プロジェクト管理ツール導入で約9割が改善を実感、Excel回帰の炎上率はツール定着の約2倍。可視化・共有した情報を「意思決定」につなげるには

【ITプロジェクト経験者235名調査】ツール導入経験者の65.3%がExcel回帰・併用を経験

フラッグス株式会社

プロジェクト/事業の生産性向上を支援するプロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツール「Flagxs(フラッグス)」を展開するフラッグス株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:林部 正樹)は、全国のITプロジェクト経験者235名を対象に「プロジェクトマネジメントの実態」に関する調査を実施しました。
調査の結果、全体の84.7%がプロジェクト管理ツールの導入経験がある一方、その導入経験者の65.3%が「Excel回帰」を経験(*1)しており、ツールを使い始めた3人に2人がExcelに戻っている実態が明らかになりました。
さらにExcel回帰あり層の炎上率は60.0%と、ツール定着層(30.4%)の約2倍にのぼり、両層を比較すると、「入力の手間」「操作性」「機能不足」の3項目に統計的に有意な差が確認されました。

最終回となる第4弾では、ツール導入後に起きている「Excel回帰」に着目します。ツール導入によって得られた可視化・共有の効果を、継続的なプロジェクト運営や意思決定につなげるために何が必要なのかを考察します。

(*1)プロジェクト管理ツール導入後にExcel・スプレッドシート等へ戻った、または併用した状態をあわせて「Excel回帰」と表記しています。

◼️調査サマリー 

・プロジェクト管理ツール導入経験あり:84.7% (n=235、全体)

・うちExcel回帰・併用経験あり:65.3%(n=199人、導入経験者)

・Excel回帰あり層の炎上率:60.0% vs ツール定着層30.4%(差29.6pt、約2倍)

・ツール導入で改善した点:「課題・タスクの共有」47.2% (n=199、導入経験者)

・ツール導入で改善した点:「情報の集約」47.2% (n=199、導入経験者)
・ツール導入後も「属人化が解消されなかった」:40.7%(n=199人、導入経験者)

・ツール導入後も「リソース不足・負荷偏りが改善されなかった」:36.7%(n=199人、導入経験者)

・Excel回帰あり層とツール定着層で統計的に有意な差:「入力の手間」「操作性」「機能不足」の3項目

◼️調査背景

本調査はフラッグス株式会社による「プロジェクトマネジメントの実態調査」の第4弾(最終回)です。これまでの調査では、プロジェクトの炎上を個別の問題として捉えるのではなく、その背景にある構造を段階的に検証してきました。

第1弾|なぜプロジェクトは炎上するのか
―― 成功の定義・意思決定設計

第2弾|なぜ炎上リスクを事前に捉えられないのか
―― 複数プロジェクト兼務による「見えない負荷」

第3弾|なぜ同じプロジェクトなのに、PMと現場で「見えている景色」が違うのか
―― 情報の属人化・分散による「認識断層」

これらの課題に対し、進捗・課題・リソースなどの情報を可視化・共有する手段として、多くの企業でプロジェクト管理ツールが導入されています。
では、ツールを入れれば課題は解決するのでしょうか。

最終回となる第4弾では、プロジェクト管理ツールの導入後に着目します。ツール導入経験者の65.3%がExcelへの回帰・併用を経験している実態から、ツールを現場に定着させ、プロジェクトの可視化や意思決定につなげるために必要な条件を探り、シリーズ全体で見えてきたプロジェクト成功への道筋を考察します。

◼️現在のプロジェクト管理方法の実態―ツールが普及しても、Excelは使われ続けている

日々の業務やプロジェクトにおけるタスク・進捗・情報の管理方法について聞いたところ(複数回答)、「プロジェクト管理ツール」と「タスク管理ツール」がともに52.8%でトップでした。一方で「Excel/スプレッドシート/チャット」も39.6%、「口頭・記憶・個人メモ」も23.8%と、デジタルツールと並行してアナログな管理方法が根強く使われていることが判明しました。

また、最もよく使う管理方法では「プロジェクト管理ツール」(28.1%)と「Excel・スプレッドシート等」(28.1%)が並び、「Excelとツールの併用」も27.7%と拮抗しています。プロジェクト管理ツールの利用が進む一方で、Excelは依然としてプロジェクト管理の中心的な位置を占めているとみられます。

◼️全体の84.7%がツール導入経験あり、そのうち65.3%がExcelに回帰・併用  

全体のうち、プロジェクト管理ツールを導入した経験がある人は84.7%(199人)にのぼりました。一方、導入経験者199名のうち、「ツール導入後もExcelへ戻った/併用した」と回答した人は65.3%(130名)でした。ツールの導入経験そのものは広がっているにもかかわらず、導入後も3人に2人がExcelを再び利用しているという結果からは、課題が「導入すること」ではなく、その先の「現場で使い続けられる状態をどうつくるか」、すなわち「定着」にあることが示唆されます。

