いけばな草月流、2027年に創流100周年へ 初代家元・蒼風の精神を掲げ、2年間の記念事業を開始
AI時代に「人の手」で創る芸術としてのいけばなを。国内外100箇所以上で記念イベントを順次開催
いけばな草月流(一般財団法人草月会 理事長・草月流第四代家元 勅使河原茜)は、2027年の創流100周年に向け、2026年4月より順次展開している「創流100周年記念事業」について、このたび発表いたします。本事業のメインビジュアルとメッセージは、初代家元・勅使河原蒼風の精神を現代へ受け継ぐものとして制作。デジタル化やAIの進化が加速する現代において、人の手が創り出す芸術としての「いけばな」の可能性と価値を発信してまいります。今後は、本ビジュアルを掲げ、国内44箇所・海外120箇所でのイベントを順次展開するとともに、2026年9月には奈良県明日香村にて関西ブロック展を開催するなど、国内外の地域と連動した多彩な取り組みを進めてまいります。
【記念事業 メインビジュアル】

「いける。生きる。」
創流100周年のキャッチコピーです。草月流にとっていけることは、生きること。
それは、100年前の創流時も、かつてないスピードで時代が変化していくこれからも、変わることはありません。
どのような時代にあっても、いけばなは「人の手が創り出し、いけての心を映す芸術」。そうありたいと願っています。
人生をかけて心を燃やす。その創造の喜びこそが、草月流のいけばなです。
ビジュアルに使用された「花」、「いける。生きる。」の文字は、初代家元・蒼風の書や直筆の文字が使用されています。100周年は原点に立ち返り、新たに歩み出す時。草月流の原点である初代家元のいけばなへの思いが、このビジュアルに込められています。
【記念事業 メッセージ】

【いけばな草月流の誕生について】
◆型から「個の表現」へ
日本の伝統文化として500年以上の歴史を持ついけばなは、成立当時のダイナミズムを失い、長らく「型通りにいけるもの」とされてきました。その常識に疑問を抱いた勅使河原蒼風が、1927年に「個性」を尊重する自由な表現を求め、創流したのが草月流です。
蒼風は、誰でも学べるよう「花型法(かけいほう)」と呼ばれる基礎を確立する一方で、いけばなを「いける人の心を映す芸術」と再定義。その自由な蒼風の精神は、第二次世界大戦後の解放的な空気の中で爆発的に広まりました。
◆世界と響き合う「国際的芸術」としての歩み
海外での活動にも意欲的に取り組んだ蒼風は、1955年にパリで個展を開催。いけばなを芸事の枠から解放し、イサム・ノグチら世界の巨匠とも共鳴する「国際的芸術表現」へと高めました。
以来、「いつでも、どこでも、だれにでも、どのような素材を使ってもいけられる」草月流のいけばなは、社会と関わりながら新しい感性を取り入れ、現在、国内49支部、世界各地に約120の支部・グループを展開。国境や文化を越えて親しまれる流派へと発展を遂げています。
【草月流100年の系譜:時代を創った家元たち】
草月流の100年は、常にいけばなの枠を超え、その時代に挑戦してきました。




◆初代・勅使河原 蒼風(そうふう)
「いけばなは芸術である」と再定義。戦後は鉄や石を用いた「オブジェ」で世界を驚かせ、タイム誌で「花のピカソ」と称されるなど、日本文化の近代化を牽引しました。
◆二代・勅使河原 霞(かすみ)
繊細かつ華やかな造形で、いけばなに「女性の感性」と「モダン」を融合。各国の国賓へのデモンストレーションを行うなど、「花による世界平和の使者」として国際親善に大きな足跡を残しました。
◆三代・勅使河原 宏(ひろし)
映画監督として『砂の女』でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。陶芸や舞台演出も手がけるマルチアーティストとして、いけばなを「空間の総合芸術」へと進化させました。
◆四代・勅使河原 茜(あかね)
2001年に就任。歴代が築いた革新性を継承しつつ、いけばなをショーとして見せる「いけばなLIVE」や子どもたちへの教育など、現代社会における「人と花の心を通わせる対話」を深化させ続けています。
勅使河原茜家元メッセージ:100周年に寄せて

