日本政府、リビアにおける洪水被害への支援のため、UNICEFに100万米ドルを供与

日本政府は、リビア東部における洪水被害への支援として、UNICEFに100万米ドルの緊急無償資金協力を実施しました。

UNICEF東京事務所

2023年10月10日 トリポリ(リビア)発

日本政府は、リビア東部における洪水被害への支援として、国連児童基金(UNICEF)に100万米ドルの緊急無償資金協力を実施しました。本支援により、清潔な飲料水や衛生設備、衛生キットが提供され、また、最もぜい弱な子どもたちやその家族のための子どもの保護支援が実施されます。


2023年9月10日にリビアに上陸し、壊滅的な被害をもたらした地中海熱帯低気圧「ダニエル」により、ジャバル・アル・アフダル、デルナ、アルバイダ、アルマルジ、シャハト、スーサ、ベンガジを含む複数の地域で鉄砲水が発生しました。特に深刻な影響を受けたデルナでは、4,000人以上が命を失い、必要不可欠なサービスやインフラが甚大な被害を受けました。


UNICEFは、政府当局および国内外のパートナーと協力し、24時間体制で人道的ニーズに対応するとともに、社会システムの復旧に向けた取り組みを進めています。当面の優先課題には、医療ケア、メンタルヘルスと心理社会的支援、清潔な水や衛生設備の提供、衛生の促進、および子どもの保護サービスの提供が含まれます。


UNICEFリビア事務所代表のミケーレ・セルヴァデーイは、日本政府からの支援に深い感謝の意を表し、「状況は極めて深刻で、影響を受けた人々の命とウェルビーイングを守るための、人道支援が必要不可欠です。この度の日本政府からの資金協力は、リビア東部の人々、特に子どもたちが、暴風雨の影響によって計り知れない困難に直面している、極めて重要な時に提供されました。本支援は、病気のリスクが高まる中で、安全な水と衛生的な環境を確実に提供し、子どもたちや親に対する心理社会的支援やケースマネジメントなどの移動保護サービスを提供するために重要です。」と述べています。


天寺祐樹 在リビア日本国大使館臨時代理大使は、この最も困難な局面にあるリビアの人々に対する日本の連帯の意を表明し、「UNICEFを通じた日本の緊急無償資金協力により、水と衛生や、メンタルヘルス、心理社会的支援、家族の追跡支援を含む子どもの保護に関する必要不可欠な緊急支援が実施され、洪水の影響を受けた人々、特に子どもたちが、一刻も早く日常の生活を取り戻せることを願っています。」と語りました。


本資金協力により、最も影響を受けた地域に住む1万5,000人が直接的な恩恵を受けます。


UNICEFは、リビア全土の子どもたちと家族のウェルビーイングを守るための日本政府と国民の皆さまの継続的な支援とコミットメントに、心から感謝申し上げます。


 

■  UNICEFについて

国連児童基金(UNICEF)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190以上の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。

※UNICEF国内委員会が活動する33の国と地域を含みます

※UNICEFの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています


■  UNICEF東京事務所

UNICEF東京事務所は、ニューヨーク本部直轄の国連機関事務所として、日本政府からの政府開発援助(ODA)による資金協力や、国会議員、国際協力機構(JICA)、非政府組織(NGO)等との連携を促進しています。

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上場
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設立
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