1月17日は、“防災とボランティアの日” ボランティア活動・未経験者は56%(2018年)直近1年間にボランティア活動をしていない人は73.2%(2018年)

【コメント】日本赤十字社職員による、阪神淡路大震災当時のボランティア経験について

「防災とボランティアの日」にちなみ、ボランティア活動に関する独自調査を発表することとしました。ボランティア経験について「何もしてない」と回答した人が依然として56%(2018年)、また、直近1年間(2018年)のボランティア経験については73.2%もの人が「何もしてない」ことが分かりました。
1月17日は、「防災とボランティアの日」です。この日は、1995年1月17日に発生し、関西圏で広域に渡り甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災にちなんで制定されました。この震災では、大きな被害が出た一方で、ボランティアによる支援が全国に広がったことから、“ボランティア元年”とも言われております。

日本赤十字社でも、延べ1898人の赤十字ボランティアが活動を行いました。日赤の各支部に登録している赤十字奉仕団は、1月17日の災害発生直後から医療救護班の補助や炊き出し、救援物資の搬送などで赤十字の救護活動を支え、各避難所での被災者の生活支援を行いました。また、兵庫県内に設置した「赤十字ボランティアセンター」にも多くのボランティアが集まりました。それまで赤十字とは縁がなかったという人も自分の力が少しでも役に立てばという気持ちで集まり、救援物資の運搬、救援車両の道案内、安否調査などボランティア自身がニーズを発見して、活動しました。

今回、「防災とボランティアの日」にちなみ、ボランティア活動に関する独自調査を発表することとしました。ボランティア経験について「何もしてない」と回答した人が依然として56%(2018年)、また、直近1年間(2018年)のボランティア経験については73.2%もの人が「何もしてない」ことが分かりました。

【調査概要】   
■ 調査人数:      10,000名
■ 調査年齢性別: 15~79歳(男女)
■ 調査地域:      全国
■ 調査手法:      インターネット調査
■ 調査実施日:    2018年4月13日~4月27日
※本リリースの調査結果をご利用頂く際は、【日本赤十字社 調べ】と、ご明記ください。
 

さらに、この調査を性別で見てみると、ボランティア活動について「何もしていない」と回答したのは、男性の方が3.2%高く、年代別で見ると、30代、40代の働き盛りといわれている人の60%以上が、ボランティア活動について「何もしていない」という結果になっています。

反対に、「何もしていない」と回答している60代は52.2%、70代は41.6%で、各ボランティア活動項目を見ても、この年代は参加しているパーセンテージが高い傾向にあることから、シニア層は相対的にボランティア活動に積極的であることが推察されます。10代は36.2%の人が、学校等の活動でボランティア活動の経験があることがわかりました。

 

※都市部:東京23区、政令指定都市※都市部:東京23区、政令指定都市

地域別においては、「自治体や町内会などが行うボランティア活動」の項目が都市部(※)と地方部で、約4%の開きがあり、全体でも都市部よりも地方部のほうが、ボランティア経験のある人が多いことが分かりました。ボランティア活動の基盤として、地域コミュニティが重要であるともいえる結果になったと思われます。

【日赤でボランティア活動をしてみませんか?】

幼児に防災教育を。地域のボランティアも生き生きと活動
昨年8月に完成した幼児向け防災教材(※1)を使用した防災教育の授業で、ボランティアが活躍しています。昨年9月に、石川県の東みなとこども園の56人の園児を対象に行った防災教育では、7人の七尾市赤十字奉仕団員が講師としてお手伝いをしました。園児を4つのグループに分け、七尾市赤十字奉仕団員が加わり、奉仕団員から園児へ「地震が起きたら、この絵の中でどこがあぶない?」と質問。園児たちは、揺れが起きた直後の園内の絵を見ながら次々に危険を見つけ出して、どうして危険なのか、そういう時はどういう行動をとるべきかなど、自分の考えを伝えていました。奉仕団員は、子どもたちから元気をもらうとともに、子どもたちにとって大事な防災知識を伝えることにやりがいを感じていました。

2ページ目のボランティア活動経験(性別・年代別)調査で、「何もしていない」と回答したのは、女性よりも男性の方が多いことが分かりましたが、日赤を通じてのボランティア活動では、男性も女性と大きな差異は見られませんでした。

 

 

七尾市赤十字奉仕団委員長 芋塚 隆彦 52歳(写真左)七尾市赤十字奉仕団委員長 芋塚 隆彦 52歳(写真左)

 

【赤十字ボランティアに聞く、活動のやりがい】
七尾市赤十字奉仕団委員長 芋塚 隆彦

ともに活動している仲間たちや、子どもたちの笑顔があるときに、活動していてよかったなと感じます。社会の中で、自分ができることを、できるときにしているだけですが、それが後からじんわりと「してよかったね」に変わっているのだと思います。炊き出し訓練の際には重い釜を運ぶなど、男性には男性のできることがあります。一人ではなく“みんな”で活動しているという実感に支えられています。


 

※1 日赤の防災教育教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」


この教材は、災害図上訓練の要素を取り入れ、数ある幼児向け防災教育教材の中で、国内でも大変珍しい教材となっています。地震や津波、風水害の様子など6つのテーマがあり、絵を見て、子どもたち自身がモノと行動の両面から身の周りにある危険を発見します。

教材は、青少年赤十字加盟園に無償配布。また、日赤ウェブサイトから、無料でダウンロードできます。http://www.jrc.or.jp/activity/youth/prevention/

※2 赤十字ボランティアは赤十字の理念に基づき、全国各地で活動を行っています。市町村ごとに組織されたボランティアグループの地域奉仕団、特技や職業を生かして活動する特殊奉仕団、日赤の施設や支部などで活動する個人ボランティアなど、ボランティアのカタチはさまざまです。あなたにあったカタチを見つけて、活動を始めてみませんか?http://www.jrc.or.jp/volunteer/

【日赤職員が語るボランティア活動】
学生時代に阪神・淡路大震災直後のボランティア活動を経験。入社後は、数々の災害現場で活動してきた日赤職員が語るボランティア活動。
 

 

震災時にボランティア活動をする様子(写真右)震災時にボランティア活動をする様子(写真右)

 


阪神・淡路大震災が起きた時、私は岡山県内の大学2年生でした。発災翌日から日赤岡山県支部で現地へ赤十字ボランティアを派遣する調整や事務処理、街頭募金の呼びかけなどのボランティア活動を行いました。

当時は、インターネットや携帯電話などが今ほど普及しておらず、情報を得るのが大変でした。どこでどのような支援が必要とされているのか、また、どこで何をすべきかを把握するのが難しく、適切なタイミングで適切な支援を届けるのが難しかったと記憶しています。

現在では、情報もSNSなどを活用して、以前よりも早く情報が得られるようになり、また、スーパーボランティアが流行語大賞にノミネートされるなど世の中の関心が高く、様々な団体や個人のボランティアが早く・多く・長く・どこにでも集まるようになったと実感しています。

昨年7月に豪雨災害にあった岡山県にも、多くの方が駆け付けてくれました。重機を使った専門的な支援や、農業分野など幅広い支援も見られました。赤十字ボランティアは半年たった今も、他団体と共同し、被災地域でサロン活動(健康体操や足浴など)を継続しています。望ましい社会を自分たちで作り上げるための活動がボランティア活動。行政や企業の営利活動では手の届かない所は、ボランティアの力が重要です。災害時だけでなく平時から気負うことなく、「向こう三軒両隣の助け合い」といった精神で、出来ることから皆さまにボランティア活動に参加していただけたらと願っています。

 

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