『街路樹の高齢化』が起こす「根上がり」を未然に抑制、3重の根上がり防止対策を施した樹木保護システム開発
樹木の将来成長を見越した根系誘導によりバリアフリーの阻害要因を排除/従来比130%の有効スペースの確保、かつ「3割」のコストダウン実現
上下水道用資材開発の日之出水道機器株式会社(本社:福岡市)と都市緑化技術開発の東邦レオ株式会社(本社:大阪市)は、防根忌避機能を有した高強度のレジンコンクリートブロックと根系誘導耐圧基盤の組み合わせにより、街路樹や建築外構の根上がり抑止・生育不良の軽減、景観向上を低コストで実現する「ツリーガイドユニット工法」を2020年10月1日(木)より全国で発売開始します。
都市景観を演出する豊かで風格のある街路樹。昭和39年の東京オリンピックを契機に本数が飛躍的に増え、2012年現在、全国で675万本を超える街路樹が植栽されています。
しかし街路樹の周辺環境は土木的に転圧を受け、根の伸長できる空間も狭く、経年とともに樹木が生育不良になるほか、歩道の舗装ブロックや樹木保護盤(グレーチング)が『根上がり』を引き起こし、歩行者への通行障害を引き起こすケースも少なくありません。
重機によって締め固められた都市のなかで、街路樹やビル外構の樹木が健全かつ安全に生育するためには「根が伸張できる柔らかな土壌環境」と「地表面からの圧力に耐える強固な構造」、「植栽時からの根系の誘導」といった異なるニーズを同時に満たす必要があります。
そこで「マンホール蓋(ふた)」の分野で培った形状設計、開発技術を有する日之出水道機器は、樹木の根上がり対策を推進する東邦レオと共同で、景観向上の樹木保護盤と 根系誘導耐圧基盤の一体構造により、従来工法より約130%の歩道幅員を確保でき、将来の植樹の根の伸長による根上がり現象を抑制しながら、かつ約3割のコストダウンが可能な「ツリーガイドユニット工法」を新たに開発、本年10月1日(木)より全国で発売を開始します。
樹木植栽時から根系を下層へ誘導するため、樹木保護盤に①防根忌避剤を展着したシートを張り付けたレジンコンクリートブロック(側壁)を設けるほか、②鋳鉄製の樹木保護盤と側壁を強固に連結し、③正常な発育を促す土壌空間を根鉢周辺に確保する3重の根上がり対策を施しているところが大きな特徴です。人の往来の多く、バリアフリー化が必要な駅前や再開発、街路を中心に提案を進め、2年後には年間2億円の売上を目指したい所存です。
<参考資料>
https://prtimes.jp/a/?f=d3706-20200917-3572.pdf
<会社概要>
日之出水道機器株式会社
1919年、上下水道用マンホールふた等の鋳鉄製品の製造販売会社として創業。マンホールふたを始めとする鋳鉄の設計製造技術を活かし、近年では道路・橋梁用のグレーチングや伸縮装置、鋳鉄製床板などの新製品を投入し、公共インフラの長寿命化・維持管理性の向上に寄与するものづくりを担う。
https://hinodesuido.co.jp/
東邦レオ株式会社
1965年、吸音・断熱建材の製造・販売会社として創業。1981年に緑化関連事業部を開設し、屋上・壁面緑化、根上がり防止、グリーンインフラなど都市に豊かな緑を創出する技術開発ならびにマンションや商業施設等でのコミュニティづくりを推進する維持管理業務を担当。
https://www.toho-leo.co.jp/
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