パーソルテンプスタッフが委託先審査ツール「Conoris BP」の「AIレビューアシスト機能」を初導入
3時間の審査時間を20分に短縮!AI活用で外部委託先審査の効率化と品質向上を実現
ITサービスマネジメント領域のプロダクト開発を行う株式会社Conoris Technologies(所在地:東京都港区、代表取締役:井上 幸)は、総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(本社:東京都渋谷区)に対し、外部委託先企業等から回収した委託先調査票の情報をAIによって審査支援を行う「AIレビューアシスト機能」を提供し、2025年4月より本格運用を開始することを発表しました。なお、本導入はConoris BPとしては初めての事例となり、AIを活用した外部委託先審査業務により、工数削減と品質向上に寄与します。

導入の背景
パーソルテンプスタッフでは、年間約300件(契約更新審査を含む)を超える外部委託申請に対応しており、審査件数は年々増加している状況でした。そのため専門部門がExcelフォーマットで80項目を超える質問への回答内容や外部委託する業務内容などを鑑みて、注意事項などを考える手間が発生していました。Excelで回答する方式だったため、申請者や外部委託先の事業者からの入力ミスや回答不備も多く、申請受付までに複数回やり取りも発生、委託開始まで時間を有する状況でした。
また、委託先事業者の財務情報やサービス内容、提案資料から外部委託するにあたってのリスク評価を行い、審査・預託情報が多い場合には関係部門での審査も必要となるなど専門的かつ煩雑な審査業務は1件あたりの対応時間は平均3時間かかっていたことから、AI審査に先駆けて、2024年10月からConoris BPを導入し、その後の検証の結果、AIレビューアシストによる審査の有用性が確認できたことから、4月1日より正式に開始をすることとなりました。
取り組みの内容と効果
「AIレビューアシスト機能」を用いて、外部委託先企業などから回収したセキュリティチェックシートや委託先調査票の情報に対し、社内規程やプライバシーマーク、ISO認証などのフレームワークや社内文書を元に作成したRAG(検索拡張生成)を利用して、AI(人工知能)が審査部門に代わりサマライズし、リスク判定・レビュー業務を自動で行ないます。本機能を搭載した外部委託先審査システムの導入は、国内的にも先駆的な取り組みとなります。
「AIレビューアシスト機能」導入後は、これまで平均3時間かかっていた対応時間を平均1時間に短縮、最短20分で対応することも可能となります。

AIレビューアシスト機能とは
1.自動化されたリスク判定
AIが外部委託先企業や外部SaaSのリスクを自動で判定し、従来の手作業による審査業務を大幅に効率化します。
2.高精度なレビュー
AIが提案資料やサービスサイトからリスクとなるポイントを抽出し、高精度なレビューを実現します。
3.時間とコストの削減
手作業による審査業務をAIが代替することで、時間とコストの大幅な削減が可能となります。
導入責任者コメント

ガバナンス本部総務FM部総務室マネージャー 金子 英臣様
弊社は、ガバナンスの観点で比較的早い段階から外部委託先への審査を導入していました。一方、回答者入力の煩雑さや包括的な審査については非常に複雑で、業務スピードや標準化、ナレッジ蓄積において課題を抱えていました。
まずConoris BPの導入により、回答者の入力ミス、漏れが大幅に削減され、審査項目も回答による分岐を設定し、効率化を実現しました。さらにAIレビューアシストの導入により、専門業務の標準化を実現したことでさらなる効率化を実現しました。
Conoris Technologies様には綿密な打ち合わせや事象の整理など、非常に丁寧にご対応いただきました。今後も弊社の業務改善・進化にご支援いただけますと幸いです。
(参考)Conoris BP とは?
Conoris BPは、企業間取引での業務委託時のサプライチェーンリスク管理にかかるコストや負荷を大幅に削減するために当社が開発したクラウドソリューションです。詳細は下述のConorisシリーズとは?の各項目をご覧ください。
社会や企業のデジタルトランスフォーメーションがますます加速し始めた今、外部サービスの利用や各種業務を外部委託するケースが増えています。しかし、外部サービスや委託先取引先企業のセキュリティ対策やコンプライアンス体制の不十分さが、情報漏洩事故や不芳事案を幾度となく引き起こしています。Conoris BPは、こうしたリスクを最小限に抑えるために、取引先企業のセキュリティ状況の可視化や継続的なモニタリングを可能にしつつ、質問票の受け渡しや社内レビュープロセスなどのワークフローをシステム化し、業務時間やコストを大幅に削減できます。
(参考)Conoris シリーズとは?
当社が開発した「Conoris」シリーズには、2025年1月現在、以下の3つのプロダクトがあります。
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Conoris : Webサービス(クラウドサービス)のリスク評価・運用管理ソリューション
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Conoris BP:外部委託先管理(VRM:ベンダーリスクマネジメント)の支援ソリューション
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Conoris Answer : 委託先調査・セキュリティチェックシートの入力や生成AIによる回答生成によって回答から管理までを効率化するソリューション
働き方改革や業務のデジタル化が進み、業務利用のクラウドサービスや、アウトソーシング先企業が増え続ける共に、セキュリティリスクをはじめとした様々なリスクが増えています。こういったリスクの管理は、複雑化し手間ばかりがかかってしまいます。Conoris シリーズでは面倒なリスク管理業務を効率化し、便利に使えるプロダクトを提供しています。
【株式会社Conoris Technologiesについて】
「業務が効率化・なくなる気持ち良さを世の中へ」をビジョンに、日本企業に存在する業務の非効率をプロダクト・サービスで解消することを目指す企業です。
企業におけるクラウドサービス利用を安心・安全にできるよう支援するクラウドサービスセキュリティチェック支援サービス「Conoris(コノリス)」、委託先調査に特化した支援サービス「Conoris BP(コノリスビーピー)」、クラウドサービス事業者向けにセキュリティチェックシートへの記入をサポートする「Conoris Answer(コノリスアンサー)」を提供しています。
本社 :東京都港区赤坂4丁目8番19号 赤坂フロントタウン3階
代表者 :代表取締役 井上 幸(戸籍名 内山 幸)
設立 :2020年6月
URL :https://www.conoris.jp/company
事業 :ITサービスマネジメント領域の各種プロダクトの企画、開発、運営
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