では、Excel回帰とプロジェクト炎上には関係があるのでしょうか。

◼️Excel回帰あり層の炎上率は60.0%、ツール定着層の約2倍に   

ツール導入経験者199名を、Excel回帰あり層(130人)とツール定着層(*2)(69人)に分けて、炎上経験の割合を比較したところ、回帰あり層の炎上率は60.0%と、定着層(30.4%)を29.6ポイント上回り、回帰あり層ではツール定着層の約2倍が炎上を経験しています。

この結果から、Excelへの回帰そのものが炎上を引き起こすとは言えませんが、Excel回帰・併用がみられる現場では、ツール定着層と比べて炎上経験率が高いことが分かりました。

では、ツールを導入した現場では、何が改善し、何が課題として残っているのでしょうか。

(*2)プロジェクト管理ツール導入後にExcel・スプレッドシート等へ回帰、または併用せずに定着した層を「ツール定着層」と表記しています。

◼️ツール導入で情報共有・集約は改善、一方で属人化は4割で未解消              

プロジェクト管理ツール導入経験者199名に、導入により改善した点を聞いたところ(複数回答)、「課題・タスクの共有がスムーズになった」と「情報が一箇所にまとまり、探す手間が減った」がともに47.2%で最多となり、「進捗状況が把握しやすくなった」(38.7%)が続きました。「特に改善した点はない」は9.0%にとどまり、約9割が何らかの改善を実感しており、ツールが情報の整理・共有に一定の効果を発揮していることが分かりました。

一方、導入しても解決しなかった課題を聞いたところ(複数回答)、最多は「属人化が解消されなかった」(40.7%)で、「リソース不足や負荷の偏りは改善されなかった」(36.7%)、「進捗は見えるが、遅れ自体は解消されなかった」(29.6%)と続きました。第3弾で明らかになった属人化(全体の77.0%が経験)は、ツールを導入しても約4割の現場で解消されていないことになります。

ツール導入によって「課題・タスクの共有」「情報の集約」などが改善した一方で、「属人化」「リソース不足・負荷の偏り」「遅れの解消」といった、可視化された情報をもとに調整・対応する必要がある課題は残っています。

ツールは「見える化の手段」として有効です。しかし、可視化された情報を誰が確認し、どのように判断・対応するかまで含めた仕組みがなければ、その情報をプロジェクト運営に十分活かせない可能性があります。

◼️ツール定着には「使いやすさ」だけでなく、業務に合わせた運用設計も重要            

さらにプロジェクト管理ツールの定着を阻む要因を聞いたところ(複数回答)、「情報の入力などに手間がかかった」(34.7%)が最多で、「操作が分かりにくく、使いづらかった」(30.7%)、「実際の業務フローや管理方法と合わなかった」(24.6%)、「必要な機能が不足していた」(23.1%)、「ツールで管理すべき情報が整理されていなかった」(23.1%)と続きました。

さらに、Excel回帰あり層(n=130)とツール定着層(n=69)で比較したところ、統計的に有意な差があったのは次の3項目でした。

・情報の入力などに手間がかかった:回帰あり41.5% vs 定着層21.7%(差+19.8pt)

・操作が分かりにくく、使いづらかった:回帰あり36.9% vs 定着層18.8%(差+18.1pt)

・必要な機能が不足していた:回帰あり28.5% vs 定着層13.0%(差+15.5pt)

この結果から、ツールを現場に定着させるには、必要な機能を備えるだけでなく、日々の業務の中で無理なく入力・操作できることが重要だと考えられます。また、調査では「実際の業務フローや管理方法と合わなかった」「管理すべき情報が整理されていなかった」「利用ルールや責任者が明確でなかった」といった回答もみられました。

これらを踏まえると、ツールを継続的に活用するためには、製品そのものの使いやすさや機能に加えて、「何を管理するのか」「誰が入力するのか」「どの情報を誰が判断に使うのか」といった運用を、実際の業務に合わせて設計することも重要だと考えられます。

入力しやすく、使いやすいことは定着の重要な条件です。しかし、その先で蓄積された情報をプロジェクトの判断・対応に活かすには、ツールと運用を一体で設計する必要があります。

◼️本調査シリーズで見えた「4つの構造」と、プロジェクト成功への道筋 

4回にわたる本調査シリーズでは、日本のプロジェクト現場で起きている問題を段階的に検証してきました。

  1. 成功の定義・意思決定設計
    成功の定義・意思決定ルールが設計されないまま、プロジェクトが走り始める(第1弾)

  2. 横断的な負荷の可視化
    複数プロジェクトの兼務による負荷を把握できず、「見えない負荷」が蓄積する(第2弾)

  3. 情報の集約・流通
    情報が属人化・分散し、「管理している」はずの情報が現場に届かない(第3弾)

