飲酒によって健康維持に必要な「ビフィズス菌・酪酸産生菌」が減少する?「酒好き VS ノンアル 夏の飲酒習慣分析」

~ 3年ぶりの夏の風物詩 ビアガーデン・BBQ・海水浴 を健康的に楽しもう! ~

株式会社サイキンソー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:沢井 悠、以下サイキンソー)は、腸内フローラ検査サービス「マイキンソー(Mykinso)」を通じて収集した個人の腸内フローラデータの分析レポート「酒好き VS ノンアル 夏の飲酒習慣分析」を発表しました。


今年は全国各地でビアガーデンやBBQ、海水浴などの夏の風物詩が通常営業を再開する動きが見られます。多くはコロナ禍以前の 2019 年から約 3 年ぶりの再開となり、この日を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。今年の夏は久しぶりの屋外レジャーを存分に楽しみ、お肉と一緒にビールなどの飲酒も増えるかもしれません。しかしながら、相次ぐ猛暑のなかで熱中症対策・健康的な生活習慣を維持することも重要となります。

そこでサイキンソーは、腸内フローラ検査 マイキンソー(Mykinso)利用者の中から夏( 6 月~ 8 月)に検査を受けた方のうち、2,236 名を抽出し、飲酒習慣のある人 843 名 と 飲酒習慣の無い人 1,393 名を比較・分析したレポート「酒好き VS ノンアル 夏の飲酒習慣分析」を作成しました。日常的な飲酒の習慣は腸内フローラにどのような影響を与えるのでしょうか。

本レポートのまとめ
  1. 飲酒習慣のある人はそうでない人に比べ、ビフィズス菌、酪酸産生菌の保有割合が少ない
  2. 飲酒習慣がありビフィズス菌、酪酸産生菌が少ない人の特徴は、「果物・乳製品・納豆類」不足
【分析概要】
・分析期間: 2015 年 8 月~ 2022 年 5 月までに登録されたデータを 2022 年 7 月 8 日~ 22 日にかけて分析
・分析機関:自社
・分析対象:マイキンソー利用者のうち、 2015 年~ 2022 年において 6 月~ 8 月の 3 か月間を夏と設定し、その間に登録されたデータ 2,236 名 を対象。さらに、マイキンソー オンライン で実施している質問票の飲酒習慣に関する項目において「習慣的に飲んでいる」と回答のあった検体を「飲酒習慣のある人」に、「飲まない」「以前は習慣的に飲んでいた」と回答のあった検体を「飲酒習慣の無い人」に設定
・サンプル数:飲酒習慣のある人 843 名、飲酒習慣の無い人 1,393 名
・分析方法:飲酒習慣のある人と飲酒習慣の無い人それぞれが多く保有している菌(属レベル)について集計し、生活習慣に関する回答項目との相関性を分析
  • 分析結果の詳細
1.飲酒習慣のある人はそうでない人に比べ、ビフィズス菌、酪酸産生菌の保有割合が少ない
飲酒習慣のある人 843 名と飲酒習慣の無い人 1,393 名の保有菌を比較したところ、飲酒習慣のある人のほうがビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)、酪酸産生菌(フィーカリバクテリウム、 クロストリジウム)の保有割合が少ないことがわかりました。ビフィズス菌が産生する酢酸と酪酸産生菌が産生する酪酸は短鎖脂肪酸の代表格です。短鎖脂肪酸は、腸内を弱酸性に保つことで有害な菌の増殖を抑制したり、腸粘膜の炎症を予防するなど、腸の健康に寄与しています。また、腸粘膜から体内へ吸収されることで、肥満の予防や、免疫機能の調整など、全身における様々な健康効果に繋がることがわかっています。習慣的な飲酒によって、体に有益な菌の生息に何らかの影響を与えることが伺えます。

 

ビフィズス菌保有割合の比較(左:飲酒習慣の無い人、右:飲酒習慣のある人)ビフィズス菌保有割合の比較(左:飲酒習慣の無い人、右:飲酒習慣のある人)

 

酪酸産生菌保有割合の比較(左:飲酒習慣の無い人、右:飲酒習慣のある人)酪酸産生菌保有割合の比較(左:飲酒習慣の無い人、右:飲酒習慣のある人)

 

 

