「名寄せ」「関連データ検知・紐付け」の課題を解決する機能を強化・追加したデータ活用基盤構築ソリューション「Insight Governor（インサイトガバナー）」Ver.1.1をリリース

データベースの技術者集団インサイトテクノロジーが、大規模言語モデルに独自のファインチューニングを行い日本語に強いAIを構築、DX成功のためのデータ統合を支援

株式会社インサイトテクノロジー

2023年7月4日 11時10分

株式会社インサイトテクノロジー（本社所在地：東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO：森田俊哉、以下：インサイトテクノロジー）は、企業に散在しているデータを安全に統合・可視化し、迅速な意思決定を支援するためのデータ活用基盤構築ソリューション「Insight Governor（インサイトガバナー）」の最新版である Ver. 1.1の提供とサポートを2023年7月から開始したことをお知らせします。

背景

DX（デジタルトランスフォーメーション）によるビジネスの変革のため、多くの企業がデータの活用に取り組んでいます。当社が提供するデータ活用基盤構築ソリューション「Insight Governor」も、大手の製造業、金融業、流通業のお客さまとともにPoC*を行っていますが、共通して以下のような課題をお持ちになっています。

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各部署で共通して持っている「顧客データ」を統合してデータ分析に利用したいが、データの形式が異なったり（例えば、「氏」「名」を分けて管理/「氏名」を分けずに管理/「氏名」「氏名」「氏　名」など氏と名のスペースの管理がさまざま）、旧字体/新字体が混在しているため、人力での名寄せ作業に時間が掛かっている。

各部署で「製品データ」を独自に管理しているが、登録ルールがさまざまで「～パッケージ」「～Package」「～PKG」などカタカナ・英語・略語が混在しているため、統合して一元管理するのが困難。

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各部署で共通して持っている「部品データ」などを異なるデータ項目で管理しているが、社内にそのデータが同じだという関係性を知っている人がいないため、データを紐付けて統合することができない。

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これらの声を受けて、Insight Governor Ver.1.1では、日本語に強いAIによる「名寄せ」「関連データ検知」の機能を強化・追加しました。

*PoC：概念実証。新システムで要件が満たされるかを検証すること。

Ver.1.1の特長①「名寄せ」機能の精度強化

Ver.1.1では、異なるテーブルやデータソースのデータを組み合わせて、日本語に強いAIによる名寄せができるようになりました。予め名寄せのルールを登録・管理することなく、氏名などの新字体/旧字体や表記ゆれ、製品名などの表記のばらつきを自動で検知できるようになり、かつ名寄せの精度も向上しました。

この機能は、ChatGPTのような大規模言語モデルにインサイトテクノロジー独自のファインチューニングを行って構築したもので、今までにない名寄せの高精度化を実現しました。

この機能により、例えば顧客データの「氏名」「社名」「住所」「電話番号」などの複数のデータを参照することで同性同名の別人を正しく区別したり、既存の名寄せルールを参照することでは難しかった初出の「氏名」「社名」「製品名」などの名寄せが可能になります。

Insight Governorv1.1｜名寄せ機能

Ver.1.1の特長②「関連データ検知」機能の追加

Ver.1.1では、異なるデータソースの関連データを検知する機能が追加されました。

関連データとは、データ自体やデータ項目名などに類似性があるものを指しますが、その関連性がわからないデータが社内に散在していることが多くあります。これらの関連データを検知して紐付けることではじめて、データを分析に利用することができるようになります。

例えば、販売管理システムの「部品データ」と在庫管理システムの「部品データ」が各部署で別のデータ項目名で管理されているといったことがよくありますが、Ver.1.1ではこれらの「部品データ」を類似性のあるデータとしてまとめて検知し紐付けることができるため、データが可視化され、データの統合・一元管理、分析利用を加速することができます。

Insight Governor v1.1｜関連データ検知機能