モルテン、産学連携活動をテーマにランチョンセミナーを実施第27回日本褥瘡学会 学術集会と共催

株式会社モルテン

株式会社モルテン(本社:広島市西区、代表取締役社長:民秋清史、以下、モルテン)は、2025年8月29日(金)・30日(土)にパシフィコ横浜で開催された第27回日本褥瘡学会学術集会において、産学連携活動をテーマにランチョンセミナーを共催しました。あわせて学会展示にも出展し、医療専門家との交流を深めました。

 

ランチョンセミナーは、藤田医科大学 保健衛生学部の准教授で皮膚・排泄ケアの専門家である小栁礼恵先生、2024年よりモルテンが共同研究講座を設置している石川県立看護大学 共同研究講座 ウェルビーイング看護学(*1) の講師で理学療法士である幅大二郎先生、同講座の教授で看護師である松本勝先生が登壇し、『未来の看護をつくる 研究・開発・社会実装』をテーマに講演いただきました。

また座長には、当学会の元理事長で看護学の世界的権威である真田弘美先生(石川県立看護大学・学長、 東京大学・名誉教授)をお迎えし、これまでの取り組みや今後の展望についての想いを語っていただきました。真田先生には、東京大学および石川県立看護大学において、モルテンとの産学連携活動にご協力をいただいております。

 

 日本褥瘡学会は、褥瘡や創傷管理に関する教育、研究、専門知識の増進普及を図り、褥瘡の予防、治療、ケアの充実を通じて、医療、介護、福祉の向上を目的に活動する学術団体です。褥瘡や創傷医療に携わる幅広い医療関係者(医師、看護師、介護職員、栄養士、薬剤師、理学療法士・作業療法士、臨床工学技士、医用工学研究者、薬剤開発技術者など)が一丸となり褥瘡の予防から治療に至るまで多岐にわたる課題について研究、検討を行っています。モルテンも長年にわたり賛助会員として活動を続けています。

 

モルテンではこれからも、医療、福祉、健康分野の課題を、アカデミックに綿密な探求をすることで、

本当に必要とされる製品とサービスを世の中に提供することをミッションに掲げ、産学連携の活動も推進していきます。

 

【モルテンの産学連携活動をテーマとしたランチョンセミナー概要】

モルテンの過去の寄付講座(*2)での産学連携活動により生み出された製品の臨床現場への普及、および、石川県立看護大学との共同研究講座での産学連携活動により作り出そうとしているものについて、講演が行われました。

(左から)松本先生、真田先生、小栁先生、幅先生

■ テーマ:『未来の看護をつくる 研究・開発・社会実装』

■ 座長:石川県立看護大学・学長 / 東京大学・名誉教授 真田弘美 先生

座長である真田先生は、先日ICN(国際看護師協会)/フローレンスナイチンゲール国際基金が2年に一度表彰する『インターナショナル・アチーブメント・アワード』を日本人初で受賞されるなど、看護のトップランナーです。

<講演1>「ロボティックマットレスが看護の現場を変える」(*3)

演者:藤田医科大学 保健衛生学部 看護学科 
   准教授 小栁 礼恵 先生(皮膚・排泄ケア認定看護師)

緩和ケア病棟におけるロボティックマットレスの活用に関する研究や、「患者様の状態に合わせたロボティックマットレスの活用」を中心テーマとして、ロボティックマットレス『スコープ』を実際に臨床の現場で使用した事例についてご講演いただきました。

<講演2> 「ロボティックマットレスのさらなる進化」

演者:石川県立看護大学 大学院看護学研究科 共同研究講座ウェルビーイング看護学

   共同研究講座講師 幅 大二郎 先生(理学療法士)

「看護へのロボティックマットレスの活用」として、『スコープ』の前身である『レイオス』の研究から、ロボティックマットレスが起こした看護のイノベーション、さらには現在研究中のマットレスのコンセプトをもとに、ロボティックマットレスのさらなる進化の可能性についてご講演いただきました。

<講演3>「新たな医療機器・福祉用具の開発と実装へ向けて」

演者:石川県立看護大学 大学院看護学研究科 共同研究講座ウェルビーイング看護学

   共同研究講座教授 松本 勝 先生(看護師)

現在、石川県立看護大学とモルテンの共同研究講座が目指すウェルビーイング、そしてそれを実現するために研究・開発を進めている「在宅療養高齢者が最期まで幸福に過ごすことを支援する機器」について、ご講演いただきました。

【企業展示ブースについて】

“自動運転”と“圧の可視化”をテーマに、ロボティックマットレス『スコープ』と、自動運転車いす用クッション『パワークッション』(*4)を展示しました。

パワークッションの展示では、実際に座って体験していただきながら、座面圧を可視化し、体圧分散・除圧の効果を実感していただきました。

ランチョンセミナーのメインテーマである、『未来の看護をつくる 研究・開発・社会実装』を体現したスペースでは、セミナーで紹介された研究・開発中のマットレスを展示しました。

