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公益財団法人ジョイセフ
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被災地で、母子に必要な支援は -- 女性たちの声

西日本豪雨から1年 ~母親アンケート結果報告

公益財団法人ジョイセフ

岡山県、広島県、愛媛県を中心に甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害(平成30年7月豪雨)の発生から1年が経過しました。今なお困難な生活を強いられている皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

世界の女性の命と健康を守るために活動している国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区・理事長:石井澄江)は、被災地の女性や母子が置かれた状況の把握をしながら、被災地の助産師会や子育て支援NPOなどと連携し、支援活動を実施してきました。

このたび、今後、大規模災害が発生した際の支援活動に役立てていくことを目的に、被災地に在住の母親を対象に災害時を振り返るアンケートを行いました。回答くださった162名の方々のご協力に感謝しますとともに、アンケート結果を報告します。



<被災地に住む母親たちへのアンケート>

概要
◆実施期間:2019年5月17日~6月20日
◆実施方法:被災地の助産師会および母子支援NPOのネットワークを通じて協力を呼びかけ、
インターネット(携帯電話モバイルサイト、PC)で回答
◆対象地域:岡山県、広島県、愛媛県の被災地
◆回答数:162人(岡山県31、広島県68、愛媛県63)
※162人の母親からの回答は、必ずしも被災地のすべての母親の状況を反映するものではありません。

アンケート結果のポイント
  1. 災害の被害を受けて、約4人に1人の母親が自宅を追われ、実家や避難所に住居を変えねばならなかった(質問4)
  2. 最も困ったことは「水」、次いで「おむつ」「日用品」「風呂」「離乳食」「遊び場がない」など、子どもや家族の生活に関わる内容が上位を占めた。断水に伴う様々な問題や、道路の寸断や車が流されたことにより被災生活がさらに困難になったことを回答した母親が多かった(質問5)
  3.  情報や支援を得ようとコンタクトした先は、友人・知人や親、行政機関、SNS、インターネットが上位を占めた一方で、実際に最も役立ったのはSNSで、次いで医療機関・保健機関、友人・知人、行政機関、公民館、親であった(質問6、7)

結果
※一部抜粋。全結果はジョイセフウェブサイトにて公開しています。
https://www.joicfp.or.jp/jpn/2019/07/05/42649/

質問1.災害が発生した時のあなたの年齢を選択してください。
  • 順に、30代(91人)、20代(46人)、40代(24人)、50代(1人)、10代(0人)

 

 

 


質問3.災害が発生した時のお子様の年齢(全員)を選択してください。(複数選択可)
  • 順に、1~3歳(92人)、4~6歳(58人)、1歳未満(49人)、小学校~18歳未満(48人)、妊娠中(18人)

 


質問4.災害発生直後から2カ月くらいまでの期間に住む場所が変わりましたか?
  • 162人中、47人が住む場所が変わった。最も多かったのが実家で、次いで避難所、親戚宅、知人宅であった。


質問5. 災害発生直後から半年くらいの間で、母子に必要な生活用品や情報、サービスや支援に関して「困ったこと」について教えてください。
 
  • 162人の母親のうち、134人が、災害発生後に困ったことがあったと回答した。最も困ったことは「水」、次いで「おむつ」「日用品」「風呂」「離乳食」「遊び場がない」など、子どもや家族の生活に関わる内容が上位を占めた。
  • 不足し困った日用品には、お尻ふき、乳児用ミルク(液体ミルクを含む)、ベビー用品、薬、電池、ウェットシート、ウェットティッシュ、ティッシュ、トイレットペーパー、シャンプー、石鹸、台所用品などが挙げられた。水が入手できなかったこととの関連性が連想される日用品が回答の一定割合を占めた。
  • アクセスの問題(災害直後の道路寸断、車が流され移動手段がない)、およびその結果として通院や買い出しができなくなったなどの問題も確認された。
  • 1歳未満の子どもを持つ母親の回答では、「水」に次いで、「離乳食」の回答が多かった。


回答の一部を紹介します。
  • 「断水したので水を手に入れるのが大変だった。外は暑く、子どもをつれて給水所に行ったり、スーパーを回ったりするのが大変だった。離乳食もつくれなかった。お風呂に入れなかった。周辺道路が寸断、また渋滞がすごく、動けなかった。」(広島・30代)
  • 「災害後の環境の変化や保育園の転園で、4歳の息子がおねしょが続くようになりました。 断水で洗濯が出来ないので、オムツを使用することにしましたが、ビッグサイズのオムツは、あまり支援物資には含まれず… 買い物に出るにも当時は片道一時間かかるので苦戦しました。 なんとか確保した一袋のビッグサイズのオムツを、同じ状況で再びオムツ使用になったママ達と、なんとか分けあって使わせてもらいました。」(愛媛・30代)
  • 「近くの小学校にオムツやミルクは届いていたが家の周りが完全に孤立状態だったため 死ぬ思いで受け取りに行った。知り合いに助けてもらえなかったら死んでいたかも、、」(愛媛・20代)
  • 「一階が水没したためなにもないところから始まり、どこに支援物資がどこに届いているのかわからず、とりあえず避難所にかよった。」(岡山・30代)
  • 「こどもの遊び場が、避難所になり遊べなくなったこと。お外で元気に遊べなくなった。」(広島・30代)
  • 「何にしても情報が届かなかったこと アレルギーのあるこどもの食べ物がなかった。」(愛媛・30代)
  • 「妊娠初期であったためつわりが辛く、子どもたちをお風呂に連れていくのに必死だった。妊娠後期の妊婦さんもいたが、自分がそうだったらお風呂が一番困ると思った。」(愛媛・30代)
  • 「孤立状態になって、すぐには実家に避難できなかった。 産後の検診も行くのが少し遅れた。」(愛媛・30代)
  • 「母子手帳が、泥だらけになり、洗ってもなかなかキレイにならなかった。かかりつけの小児科までの道が通れなくなった。」(広島・40代)
  • 「肌着、服、離乳食を作る道具や月齢に応じた最低限の物などをほぼ1から買わないといけなくなった事が困った。」(岡山・20代)
  • 「用意していた育児用品すべてダメになった。」(岡山・30代)

質問6.質問5で回答した内容について、最初にどこに(誰に)情報や支援を得ようとコンタクトしましたか?
  • 友人・知人(29人)、行政機関(25人)、親・親族(24人)、医療機関・保健機関(15人)、SNS(15人)、インターネット(11人)がコンタクト先の上位を占めた。



質問7.質問5で回答した内容について、情報や支援を得るために実際に役立った場所・人について教えてください。
  • 最も役立ったのは、SNS(33人)で、次いで医療機関・保健機関(27人)、友人・知人(24人)、行政機関(11人)、公民館(8人)、親・親族(6人)、営業しているお店(6人)であった。


アンケートを終了して、被災地に住む母親たちが、豪雨により発生した様々な問題に直面し非常に困難な生活を強いられたことが、多数の回答を通じて確認できました。また、情報や支援を求めた先と実際に役立った場所・人が必ずしも一致しなかったこともわかりました。

ジョイセフでは、今回のアンケート結果を参考に、災害発生時に母子が必要とする支援をいち早く届けられるように、企業・団体と連携した物資支援の連携体制を平時より強化していくとともに、災害発生後に、SNSや母子支援NPOや関連機関・団体などとのつながりを通して速やかに情報を発信できる仕組みづくりに注力していきたいと考えております。アンケートに回答をお寄せくださった皆さまに感謝申し上げます。
 

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未上場
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