9月27日は「世界観光の日」
ケアンズに訪れる観光客と観光業に携わる地元企業を対象にアンケート調査を実施~安さよりも旅の質にこだわる傾向。環境保全活動にも関心あり~
ケアンズ観光局(オーストラリア クイーンズランド州ケアンズ、CEO:マーク オルセン)では、9月27日の「世界観光の日(世界観光デー)」を前に、ケアンズに訪れる観光客と観光業で働く方を対象としたアンケート調査を実施しました。
日本からオーストラリアへの渡航者数は直近の2024年5月単月で23,010人と、2019年比で82%まで回復しています。ケアンズ単独ではオーストラリアの会計年度である7月を起点に、2023年7月から2024年6月までにおいてコロナ前同時期の92%まで回復。旅行会社からの予約も順調に推移しており、現在の日本の出国状況を考えると、力強い回復が見られると認識しています。
このように渡航者数が増加、回復傾向にあるケアンズ。最新の調査結果からは、ケアンズ旅行のトレンドや消費者意識の変化、業界をあげた環境保護への取り組みなどが明らかになりました。
ケアンズに観光に訪れた方を対象にアンケート調査を実施(有効回答:22組)
アンケートによればオーストラリア国外からの観光客で最も多かったのが日本からの観光客で、アメリカやアジア、ヨーロッパなど幅広い地域から観光客が訪れていました。また22組中15組がご夫婦や家族連れで、家族旅行でケアンズを訪れる人の割合が多く、次いで1人旅が多い結果となりました。その他滞在期間は4日から5日が最も多い傾向でした。
今回の旅のテーマ(目的)を訪ねたところ、家族で楽しむ(ドイツ/家族5人)、子供の体験(日本/母親と小学生2人)、家族とリラックス(シドニー/父母と小学生2人)と家族との時間を大切にする傾向がうかがえました。
さらに、「旅先にケアンズを選んだ理由」や「今回一番楽しみにしていること」といった質問に対しては、全体の7割以上が世界遺産のグレートバリアリーフを挙げていて、ウミガメに出会えるシュノーケリングなどのアクティビティに期待を寄せていました。このほか、熱気球での遊覧飛行や世界最古の熱帯雨林、コアラやカンガルーなどの動物との触れ合いが目的という意見もありました。初めてのオーストラリア旅行にケアンズを選んだという日本人のご夫婦は、125年以上の歴史を持つキュランダ鉄道や熱帯雨林を空から見下ろすスカイレールを旅の目的にしていました。
観光業に携わる地元企業を対象にアンケート調査を実施(有効回答:20社)
観光業に携わる地元企業を対象に「直近1年でどの国からのお客様が多いですか?」1位~3位までをたずねたところ、回答のあった19社のうち1位は「オーストラリア」13社、2位は「日本」5社と、「オーストラリア」に次いで「日本」との回答が多くあり、次いで「アメリカ」の順で回答がありました。今回の調査で「日本」が重要なマーケットであることを確信しました。
