50代の4割が無防備?暗号資産のセキュリティに潜む世代間格差
暗号資産の2FA設定状況を746人に調査。完全実施は3割以下の衝撃

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産投資経験者746名を対象に「セキュリティ対策(二段階認証)に関する意識と実施状況の調査」を実施しました。
調査の結果、利用する全てのサービスで二段階認証(2FA)を設定している投資家は、わずか29.4%に留まることが判明しました。
セキュリティの重要性を認識しつつも、43.7%が「重要だとわかっているが面倒」と本音を吐露しており、安全性よりも目先の効率を優先してしまう危うい実態が浮き彫りになっています。
特に資産額1万円未満の層では約半数がノーガード状態にあり、少額ゆえの油断がハッキングリスクを高めている現状が明らかとなりました。
本レポートでは、50代の未設定率が全世代でワーストである点や、保有額500万円以上の高額層ほど徹底した防護策を講じている格差を詳しく解説しています。
自己責任が原則の暗号資産市場において、わずか数分の設定手間を惜しむことが招く「資産全喪失」のリスクを警告し、全ユーザーが講じるべき本質的な防衛策を提示いたします。
■ 調査内容
完全設定はわずか29.4%──投資家の2FA設定実態

「一部のサービスに設定」44.6%──最大層が抱える盲点
今回の調査で最も大きな割合を占めたのは、利用している暗号資産関連サービスのうち「一部のみ」で二段階認証(2FA)を設定している層でした。
44.6%という数値は、メインの取引所さえ守っていれば十分であるという、多くの投資家が抱く「限定的な防犯意識」を浮き彫りにしています。
しかし、攻撃者は防御の薄い箇所を執拗に狙うため、この設定状況は非常に危ういバランスの上に成り立っているといえます。
一箇所でもセキュリティに穴があれば、そこから芋づる式に他の資産や個人情報が危険にさらされるのは、暗号資産の世界では常識です。
「主要な場所は守っている」という安心感こそが、実は最大の脆弱性になりかねません。
利便性を優先して一部の認証を省く行為は、自ら資産を危険にさらしているのと同じであり、すべての接点での設定が強く求められます。
暗号資産は自己責任の原則が徹底されているため、一度のミスが取り返しのつかない事態を招きます。
「設定しているつもり」という油断を排除し、管理下にあるすべての口座やウォレットの防護を完遂することが、投資家としての最低限のたしなみです。
未設定19.8%+知らない6.2%──4人に1人がセキュリティ空白
暗号資産を保有しながら、二段階認証を一切「設定していない」投資家が19.8%、さらに「2段階認証を知らない」と回答した層が6.2%存在することは、看過できない事実です。
両者を合計すると26.0%、つまり約4人に1人もの投資家が無防備な状態で市場に参加している実態が見えてきました。
この層は、パスワードが一度流出するだけで、瞬時にすべての資産を失うリスクを常に背負っています。
現在の暗号資産市場において、2FAは「推奨」ではなく「必須」の防護策と考えるべきものです。
それにもかかわらず設定を行わない背景には、設定手順への苦手意識や、そもそもリスクを正しく認識できていないという教育の欠如が推測されます。
暗号資産取引所がどれほど堅牢なシステムを構築しても、ユーザー側の入り口が空いていれば防ぎようがありません。
セキュリティ空白地帯を放置することは、市場全体の信頼性をも損なう要因となります。
個人の資産防衛意識の向上が、結果として暗号資産のエコシステム全体を強固にすることに繋がります。
43.7%が「重要だとわかっているが面倒」──本音と行動のギャップ