また、モルテンの開発担当者が学会に参加された多職種の医療専門家と意見交換を行い、共同研究講座「ウェルビーイング看護学」の活動紹介も行いました。

 

(*1) 共同研究講座「ウェルビーイング看護学」について

共同研究講座「ウェルビーイング看護学」は石川県立看護大学大学院看護学研究科の研究室で、2024年4月に開設されました。

「その人らしい人生・生活」を支えることを目的とし、ケアの視点からウェルビーイングを社会に実装し、「生きることの質」が保たれた寿命=幸福寿命の延伸に貢献することを目指しています。

また、開設年の2024年1月には大学の所在地である石川県にて能登半島地震が、6月には奥能登豪雨が発生し、医療提供体制が逼迫。少子高齢化や人口減少とあわせて、医療・介護ニーズを多く有する状況となっています。

これらの背景も鑑みて、能登に最も近い大学の研究講座として、開設後は石川県能登での社会実装を目指し、研究開発・教育・社会貢献を行っています。

 

(*2) ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座について

ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座は東京大学大学院医学系研究科の研究室で、2010 年 10 月に誕生し10年間の活動を行いました。

工学・理学などの自然科学を基盤として、生活に起因する疾患・症候の病態を解明するとともに、看護学的アプローチから広く生活支援を行う方法論までを創り出す Life Support Technology を創成することを目的に、モルテンの寄付により設立された寄付講座です。

健康で快適な暮らしをセンサテクノロジーで支援することを目標に、様々な研究や開発が行われました。

(*3) ロボティックマットレスについて

東京大学との共同研究の成果をもとに2016年に製品化された『レイオス』は、全身の体圧をリアルタイムで可視化し、また体圧に応じてマットレスの内圧を調整する、全自動運転のエアマットレスです。2023年には、レイオスの核となる、体圧可視化とエアセル内圧へのフィードバックの機能を持った普及モデルの『スコープ』を開発しました。

(*4) パワークッションについて

車いす用クッション『パワークッション』は、電源を入れるだけで、自動で座圧の調整をし、定期的に除圧動作を行う、国内では数少ないダイナミック型クッションです。

生活の中で椅子や車いすに長時間座っている人のために、「体圧分散性」「自動体圧調整」「除圧」の3要素で、おしりの痛みによる姿勢の崩れや「床ずれ」の不安を軽減する車いす用クッションです。

■ モルテン 医療・福祉機器事業について

ブランドステートメントに“From the Inside Out”(フロム・ジ・インサイド・アウト)を掲げ、「内から外へと広がる豊かな人生と、健康で安心して暮らせる社会のために」、医療の最前線で活躍する特殊なマットレス、生活動作を支援する手すり、 段差解消のための昇降リフト、そして、外に向けて動き出すクルマイスなど、医療や福祉の現場で必要とされる製品を開発し供給しています。大学との共同研究や人材交流はもちろん、学術的アプローチによる専門性の高い営業活動により、製品(モノ)だけでなく、それが生み出す様々な価値(コト)を提案し続けています。
モルテン 医療福祉機器事業 公式サイト : https://www.molten.co.jp/health/

 

■ 株式会社モルテン 会社概要

競技用ボールと自動車部品の製造・販売に始まり、内部の空気圧を調整する「中空体技術」と、ゴム・樹脂などの高分子素材を扱う「高分子化学」の2つのコア技術を活用して事業を拡大してきました。

現在では、競技用ボールをはじめとするスポーツ用品事業や自動車部品事業のほか、医療・福祉機器事業では、製品開発と学術研究の両面から社会貢献を担い、マリン・産業用品事業では、浮桟橋や橋梁用ゴム支承のほか社会基盤を構成する要素を製造・販売するなど、様々な分野で可能性を追究し続けています。

所 在 地:広島県広島市西区観音新町四丁目10-97-21

設 立:1958年11月1日

代 表 者:代表取締役社長 最高経営責任者 民秋清史

資 本 金:3億1,614万円

従 業 員:単体 675人(2024年9月時点)、グループ3,100人

社名由来:moltenとはmeltの過去分詞で、"溶解する、鋳造する"という意味に加えて、"古いもの

から新しいものに脱皮する"という意味を持っています。

U R L: https://www.molten.co.jp/  

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会社概要

株式会社モルテン

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URL
https://www.molten.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
広島県広島市西区観音新町 四丁目10-97-21
電話番号
082-292-1381
代表者名
民秋清史
上場
未上場
資本金
3億1614万円
設立
1958年11月