1927年春、勅使河原蒼風が東京・青山高樹町において「投入盛花教授 草月流家元」の看板を掲げてから、来年で100年となります。当初は入門者もなく、苦心惨憺しながらいけばな研究に没頭する蒼風を支えたのは、より新しくより自由ないけばなを求める信念でした。以来、草月は、蒼風から霞、宏、茜へと代を替えながら、歴史の波にもまれつつも、社会に向き合い、世界へと眼差しを向け今日まで歩んで来ることができました。
これもひとえに、草月を支えてくださった方々がいらっしゃったからだと、100周年を目前にその喜びを噛み締めています。
私はさらに100年後のことを思います。その時代にも草月がいきいきと活動している姿が私には想像できます。どれほど時代が移り変わろうとも、いけばなは人の手だけが生み出すことのできる芸術だからです。そこに人間の揺るがない思いがある限り、いける喜びが消えることはありません。
「花はいけたら、人になる」という蒼風の言葉をいま改めて心に刻みながら、これまでの100年に思いを馳せつつ、次の100年へと一心一意に歩みを進めてまいりたいと思います。
【創流100 周年記念事業 概要】
~ 記念事業を通じて、草月流のいけばなを国内外へ広く発信してまいります ~
1)全国44 箇所・世界120 箇所でいけばな展を順次開催
期間:2026 年4 月~2028 年3 月の2 年間
地域と連動しながら、いけ手の個性豊かな「花」が創造する喜びを体現。
2)「創流祭」の開催
開催日程:2027 年4 月18 日(日)
会場であるTOYOTA ARENA TOKYO をステージに、ゼロから作品を創り上げていくパフォーマンスを通して、いけばなの可能性を表現。
3)公式サイト 100 周年記念特設ページ
「100 年のあゆみ」を振り返るアーカイブや、特別に制作された「記念動画」を公開。
イベントの最新情報など随時更新してまいります。
100周年記念ページURL: https://www.sogetsu.or.jp/events/sogetsu100/


【今後のいけばな展・イベント開催予定】
普段は家元の作品に触れる機会の少ない地域でも、直接作品をご覧いただける貴重な機会となります。
・5 月:
富山県支部展(家元作品あり)、ニューデリー•インド支部、ニューヨーク•アメリカ支部、鳥取県支部展、ロンドン•イギリス支部、シンガポール支部
・6 月:
草月会主催「花のロンド」(家元作品あり)、新潟県支部展(家元作品あり)、青森県支部展、山口県支部展、山形県支部展、トロントイースト•カナダ支部
・7 月:
サハリン•ロシアスタディグループ、シアトル•アメリカ支部
・8 月:
ピッツバーグ•アメリカスタディグループ、シンガポール支部、サハリン•ロシアスタディグループ
・9 月:
長野県支部展、東京南支部展(家元出品あり)、福岡県支部展(家元出品あり)、関西ブロック展(家元出品あり)、大分県支部展、マサチューセッツ•アメリカ支部、ミネアポリスセントポール•アメリカ支部、ブラジシア•ブラジル支部
予定により、家元出品のない展覧会もございます。
最新情報は公式サイト「【草月創流100周年記念】イベント・いけばな展一覧」をご確認ください。


いけばな草月流について
1927年、従来のいけばなに疑問を持ち、「個性」を尊重した自由な表現を求めた初代家元・勅使河原蒼風が創流。いつでも、どこでも、だれにでも、そして、どのような素材を使ってもいけられることをモットーに、常に新しく、いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしく、のびやかに花をいけていきます。
また、時代とともに変化してきた草月のいけばなは、ご家庭で楽しむことはもちろん、ウインドーディスプレーや舞台美術など、社会のあらゆる空間に植物表現の美と安らぎをもたらしています。
2027年に創流100周年を迎え、いけばなが持つ無限の可能性を追求し、次の100年へと歩みを進めます。
草月流第四代家元 勅使河原茜(てしがはら あかね)
2001年第四代家元就任。自由な創造を大切にする草月のリーダーとして、多様化する現代空間にふさわしい新しいいけばなの表現を追求する。
植物の生命感あふれる瑞々しいいけばな作品を国内外で発表するかたわら、いけばなを通じて子どもたちの感性と自主性を育む「茜ジュニアクラス」を主宰。他分野アーティストとのコラボレーションや「いけばなLIVE」にも力を注いでいる。
一般財団法人草月会(いけばな草月流)
所在地:東京都港区赤坂7-2-21
代表者:理事長 勅使河原 茜(草月流第四代家元)
主な事業:日本のいけばなの流派である、いけばな草月流の本部・運営。いけばな教室、イベント開催、いけばな装飾など
公式ホームページ https://www.sogetsu.or.jp/
【本件に関するお問合せ】
一般財団法人草月会 広報部
TEL:03-5411-5100 FAX:03-3405-4947 E-mail:pr@sogetsu.or.jp
取材、素材のご提供などお気軽にお問合せください。
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