エンタテイメントへの自粛意識と飢餓感 ~新型コロナウイルスの流行を受けて~
<GEM Partners株式会社>
【調査ハイライト】 |
【調査データ詳細】
【1】外出を伴う活動は、新型コロナウイルス流行前と比べて費やす時間が大幅に減少。費やす時間が減ったぶん、飢餓感が増している。
各カテゴリの1年以内実施者に対し、コロナ流行前と比べた費やす時間の増減を聞いたところ、「無料動画視聴(YouTubeなど)」「動画配信サービスでの映画視聴」「スマホゲームのプレイ」などの自宅でできるものは増加傾向となった。
対して、外出を伴う「1泊以上の国内旅行」「日帰りのお出かけ・レジャー」「遊園地・テーマパーク」「カラオケ」などの減少が目立った。
費やす時間が減少した外出を伴う活動について、平常時に戻った場合の意欲を聞くと、「とてもやりたいと思う+やりたいと思う」が7割を超えるものが多く、自宅でできるものと比べても意欲が高い傾向となった。現状できていないことで、飢餓感が増している状況がうかがえる。
【2】「動画配信サービス」「定額制音楽配信サービス」「電子書籍・漫画」は、費やす時間は大幅に増加しているものの、費やすお金はそこまで増えていない。
「動画配信サービス」「定額制音楽配信サービス」「電子書籍・漫画」の各利用者は、新型コロナウイルス流行前と比べた費やす時間について「とても増えた+やや増えた」と回答する人が4-5割ほどとなっているのに対し、費やすお金は「とても増えた+やや増えた」が1-2割ほどに留まり、時間のわりに支出は増えていないように見受けられる。
「動画配信サービス」や「定額制音楽配信サービス」は、月額定額制のものが多いため、加入しているサービスを使い倒すことでコストパフォーマンス良く利用している様子がうかがえる。
サービス事業者からすると、新規加入者によって収入は増えるものの、加入者1人あたりの利用時間が増えることでサーバ管理費などのコストが増加する側面もありそうだ。
【3】自粛が必要だという気持ちは依然強いものの、ピークは過ぎつつある状態。ただし、「海外旅行」「キャバクラ」「パチンコ」は引き続き強い自粛意識が見られる。
外出を伴う活動に対する「自粛の必要性」を聞いたところ、「絶対に自粛した方がよい+やや自粛した方がよい」のスコアはいずれも7-9割を占めており、自粛意識が強い状態が続いている。しかし、4月25日(第1回調査)と5月9日(第2回調査)を比べると、ピークは過ぎたように見受けられる。
具体的には、「日帰りのお出かけ・レジャー」「1泊以上の国内旅行」「映画館での映画鑑賞」「スポーツ観戦(スタジアム等での観戦)」などは、「絶対に自粛した方がよい」のスコアが、第1回調査から第2回調査にかけて10ポイント以上低下している。
一方で、「海外旅行」「キャバクラ、ホストクラブ、スナック、ガールズバー」「パチンコ・パチスロ」は低下幅が少なく、自粛意識が緩和されるまではまだしばらくかかりそうだ。
GEM Partners株式会社では、エンタテイメント業界に特化したマーケティングデータの分析・レポート提供、デジタルマーケティングの実行・分析を行っております。
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■調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】全国に住む15~69歳の男女
【調査実施日】
第1回:2020年4月25日(土)~2020年4月27日(月)
第2回:2020年5月9日(土)~2020年5月11日(月)
【回答者数】
第1回:4,145サンプル
第2回:4,218サンプル
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
PDF版プレスリリースはこちらからダウンロードいただけます https://prtimes.jp/a/?f=d13190-20200521-1617.pdf |
会社名 | GEM Partners株式会社 |
設立 | 2008年3月17日 |
代表取締役 | 梅津 文 |
事業内容 | エンタテインメントビジネス領域で下記に関わる一切のこと ・マーケティング戦略の立案と実行モニタリング ・デジタルマーケティング実行 ・メディアの企画・運営 |
コーポレートサイト | https://www.gempartners.com/ |
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