株式会社ザクティ ウェアラブルカメラを活用したクラウドVisual SLAMによる位置情報の一元化に成功
~ロボットや人の自己位置推定にウェアラブルカメラのブレない・高画質映像の有効性を確認~
株式会社ザクティ(以下「ザクティ」)は、東京都の5G技術活用型開発等促進事業「Tokyo 5G Boosters Project」に参画し、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と共同で「5G × クラウドVisual SLAMによる人やロボットの位置測位の活用検証」を実施し、当該技術の社会実装に向けて前進いたしました。
Visual SLAMは、カメラで得られた映像データから、自分の位置や姿勢と周辺の物体の位置情報を三次元で把握する自己位置推定技術です。また、Visual SLAMをクラウド化することにより、ロボットや人にカメラを取り付けるだけで自己位置の推定が可能になります。近年身近になった警備ロボットやお掃除ロボット、更には2024年問題が目前に迫る物流業界での活躍が期待されるAGV(無人搬送車)においてロボットの自律走行を可能にするために活用が期待されており、少子高齢化や働き手の不足などの課題に対応し、持続可能な新しい社会の実現に向けて必要不可欠な技術のひとつです。
今回の実証実験では、「人とロボットの協働効率性を高めるため、共存空間における一元的な位置管理の実現を目指す」をテーマに掲げ、ロボットごとに座標系が異なっていたり、人とロボットの共通座標系がないために、現状では困難な位置情報の一元管理化をウェアラブルカメラとクラウドVisual SLAMの技術によって可能になることを確認しました。また、自己位置推定のための映像伝送に必要な5G通信およびMEC(ソフトバンク社内検証用設備)を活用することで、高画質の映像を伝送した際の遅延時間の低減や、リアルタイム処理が可能であることを確認しました。この実証実験においてザクティは、ロボットと人に装着し、クラウドVisual SLAMに伝送するための映像を撮影するウェアラブルカメラと、その映像を伝送するカスタムアプリケーション及びWeb UIの開発を担当。遠隔支援の領域で評価を得ている、ザクティの画像処理技術を活かしたブレない映像を配信することで、5G MEC環境やクラウドVisual SLAM技術の提供を担当したソフトバンクとともに、実証実験下において安定した測位が可能であることを確認し、今後の社会実装への期待を高める結果を得ることができました。
ザクティは今後も映像技術を活かし、社会課題の解決に繋がる映像DXソリューションの開発をすすめるとともに、官民連携プロジェクトにも積極的に参画し、よりよい社会を目指すための技術の発展に努めてまいります。
■5G技術活用型開発等促進事業 Tokyo 5G Boosters Projectについて
東京都では、5Gを活用して、持続可能な新しい社会の実現をめざし、スタートアップ企業等による「新しい日常」に寄与するような5G技術を活用したイノベーションの創出や新たなビジネスの確立を促進するため、民間事業者と協働してスタートアップ企業等の開発等を支援する5G技術活用型開発等促進事業を実施しています。
■ザクティのウェアラブルカメララインナップ
「ブレない・傾かない」圧倒的高画質でVisual SLAMなどの画像解析やAI処理にも活用の幅が拡大しています。
・CX-WL100
装着場所を選ばず、さまざまなシーンで活用可能な、世界最小・最軽量級のウェアラブルカメラ
・CX-WE100シリーズ
ヘルメットに簡単に取り付けて目線映像を撮影することができる頭部装着型ウェアラブルカメラ
・CX-WE300シリーズ
背面クリップで胸ポケット装着することで、作業性を損なわずにすぐに撮影可能なウェアラブルカメラ
■会社概要
商号 : 株式会社ザクティ
代表者 : 代表取締役社長 喜久川 政樹
所在地 : (東京本社) 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー14階
(大阪本社) 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番88号 梅田スカイビルタワーイースト30階
設立 : 2012年4月
事業内容: デジタル映像ソリューションの開発・販売、事業支援サービス
資本金 : 1億円
URL : https://xacti-co.com
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