ミンテル「⽇本及び世界の乳製品消費トレンド」について講演-アイルランド政府食糧庁(ボード・ビア)主催の業界関係者向けイベントにて-
高齢化が進む日本における、乳製品市場のビジネスチャンスとは?
本講演では、世界の主要な乳製品トレンドを踏まえ、今後⽇本の乳製品市場にどのようなビジネスチャンスがあるかを考察しました。
ミンテル グローバルフード&ドリンクアナリストの新⾕⾹奈は、講演の冒頭で世界の乳製品市場の概況を解説し、3つのトレンド「ウェルビーイング/機能的健康」、「体験」、「サステナビリティ」を紹介しました。そして、⽇本市場の概況(経済状況や⼈⼝動態など)を踏まえ、この3つのトレンドが⽇本市場に何を意味するか、そして⽇本でどのようなビジネスチャンスがあるかについて説明しました。
1.ウェルビーイング/機能的健康
食品の購入において重視される特定の栄養素や機能性は、乳製品にも当てはまります。こういった健康上の利点を提供する製品で、今後も重要な消費者層であるシニアをターゲットにする場合の重要な戦略について、新⾕はミンテルが2023年10⽉に発表した「2024年:世界の⾷品・飲料トレンド」の1つである、「加齢を再定義する」に触れました。このトレンドでも紹介しているように、消費者の健康寿命を伸ばすことをサポートする製品にビジネスチャンスが⾒いだせるとし、乳製品を使⽤した製品例を挙げました。
2.体験
チーズは心地よさや楽しさを与える食品として楽しまれることに触れ、新⾕は、「乳製品の⾷体験を楽しくさせるため、味や⾷感を活⽤することができます。」と述べました。⾷感を活⽤した国内外の乳製品の例として、ハワイからインスピレーション受けたチーズスプレッドや、ベーコンを使ったチーズなどを紹介しました。
出典:Mintel GNPD
3.サステナビリティ
最後のサステナビリティについては、「単に持続可能性を強調したり、エシカルな製品であるだけでは⽇本の消費者を獲得することはできない。」とし、「欧⽶諸国の取り組みを参考にしながら、製品のコアバリューを強調する必要がある」と提案しました。なお、アイルランドは、食品サプライチェーンのあらゆる段階において持続可能性の改善を推進するプログラム「オリジン・グリーン」に国家的に取り組んでおり、食品の持続可能性においては先進的な活動を行っています。
出典:Mintel GNPD
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その独自のデータを基にした消費財業界のグローバルトレンドと市場変化の予測に強みがあります。日本では主に「美容・化粧品」「食品・飲料」「ライフスタイル」の3分野に注力し、サービスを展開しています。
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