます。
1. 忘れられそうな知財を利活用する
地域の文化継承や防災のみならず、ローカルビジネス起業のためにも地域の過去・現在・未来を俯瞰することは重要なことです。コミュニティアーカイブは、過去に遡り現在地を知るための資料であり、この地域にしかない強みや特徴を知るための知財の宝庫です。そして、あらゆる地域活動を支援する発想の源になります。
2. 未来を展望できる地域活性化
コミュニティアーカイブは、地域活性化のために実施される社会的・経済的・文化的活動などあらゆる活動の可能性を拡大させるための投資でもあります。例えば、50年後、100年後に必要なタイミングで活用されるためにアーカイブを準備しておくことは未来の財産形成へつながります。過去と未来の両方を展望できることで、長期的なスパンで地域活性化を促します。
消滅可能性都市に指定されている加賀市において最も過疎が進む地区の一つである山中温泉での取り組みは、その第一歩となります。
「LOBBY」x 過疎地の未来 x アーカイブ
コミュニティスペース「LOBBY」では、運営管理協力と活用方法の企画推進を行います。具体的には以下の二つの取り組みを進めます。
1. コミュニティ・アーカイブ「かがが」プロジェクト
「LOBBY」を基点として、加賀市立図書館と協働しながら「かがが」プロジェクトを推進します。「かがが」とは、加賀市で収集した古い資料(写真、映像フィルム、カセットテープ等)をデジタル化し、オンラインで共有するプロジェクトです。これにより、加賀に興味を持つ誰もが編集に参加できるオープンなプラットフォームを構築することを目指しています。
「かがが」https://kagaga.jp
2. 能登と加賀をつなぐトークイベント「災害ユートピアから学ぶ過疎地のコミュニティ」
このコミュニティ活動では、令和6年能登半島地震の被害が甚大だった地域から招いたゲストと共に、過疎地でできる防災、文化継承、コミュニティ存続などについて考える機会を創出します。
シリーズ2回目の「災害ユートピアから学ぶ過疎地のコミュニティ#2」は、2024年8月10日の開催を予定しています。詳細は、映像ワークショップのSNSをご覧ください。(Facebook @EizoWorkshop/Instagram @eizo_workshop)
株式会社まち未来製作所について
まち未来製作所は、地域を再生する再生可能エネルギー“地域再エネ”の地産地消と都市間流通により地域活性化を実現することを目的に、再エネアグリゲーションプラットフォーム「e.CYCLE(いいサイクル)」を開発・提供しています。現在、全国の再エネの0.1%が「e.CYCLE」から流通しており、中期目標として35%分の再エネ流通を掲げ、持続可能な公益的エコシステムのパイオニアを目指しています。
映像ワークショップ合同会社について
2018年に明貫紘子(アーキビスト/キュレーター)と木村悟之(アーティスト/映像制作)によって創業。石川県加賀市を拠点にして、映像制作やメディア芸術領域のアーカイブ構築、キュレーションなど国際的に展開しています。また、アートとアーカイブを通して過疎地を活性化させることを目指し、2022年から地域おこし協力隊を受け入れて加賀市と協働で、コミュニティアーカイブ「かがが」を実践しています。
コミュニティアーカイブ「かがが」オンラインプラットフォーム
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