AUTUMN WINTER 2020
「”ダンヒル”は単一ではなく、実に多様です」- ダンヒル クリエイティブ・ディレクター、マーク・ウェストン -「これは私の(ダンヒルでの)5回目のショーで、このコレクションはある種、総集編のような感じです。私はロンドンに存在した伝説的な場所であるブリッツ・クラブ、特にホーマー・サイクスがそこで撮った写真に魅了されています。そこは自由と個性の場であり、パフォーマーやアーティストなど、カルチャーがミックスする場所でした。今はこの場所はありませんが、このような様々なカルチャーがぶつかり合うことは重要です。このコレクションの男性像は、プレッピーとニューウェイブ、体制と反体制を足して2で割ったようなものです。純粋に特異なキャラクターを作るのではなく、それらすべての要素を一緒にして、再構築し、再度文脈に当てはめるのです。私がこのコレクションでアプローチしたプロセスは、まず解体して、次に別の方法でまとめるというやり方です。また、衣服をどのように構築し設計するかということでもあります。それは高尚な考え方ではありませんが、技術的には刺激的です。多くの意味で、これは脱構築の新しい見方です」
最新のダンヒルコレクションは、保守派とアバンギャルド派の双方から称賛されつつあり、伝統を重んじながら破壊することがいかにも英国的な方法として融合しています。メンズウェアの技術的な特異性と、英国のテーラリングの伝統が融合して、脱構築の新しい試みとなっています。
以前のコレクションから取り組んできた中心テーマは、このコレクションで頂点に達しました。気品と創造性、体制と反体制を両立させるコードは、新しいフォーム(様式)へとたどり着きました。フェルトとイールスキンのペグトラウザーの採用は、ニューロマンティックスに、下半身のシルエットはよりリラックスしたものとなっています。標準的なスーツではなく、仕立ては綿密かつ審美的です。ラップジャケットもストラップがついて、かすかにボンデージを匂わせます。シルクニットのネックピース、かっちりしたショルダーとハイブレークジャケットは、上半身に新しいしなやかなエレガンスをもたらします。乗馬スタイリングはシティーとカントリーを想起させます。ラグジュアリーなレザーのアウター、カーフとイールのケープとオーバーコートは、ドラマティックでありながら実用性を考慮しまとめられています。キモノスリーブにはそのボリュームと構造にテーラリングの概念が加えられ、インナーがアウターとなるというシークレットコードとして再構築しています。襟の下地のメルトンやフェルト、胸のライニングキャンバスとアセテートのような、実用的なものがエレガンスに変容します。ブローセルクリーパーとビブラムソールのデューティブーツが、新しいロックバッグをアクセサリーとともに足もとを彩ります。
今回はモーゼス・ボイドが音楽を担当した3回目のショーで、詩人でありミュージシャンのジェームス・マシアとのコラボレーションです。彼ら、そして彼らの作品共々が、創造性のコードを体現し、強めるものとなってます。彼らはダンヒルのコミュニティの大切なメンバーです。
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