  4. 可視化・共有を意思決定につなげる運用設計
    ツールによって情報を可視化・共有しても、現場で継続的に活用し、その情報を判断・対応につなげる仕組みがなければ、期待した効果を十分に得られない。(第4弾)

これらは独立した問題ではなく、ひとつながりの構造とみられます。同時にプロジェクトを成功に導く道筋も見えてきます。

まず、何をもって成功とするのか「成功の定義」を決め、誰が何を判断するのか「意思決定の責任範囲」を設計する。そのために必要な進捗・課題・リソースなどの情報を「横断的に可視化」し、関係者に届ける。そして、その状態を継続するために、現場が無理なく使い続けられる運用を設計し、蓄積された情報を判断・対応に活かせる仕組みをつくる。

「見える化」で終わらせず、その情報が意思決定に使われるところまでを一つの仕組みとして設計すること。4回の調査を通じて、これがプロジェクト管理ツールを単なる管理手段ではなく、「意思決定基盤」として機能させるための重要な条件であることが示唆されました。

◼️プロジェクトマネジメント専門家より総括(フラッグス株式会社 代表取締役 林部正樹)

今回の調査では、プロジェクト管理ツールの導入によって、情報共有や進捗把握が改善していることが確認できました。一方で、導入経験者の65.3%がExcelへの回帰・併用を経験し、その層では炎上経験率も高いという結果が出ています。

ツールを使うこと自体が目的ではありません。プロジェクト管理に必要な情報が現場から無理なく集まり、PMやマネジメント層が遅延や負荷集中などの兆候を早期に捉え、適切なタイミングで判断に使える環境をつくることが本来のゴールです。

そのために必要なのは、ツールの機能や操作性だけでなく、「何を管理するのか」「誰が入力し、誰が判断するのか」という運用までを、選定・導入と一体で設計することです。プロジェクト管理ツールを「管理のためのツール」で終わらせず、「意思決定の基盤」として機能させる。それが、これからのプロジェクトマネジメントに必要だと考えています。

フラッグス株式会社 代表取締役  林部正樹 

◼️プロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツールFlagxs(フラッグス)について

Flagxsは、プロジェクトマネジメントのエキスパートが開発したプロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツールです。

本調査シリーズで見えてきた4つの課題に対し、ツールと導入・定着支援の両面から、プロジェクトの意思決定基盤づくりを支援します。

① 成功の定義・意思決定設計
 精度の高い計画とWBSで、ゴールまでの道筋を構造化。

② 横断的な負荷の可視化
 複数プロジェクトのリソース状況を横断的に把握し、負荷集中を遅延リスクを早期に発見。

③ 情報の集約・流通
 進捗・課題・リソース・工数を一元化し、リアルタイムで状況把握と意思決定を支援。

④ 可視化・共有を意思決定につなげる運用設計

 使いやすさと導入定着支援で、蓄積した情報を判断・対応につなげる。


🔻導入事例

▶ 【株式会社イトーキ様】可視化と一元化で現場の業務効率が向上。標準化とガバナンス強化を支える『Flagxs』

▶ 【株式会社UACJ様】成果物管理の徹底で、研究報告書の作成数が約1.5倍に向上。Excel管理から脱却し、進捗・リソース・成果物を一体管理。

▶【株式会社吉川システック様】WBS管理の負担を1/5に。開発現場の生産性を高める『Flagxs』

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◼️調査概要

調査名:プロジェクトマネジメントの実態調査

調査方法:インターネット調査

調査期間:2026年1月21日〜2月3日

有効回答数:全国のITプロジェクト経験者235名

調査主体:フラッグス株式会社

※本調査の引用・転載時には出典(フラッグス株式会社)を明記ください。

※本リリースの詳細データはホワイトペーパーとして公開予定です。

※調査内容・データ詳細に関するお問い合わせや、報道関係者の取材・お問い合わせは
弊社営業担当又は、お問い合わせページまでご連絡ください。


◼️フラッグス株式会社について

「困難に挑戦する人を支え、すべてのプロジェクトを成功に導く」をミッションに、プロジェクト/事業の生産性向上を支援するプロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツール「Flagxs(フラッグス)」を展開。また、プロジェクト推進コンサルティング支援やFlagxs導入定着支援、人材育成支援なども提供しています。これらを通じ、プロジェクト/事業の生産性向上と、データドリブンなプロジェクト推進環境の実現を支援しています。

商号

フラッグス株式会社

代表取締役

林部 正樹

所在地

〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-16 リードシー渋谷道玄坂ビル4F

事業内容

プロジェクトマネジメントに関わるコンサルティングおよび、インターネットサービスの開発・運用・保守

会社に関する情報

https://www.flagxs.com/

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区道玄坂1丁目16番16号 リードシー渋谷道玄坂ビル4F
電話番号
03-6786-8600
代表者名
林部正樹
上場
未上場
資本金
1億4000万円
設立
2020年05月