「一部のみ設定」層の59.5%が「面倒」を自認
セキュリティ対策に対する正直な感想を尋ねたところ、43.7%もの投資家が「重要だとわかっているが面倒」と回答しました。
特筆すべきは、2FAを「一部のサービスにのみ設定」している層に絞ると、この「面倒」を自認する割合が59.5%まで跳ね上がる点です。
重要性を理解していながら、最後まで設定をやり切れずに途中で挫折している投資家のリアルな姿が浮かび上がりました。
設定を始めたものの、複数の取引所やウォレットそれぞれで認証アプリを切り替える煩雑さに直面し、断念してしまうケースは少なくありません。
新規にサービスを増やすたびに2FAの再設定が必要となるため、運用が後手に回っているケースも多いと推測されます。
こうした「面倒さ」が積み重なることで、結果として防御に隙間が生まれてしまうのです。
しかし、この「わずかな手間」を惜しむ代償は、資産の全喪失という極めて重いリスクです。
利便性と安全性は常にトレードオフの関係にありますが、暗号資産管理においては安全性を最優先すべきなのは言うまでもありません。
「あまり気にしていない」7.4%──正常性バイアスの危険
「あまり気にしていない」と回答した7.4%の層は、セキュリティ対策における最大の落とし穴に陥っています。
これは典型的な「正常性バイアス」であり、根拠のない自信が客観的なリスクを覆い隠してしまっている状態を指します。
ハッキング被害は対岸の火事ではなく、インターネットに接続しているすべての端末が常に攻撃の対象であるという認識が欠如しています。
特に注目すべきは、保有額1万円未満の少額投資家層に絞ると、「あまり気にしていない」と回答した割合が18.7%まで跳ね上がる事実です。
「金額が小さいから狙われない」という心理が働いているのでしょうが、攻撃者にとっては金額の多寡よりも防御の薄さが標的選定の基準となります。
無知や過信は、攻撃者にとって最も侵入しやすい隙となるのです。
「自分だけは大丈夫」という思い込みが打ち砕かれたときには、すでに資産は手元にないのが暗号資産の世界の厳しさです。
過信を捨て、最悪の事態を想定して二重、三重の防壁を築くことこそが、賢明な投資家の歩むべき道でしょう。
保有額でくっきり分かれる2FA設定格差

1万円未満層の47.7%がノーガード
保有資産額と二段階認証の設定状況を掛け合わせると、資産額が少ない層ほどセキュリティを軽視する傾向が鮮明になりました。
特に資産額1万円未満の層では、「未設定」が31.6%、「2段階認証を知らない」が16.1%と、合計で47.7%もの投資家が無防備な状態にあります。
他の層の倍以上にあたる数値であり、「少額だから盗まれても痛くない」という心理的な油断が、基本的な防護策の放棄に直結していると考えられます。
しかし、暗号資産のセキュリティにおいて、保有額の多寡は本来関係ありません。
たとえ少額であっても、セキュリティに穴があれば、それを足がかりに他の個人情報や連携サービスが狙われるリスクがあるからです。
「守る価値がない」と投資家自身が判断してしまうことこそが、攻撃者にとって最大のチャンスとなってしまいます。
少額投資家であっても、将来的な資産拡大を見据えるのであれば、最初から鉄壁の防御を習慣化しておくべきです。
資産が増えてから慌てて設定するのではなく、入金額がゼロのうちから2FAを導入する姿勢こそが、長期的な投資家として正しい歩み方です。
500万円以上層の56.0%が完全設定
一方で、保有額が500万円を超える高額保有層では、「全てのサービスに設定済み」と回答した割合が56.0%まで上昇します。
1万円未満層の27.1%と比較すると約2倍の差があり、保有額とセキュリティ意識が明確に比例する構造が浮かび上がりました。
まとまった資金を運用する投資家ほど、不正アクセスによる損失が致命的なダメージとなることを理解しているのでしょう。
高額保有者は複数の認証手段を組み合わせ、リスクを最小限に抑えるための手間を惜しみません。
こうした「手間をかけてでも守る」という姿勢こそが、長期的に市場で生き残る投資家の共通項であると分析できます。
「全資産を失っても再起できる金額」と「失えば人生が変わる金額」では、当然ながら防御に対する真剣度が変わってくるのです。
ただし、本来であれば全ての保有額帯で完全設定が標準であるべきです。
資産規模を問わず、自分の資産は自分で守るという暗号資産投資の本質的な原則に立ち返る必要があります。
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年代・経験年数による2FAリテラシーの差
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まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 調査概要
調査実施日:2026年4月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)
有効回答数:746名
実施機関:株式会社Clabo
■ 調査設問項目
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暗号資産(仮想通貨)の投資経験はありますか?
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暗号資産への投資経験年数はどのくらいですか?
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保有している暗号資産の総額はどのくらいですか?
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2段階認証(2FA)は設定していますか?
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セキュリティ対策について正直にどう感じていますか?
■ 暗号資産投資に関する免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
暗号資産に関わるお悩みがお有りの方はぜひ当社の初回無料相談窓口をご活用ください。
詐欺をはじめとするトラブルについてもご相談いただけますが、以下の公的・行政相談窓口のご活用もご検討ください。
■ 専門家・公的機関への相談窓口
Claboへのご相談(初回無料):https://www.clabo-inc.co.jp/contact
警察相談専用電話:#9110
消費者ホットライン:188
詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050-588
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調査主体:株式会社Clabo
公式レポート:https://www.clabo-inc.co.jp/media/articles/crypto-2fa-security-barrier-survey
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000178703.html
Claboへのご相談(初回無料):https://www.clabo-inc.co.jp/contact
■ 会社概要
株式会社Clabo
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー16階
代表取締役:上野 育真
設立:2025年7月
X(旧Twitter):https://x.com/clabo_inc
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