ドラッグロス解消への⼀助に ケアネットとイシュランの調査が論⽂掲載
〜医師は治験提案に極めて意欲的、一方で「ほぼ知らない」4割超〜
株式会社ケアネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤井勝博、以下「ケアネット」)と、株式会社イシュラン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:鈴木英介)は、乳がん患者さんと乳腺外科医を対象に共同実施した「治験に関する意識調査」に基づく研究論文が、医学学術雑誌『THERAPEUTIC RESEARCH(セラピューティック・リサーチ)』(2025年12月号)に掲載されましたので、お知らせいたします。
本研究は、日本におけるドラッグロスの一因とされる治験遅延の背景にある要因を特定するため、治験情報に対する乳がん患者の予想と乳腺外科医の実態のギャップに着目し、治験認知度と治験提案度という観点から詳細に検討したものです。本研究の結果、医師の患者への治験提案意欲は高い一方で、治験情報が医師自身に十分に伝達されていない現状が浮き彫りになりました。
主な研究結果
本研究では、134名の乳がん患者さんと50名の乳腺外科医を対象に、治験情報に関する認識の差異を分析しました。
〈治験認知度の乖離:医師の治験認知度は患者の期待を大きく下回る〉
患者さんの88.8%が「主治医は治験を認知している」と予想したのに対し、実際に「治験を認知している」と回答した医師は57.6%にとどまり、「ほぼ知らない」が42.4%に上りました。医師の治験認知度は、患者が予想するよりも有意に低く、両者の間に顕著なギャップが認められました(p=0.000,95%CI:0.16‒0.46)。


〈治験提案意欲の乖離:医師の提案意欲は患者の予想よりも遥かに高い〉
一方で、「主治医が治験を提案してくれる」と予想した患者さんは42.5%でしたが、実際に「(情報を得られれば)提案する」と回答した医師は86.4%に達しました。医師の治験提案に対する意欲は、患者さんの予想よりも有意に高く、ここにも大きなギャップがあることが示されました(p=0.000,95%CI:0.26‒0.62)。


結論と今後の展望
本研究により、乳腺外科医は「患者に治験を提案したい」という強い意欲を持っているにもかかわらず、治験情報が医師自身に十分に伝達されていない現状が浮き彫りになりました。この情報伝達の課題を解消し、医師が適切なタイミングで治験情報にアクセスできる環境を整えることが、治験への参加機会を最大化する鍵となります。
ケアネットは、2025年10月より医師向けポータルサイト「CareNet.com」内に「治験・臨床研究コーナー」を新設しています。医師24万人超のプラットフォームを活用し、多忙な医師が臨床現場で即座に国内の治験情報を把握できるインフラを提供することで、情報不足による機会損失を防ぎ、新たな治療機会の創出とドラッグロス解消に貢献してまいります。
掲載論文の概要
タイトル: 日本におけるドラッグロス解消への課題
―治験における医師と患者の情報・意識ギャップ―
掲載誌: 『THERAPEUTIC RESEARCH』Vol.46 No.12(2025年)
著者: 鈴木 渉、鈴木英介、野本 司、志賀 保夫、川添 茂樹
イシュランについて
名称:株式会社イシュラン
代表者:代表取締役 鈴木 英介
所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷3丁目39-12 渋谷ウェストビル1階
主な事業内容:ウェブコンテンツの企画制作・提供及び保守
インターネットサービスに関するマーケティング・コンサルティング業など
U R L:https://www.ishuran.com/company
イシュラン乳がん https://www.ishuran.com/
ケアネットについて
ケアネットグループは、「知と情熱と行動力で、医療人を支え、医療の未来を動かす。」をパーパスに掲げ、24万人の医師会員を有する「CareNet.com」(https://www.carenet.com/)を基盤に事業を展開。医療の人材・教育・経営から新薬の開発・治験・普及支援まで、医療・医薬分野の専門サービスを幅広く提供しています。ケアネットの会社概要についてはhttps://carenet.co.jp/をご参照ください。採用情報はhttps://carenet.co.jp/recruit/にてご覧いただけます。
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