LinkedIn調査から見える日本のZ世代・ミレニアル世代の本音 「仕事に全力で取り組んでいる」は半数以下に

ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn(リンクトイン、日本法人所在地:東京都千代田区)は、仕事に関する意識調査を実施し、世代別の回答を分析したところ、 日本では他の世代に比べZ世代・ミレニアル世代は「仕事に全力で取り組んでいる」と 考える割合が低く、またミレニアル世代では「仕事以外に優先すべきことがある」と考える人が多いことがわかりました。また「2023年中の転職」も他の世代より積極的に考えていることが浮き彫りになりました。

本調査は、就労者が働き方の現状と希望をどのように考えているかを調べることを目的に、日本を含む世界17カ国で18歳以上の就労者約2万3,000人を対象に行われ、日本では約1,000人を対象に調査が実施されました。
【ミレニアル世代・Z世代は「仕事に全力で取り組んでいる」が半数を下回る】
「仕事に全力で取り組んでいると感じるか?」という質問に対し、「当てはまる」と回答した人は、全体では53%と半数を超える一方で、世代別に見ると、Z世代と呼ばれる18-24歳は44%、ミレニアル世代とされる25-34歳は40%となりました。*1
35歳以上では、全ての年代において50%を超えた(35-44歳:53%、45-54歳:54%、55歳以上:60%)*2のに対し、Z世代・ミレニアル世代は平均数値が顕著に低く、半数を下回る結果となりました。

図:「自分の仕事に全力で取り組んでいる」と答えた割合(年代別)

「仕事に全力で取り組まない」と答えた理由について、前問で最も数値が低かった25-34歳では、「仕事以外にもっと優先すべきことがある」が46%で最も多く、次いで「今の賃金では割に合わない」、「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」、「仕事に対してやる気が起こらない」の3項目がいずれも43%となり、上位を占めました。また、「積極的に社会に貢献できる仕事ではないため」(31%)も、他の世代と比べて多い割合となりました。*3

図:自分の仕事に全力で取り組んでいるとはいえない理由

【今年中の転職を考えている割合が高い25-34歳。転職の課題として挙げるのは「専門分野」】
「2023 年に転職することを考えているか?」という質問に対し、「考えている」と答えた人は全世代では27%となりました。一方、世代別に見ると、35歳以上は全ての年代で30%を下回った(35-44歳:28%、45-54歳:22%、55歳以上:23%)のに対し、18-24歳は33%、25-34歳は40%に上りました。*4ここから、Z世代・ミレニアル世代の方が35歳以上より「2023年中の転職」を考えている人が多く、かつ、25-34歳に至っては、全世代の中でも突出して多い傾向にあることが分かりました。

図:2023 年に転職することを考えている割合(年代別)

また、転職を考えていると回答した人に「今の仕事を辞めたい主な理由」を聞いたところ、前問で最も数値が高かった25-34歳では、「もっとお金を稼ぎたい」(37%)、「ワークライフバランスを改善したい」(29%)、「今の仕事では成長の機会がないと感じる」(21%)が多く挙がりました。

図:今の仕事を辞めたい主な理由(25-34歳)

続いて、「転職やキャリアアップに際して、抱えている課題」に対しては、25-34歳については、「専門分野」と答えた割合が他の年代よりも際立って多い(43%)結果となりました。

図:転職やキャリアアップに際して、あなたが抱えている課題

今回の調査結果から、Z世代・ミレニアル世代は、他の世代と比較すると「仕事以外に優先すべきことがある」と考える人の割合が多く、また「今年中の転職」を積極的に考えていることがわかりました。また、中でも25-34歳のミレニアル世代は、キャリアアップのための自身の課題発見力が高く、専門的な知識やスキルを高めることが重要だと感じている人が多い傾向にあることが明らかになりました。

LinkedInではeラーニングのプラットフォーム「LinkedInラーニング」を通じて、オリジナル学習コースを会員向けに提供しており、多くの日本の企業でも従業員のアップスキリング、リスキリングのために導入されています。LinkedInは引き続き、日本のプロフェッショナルの皆様の専門性の獲得、スキル向上に貢献していきます。

*1 「とてもよく当てはまる」「当てはまる」の合計
*2 「とてもよく当てはまる」「当てはまる」の合計
*3 「とてもよく当てはまる」「当てはまる」の合計
*4 「はい、積極的に新しい仕事を探している」「はい、2023 年になったら新しい仕事を探す予定である」「はい、2023 年になったら新しい仕事を探すかもしれない」の合計

<調査概要>
2022年12月7日から同12日にかけて、調査実施国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、シンガポール、オランダ、ブラジル、オーストラリア、メキシコ、アイルランド、スペイン、イタリア、日本、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、スウェーデンの17か国)の18歳以上の就労者計22,985人を対象にオンラインアンケート調査(第三者調査機関Censuswideに委託。Censuswide は、ESOMAR の原則を遵守しており Market Research Societyの会員を雇用しています)を実施。日本では計1,026人を対象に実施。
※小数点第一位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります。
※本調査結果や分析をご掲載の際は『LinkedIn調べ』と明記ください。

● LinkedInについて
LinkedInは、世界200以上の国と地域に8億7,500万人以上のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指しています。
https://www.linkedin.com/

● LinkedInラーニングについて
LinkedInラーニングは、各分野のエキスパートを講師に迎えたオリジナルの学習プログラムを提供するオンライン学習プラットフォームです。ビジネス、テクノロジー、クリエイティブなどのカテゴリーで各種学習コースを11か国語で1万8,000コース以上提供しており、このうち日本語のコースは1,100以上に上ります。AIによるおすすめ機能など最新のテクノロジーで一人ひとりの学習をサポートします。
https://learning.linkedin.com/ja-jp

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会社概要

URL
https://www.linkedin.com
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウンタワー8階
電話番号
-
代表者名
田中 若菜
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年10月