2.飲酒習慣がありビフィズス菌、酪酸産生菌が少ない人の特徴は、「果物・乳製品・納豆類」不足
マイキンソーでは、検査の利用者に、採便前 1 週間で食べたものとその摂取頻度について回答していただいています。飲酒習慣のある人のうち、ビフィズス菌の保有割合および酪酸産生菌の保有割合と食習慣の回答項目について相関関係を分析したところ、果物類、乳製品(牛乳・チーズ)、納豆類の摂取頻度が少ないことが、ビフィズス菌および酪酸産生菌の保有割合の少なさと強く関連していることがわかりました。

■乳製品(牛乳・チーズ)との関連

直近で乳製品を「食べなかった」と回答した人は、ビフィズス菌が少ない※ 1確率(オッズ比)が約2倍

■果実類との関連

直近で果実類を「食べなかった」と回答した人は、ビフィズス菌が少ない※ 1確率(オッズ比)が約1.5倍、酪酸産生菌が少ない※ 1確率(オッズ比)が約1.5倍

■納豆との関連

直近で納豆を「食べなかった」と回答した人は、酪酸産生菌が少ない※ 1確率(オッズ比)が約1.5倍

※ 1 :マイキンソーの検査結果レポートで用いている基準値よりも低い状態
 
  • 夏の飲酒習慣分析に関する考察
夏季に検査を実施した方の腸内フローラを分析することで、飲酒習慣のある人には健康維持に必要なビフィズス菌・酪酸産生菌の保有割合が少ないことがわかりました。夏の風物詩が再開するタイミングだからこそ、酒量には気を付けていきたいものです。おつまみも、塩辛いものや脂っこいものだけでなく、チーズなどの乳製品やナッツ、ドライフルーツも積極的にとると良いでしょう。ノンアルコールビールを適度に摂取すると健康によい影響を及ぼすという研究※ 2もありますので、試してみると良いかもしれません 。また食後のデザートも果物を意識的に取り入れてみるなど、お酒が好きな方は、夏を満喫し健康的に過ごすために日々の食事を少し工夫してみてください。

※ 2 :Hernández-Quiroz F, Nirmalkar K, Villalobos-Flores LE, et al. Influence of moderate beer consumption on human gut microbiota and its impact on fasting glucose and β-cell function. Alcohol. 2020;85:77-94. doi:10.1016/j.alcohol.2019.05.006
 
  • 「日本人の腸内フローラデータ分析」に関して
サイキンソーはこれまでの約 60,000 件の検査を実施してきました。「日本人の腸内フローラデータ分析」は、研究活動とは異なる観点から蓄積してきた腸内フローラデータを分析し、「腸と健康」についてより多くの方に身近に感じていただけるようなレポート形式のコラム連載です。腸内細菌叢研究をはじめ、弊社のビッグデータ収集もまだまだ道半ばではありますが、世代ごとの傾向や保有菌と生活習慣との関連性などを読み解きながら、データサイエンスによる腸内細菌の解明に向けて発信してまいります。
 
  • マイキンソー(Mykinso)について
自宅で誰でも簡単にできる腸内フローラ(腸内細菌叢)検査サービス。有益菌の代表格として知られるビフィズス菌の他、乳酸産生菌や、酪酸産生菌、エクオール産生菌の割合もわかります。全国900件以上の医療機関で受けられる「マイキンソー プロ(Mykinso Pro)」や乳幼児に特化した検査サービス「マイキンソー キッズ(Mykinso キッズ)」も展開しています。

・サービスサイト:https://mykinso.com/
・紹介動画:https://youtu.be/GtIxFi92RFA

 

  • 会社概要

「細菌叢で人々を健康に」を企業理念として、腸内フローラをはじめとする人体の常在細菌叢をデータサイエンスの力で解き明かし、ヘルスケアに貢献することを目指しています。

・会社名:株式会社サイキンソー
・設立: 2014 年 11 月 19 日
・所在地:東京都渋谷区代々木 1 - 36 - 1 オダカビル 2 階
・代表者:代表取締役 沢井 悠
・主な共同研究先:大阪大学微生物病研究所
・HP:https://cykinso.co.jp/
 

  • 報道関係者問い合わせ先

・担当者 株式会社サイキンソー 広報 村上
・電話番号 080-8547-8408 / 03-5309-2522
・メールアドレス  pr@cykinso.co.jp

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