不動産業務支援システムの外販を目指し、AIによる図面入り不動産広告(マイソク)の自動読み取りに関する機能を特許出願
全国12万社の不動産業者に向けた業務支援システム販売を目指し、不動産テックを推進する要素技術の権利取得へ
AIを活用した中古不動産流通ポータルサービス「Renosy(リノシー)」を運営する株式会社 GA technologies [ジーエーテクノロジーズ]( 本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:樋口 龍、証券コード:証券コード:3491、以下当社)は、2018年7月30日(月)、AIの画像解析技術を応用したマイソク(図面入り不動産広告)の自動読み取り機能に関する特許を出願いたしました。
<背景>
不動産業界は今でも契約書やFAXなど紙を主体とするアナログな業務フローが行われており、それによる業務効率化の遅れや働き方の問題が指摘されています。平成24年に総務省が発表した「産業別デジタル指数」においても、運輸通信業の163.3に対して、不動産業は4.1と非常に低い数値を示しております。このような背景の一つには、約全国に12万社(※1)存在すると言われている不動産業者の約8割は4名以下の小規模事業者(※2)であり、これらの小規模事業者によるシステム開発やテクノロジーへの投資は困難だと言われています。
当社はこれまで、テクノロジーを活用した不動産サービスの提供とともに、AIやRPA(※3)を活用した不動産業務の効率化や業務改善に取り組んでまいりました。中でも、不動産仕入れシステムの「Tech Supplier(テックサプライヤー)」は、図面入り不動産広告(マイソク)の自動読み取り、優良物件のスクリーニング、物件レコメンドなどの機能により、不動産の仕入れ業務にかかる時間の66%と物件提案にかかる時間の55%の削減、担当者の経験や知識に依存しない仕入れ業務の確立を実現いたしました。
今回特許出願に至った図面入り不動産広告(マイソク)の自動読み取りは、弊社独自のAIの画像解析技術により、瞬時に図面入り不動産広告(マイソク)をデータベースに構築する技術です。図面入り不動産広告(マイソク)は、フォーマットがなく各不動産業者が独自の自由なフォーマットで製作してきた業界的背景や、FAXなどの繰り返しによる劣化が原因で、従来のOCRでは読み取りが困難とされてきました。一方、不動産取引の現場では必ず使用される業界に浸透したアナログ形式のデータフォーマットで、業者間の取引において必要不可欠な存在となっております。
このような背景から、当社では、従来の消費者向けの不動産サービスの展開に加え、Tech Supplierをはじめとする自社の業務改善システムの社外向け販売を目指し、法人向けのシステム開発を本格的に開始することと致しました。これに伴い、まずは業者間の不動産取引で必ず用いられる図面入り不動産広告(マイソク)の自動読み取りに関する機能を、不動産のテクノロジー化を推進する重要な要素技術と捉え、その権利取得のため特許出願することといたしました。当社では、今後もこのような不動産のテクノロジー化を促進する研究開発を進めていくとともに、業界全体の業務効率化や働き方の改善に努めていく所存です。
(※1) 国土交通省「宅地建物取引業者数(平成28年度)」(http://www.mlit.go.jp/common/001202649.pdf)
(※2) 公益財団法人不動産流通推進センタ『2018不動産業統計集、従業者規模別事業所数とその割合』
(※3) Robotic Process Automation:認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主に事務業務の効率化・自動化の取組み
◆ 特許出願の概要
名称:情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
内容:AIの画像解析技術を応用したマイソク(図面入り不動産広告)の自動読み取り機能
狙い:
不定形でフォーマット化されていないマイソク(図面入り不動産広告)を、自動読み取りを実現することで、不動産業務における入力作業を削減し業務全体の効率化を図るため
◆ 会社概要
社名:株式会社 GA technologies
URL:www.ga-tech.co.jp
本社:東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエア 8F
設立:2013 年3 月12 日
代表者:代表取締役社長 樋口 龍
資本金:1億円
事業内容:
・中古不動産流通プラットホーム「Renosy」の開発・運営
・AIを活用した不動産業務支援ツール「Techシリーズ」の開発・運営
・不動産オーナー向けアプリ「Renosy Insight」の開発・運営
・中古区分マンションの投資型クラウドファンディングサービスの開発・運営
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