日本初※¹、電子レンジで調理ができる「レンジde缶™」開発
~ 独自開発のアタッチメントを缶詰に装着するだけで加熱調理が可能に ~
総合容器メーカー大和製罐株式会社(本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:山口裕久)は、独自開発したアタッチメントを缶詰製品に装着することで電子レンジ内でのスパークを抑制し加熱調理できる「レンジde缶™」開発しました。今後は量産化に向けた取り組みを進めていきます。

「レンジde缶™」は、当社が開発した専用のアタッチメント(名称:ノンスパークキャップ™)を缶の底に装着することで、加熱時に照射されるマイクロ波と金属素材の相互作用によって発生するスパーク(火花)を抑制し加熱調理ができる製品です。
従来は缶詰を温めて食べる際、中身を別の容器に移して電子レンジで温める方法が主流とされており、ライフスタイルの変化によるニーズには応えきれていないという課題がありました。
当社では「誰もが電子レンジで簡単に中身を温められる缶詰を提供したい」という想いから、2021年2月に開発プロジェクトを発足。4年の開発期間を経て、「レンジde缶™」の開発に成功しました。今後は、本製品の量産化に向けた取り組みを加速し、「温めることでおいしく食べられる缶詰」という新たなジャンルの創出を推進していきます。
※¹ 自社調べ - 特許取得・出願状況の調査および日経テレコンを用いた報道履歴(業界紙を含む)調査に基づく(2025年7月9日時点)
※缶詰の加熱時間は電子レンジの出力ワット数や内容物によって異なります。

「ノンスパークキャップ™」について
電子レンジで缶詰を加熱した場合、庫内で発生するマイクロ波が金属表面に反射することで、マイクロ波が缶詰の一部に集中し、スパーク(火花)が発生するおそれがあります。特にレンジ庫内底面との距離が近いとそのリスクは高まります。
「ノンスパークキャップ™」は、缶詰の底部に取り付ける専用アタッチメントで、レンジ庫内底面との間隔を適切に保つ構造を採用しています。これにより、電子レンジ加熱時に懸念されていたスパークの発生を抑えることが可能となり、手軽に缶詰を温められる新しい調理体験を実現しました。

※一部の電子レンジでは本製品をご使用できない場合があります。
※使用時は缶詰の上蓋を完全に開けた状態で加熱します。
■加熱実験の一例

<加熱条件>
レンジタイプ:家庭用電子レンジ
ワット数:500W
加熱時間:60秒
※電子レンジの機種・条件によってスパーク(火花)の発生率は変動します。
※実験結果は一例です。ワット数や電子レンジの機種など別条件でも実験を行っています。
■スパークのメカニズム

電子レンジ内で缶詰に強いマイクロ波が照射されると、金属缶表面に存在する自由電子が振動し、一部の電子が金属から飛び出します。飛び出した電子は空気中の分子や原子と衝突し、これらがイオンと電子に分解される過程でスパーク(火花)が発生します。
電子レンジに入れた缶詰からスパークが発生するメカニズムにおいては、「強いマイクロ波の照射」が大きな要因となります。
会社概要
大和製罐株式会社は、総合容器メーカーとして、社会に貢献することを基本理念とし、食品・飲料向け金属容器、化粧品、日用品向けチューブやポンプなどのプラスチック容器を提供しています。またお客様のコンセプトに適した飲料開発の支援、容器やデザインの提供、委託充填先や設備の紹介など容器に関わるサービスを提供しています。
社 名:大和製罐株式会社
代表者:山口裕久(代表取締役社長)
本 社:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー9階
事業内容:缶詰用空缶(ビール・ジュース・コーヒー・炭酸などの各種飲料、魚介、果物等)の製造販売
化粧品・食品用プラスチック容器及び金属容器・キャップ類などの各種容器の製造販売
容器製造システム及びプラントの研究・開発・設計
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