Q. 直近1年のお客様の変化はありますか?(以前との違いなど)
●直接の予約が増えた。また、海外からの予約が増えている。
●価格より質を重視している傾向を感じます。
●価格が高くても最高の体験を求めるお客様が増えたと感じています。
コロナ禍にできなかったことをリベンジし、
ケアンズでしか体験出来ない事を楽しんでいるように見受けられます。
●観光客は珊瑚礁が大好きで、その保護についても興味を持つ人もいます。
Q. お客様(または旅行代理店)によく質問されることは何ですか?(トレンド、旅行者動向も含め)
●貸し切りに関する問い合わせが非常に増えました。
フランクランド諸島リーフクルーズとディナークルーズに関してです。
その際の海のコンディション(サンゴの状態)に関する問い合わせも多いです。
●グレートバリアリーフを守るためにどのような活動をしているか。
●人へのお土産よりも自身の経験に費用をかけている。安さにこだわるより、安心を買う。
ホテルをアップグレードした分、食事はセーブなどの設定予算内調整の徹底。
現地での追加が少ないような印象。
Q.ケアンズ地域で自社以外のオススメスポットを教えてください
●最近のオススメはトリニティビーチです。
ちょっとした散歩道と、岩場があるので子供が磯で遊ぶには最適です。
●アサートン高原はいろいろなアクティビティができるので過ごすのが好きな場所です。
キャビンに泊まって近づいてくる野生動物たちを餌付けするのも楽しいです。
●パロネラパークは訪れるのに最高の場所。
記念撮影にもよい場所で、そこにあるストーリー(歴史)も素晴らしい。
Q. 直近1年で、サステナブルな取り組みに変化はありましたか?それはどのような取り組みですか?
●ホテル館内の冷房設備をよりエコなものにアップデート、現在、ホテル内オフィスからコピー機を撤去。
●ルームキーやアメニティ、ストロー等に100%再生可能素材を、ランドリーバッグにリネンや不織布を使用。
料理油やコーヒーカプセルのリサイクルを含む、廃棄物管理の徹底。
照明や冷蔵施設の改善による消費電力削減。
●排気が少なくなる新しい燃料を試しています。
また、我々のクルーズ船ではプラスチックを一切使用していません。
●特に日本の教育旅行において、単にグリーン島を訪れるだけでなく、
SDGsなどを学びたいと考える方が増えています。
それに伴い、グリーン島環境保護プログラムをスタートしました。
調査結果によれば観光客の一部は、コロナ禍の反動から安さよりも旅の質にこだわるようになり、価格が高くても最高の体験を求めている一方で、食事をセーブするなど節約志向の傾向もみられます。また最新のトレンドとして、観光客がグレートバリアリーフの保護活動など観光地のサステナビリティに興味を持ち、その活動内容について問い合わせをするケースも増えている傾向がうかがえます。
観光業に従事する企業の多くはCO2の削減やペーパーレス化などサステナブルな取り組みを行なっており、「直近1年で、サステナブルな取り組みに変化はありましたか?」という質問に対しては、回答のあった18社のうち12社が「YES」と回答するなど、持続可能な観光地づくりに関する意識の高さがうかがえました。
【調査概要:観光客】
調査期間:2024年8月5日~8月11日
調査対象者:ケアンズに旅行中の観光客22組
調査方法:ヒアリング調査
調査場所:ケアンズマリーナ周辺、ラグーンプール
【調査概要:観光業に携わる地元企業】
調査期間:2024年8月5日~8月15日
調査対象者:ケアンズ内の観光業 20社
調査方法:メールアンケート
今回の調査結果を通して、ケアンズ観光局ではサンプル数は少ないものの、お越しいただいている観光客の皆様の生の声を聞くことができたことは有意義でした。グレートバリアリーフがパワーワードであることを改めて認識するとともに、その玄関口であるケアンズとして、グレートバリアリーフで体験できることだけではなく、地域や企業・団体が行う保護活動についても理解を深めていただけるようにこれからも発信していきます。その上で1日最大100人しか上陸することができない「フランクランド諸島」や熱帯雨林を鳥の目線で移動できるスカイレールなど、ケアンズならではのプロダクツも紹介していく予定です。
欧米に比べて日本などアジアからのお客様は滞在日数が少ないため、滞在日数を伸ばしてもらえるようケアンズ郊外の魅力についても引き続き訴求していくことを検討中です。
また、2024年10月には、ケアンズから高速船で最短45分で行くことができる人気観光スポット「グリーン島」が、ケアンズからの定期観光クルーズを開始してから100 周年を迎えます。世界遺産グレートバリアリーフ海洋国立公園の中でも最もアクセスの良い「グリーン島」100周年の情報はあらためてリリースしていく予定です。
ケアンズ観光局では日本のメディアの皆さまに向けた「動画資料」を用意
ケアンズ観光局では、世界遺産である「グレートバリアリーフ」や「世界最古の熱帯雨林」をはじめ、アクティビティ、動物、植物などの広報用動画素材も多数ご用意しております。ご入用の場合は、広報事務局までお問合せください。
<ケアンズ観光局 公式情報>
■ケアンズ観光局 公式 日本語ウェブサイト:https://www.tropicalnorthqueensland.org/jp/
■YouTube:https://www.youtube.com/user/CairnsGBR
■Instagram:https://www.instagram.com/cairnsjp/
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