LR-Shipdesign AFT OPT® 新造タンカーのEEDI要件を上回る!

LR-Shipdesignが提供するAFT OPT® ー 推進最適化技術(特許取得済)は技術的情報を更新しましたのでご案内いたします。

サン・テンコンサルティング

LR-Shipdesignが提供するAFT OPT®

新規建造される原油タンカーおよびLNGタンカーに関するお客様からの直接的なお問い合わせに対応するため、 LR-Shipdesign(以後LRSD)はAFT OPT®を用いた収益性計算をサポートしています。本件の目的は、現行の2025年時点におけるタンカーのEEDI(エネルギー効率設計指標)要件への適合について、 AFT OPT® が与える影響を検証することです。

この度、船級協会であるABSの協力を得て、31万DWT型原油タンカーを対象とした試算を行いました。2022年設計の最新モデルで、このサイズの原油タンカーは燃料とCO2排出量の合計でおよそ100万ドルのコスト削減が可能です。アジア太平洋航路の運航プロファイルと、IMO(国際海事機関)の2025年EEDI条件を前提としています。

ABSはこの3年間、 LRSDの顧客プロジェクトを支援しており、現地スタッフはバルクキャリアやコンテナ船を対象とした LRSDの技術と水槽試験結果について習熟し、その内容を検証・確認しています。その結果、水槽試験において AFT OPT®はESD(省エネ装置)なしでPD(主機出力)を6%以上向上させるという一貫した性能を発揮しました。この数値を理論上の計算パラメータとして、今回の試算の基礎として使用しました。

【試算結果】

1. AFT OPT®による改善効果は、航行プロファイル全体にわたって実証されています。

今回のEEDI計算では2025年の条件を想定しており、AFT OPT®により主機出力をPD 6%削減することで、設計速力15ノットにおいてEEDIフェーズ2の要件を5.9%上回ることが明らかになりました。

2. 更に、設計速力を14.5ノットに減速すれば、この設計で2030年のEEDIフェーズ3の条件も満たすことが可能となります。

3. サマリー

LRSDの依頼に基づき、IMO(国際海事機関)の「新造船のEEDI(エネルギー効率設計指標)算定方法に関するガイドライン」MEPC.308(73) およびMEPC.364(79) に従い、AFT OPT®設計を用いたタンカーのEEDI試算を実施しました。

EEDI試算の結果は、表6に要約されています。AFT OPT®設計により主機出力が6%削減されると仮定

した場合、達成EEDIは5.9%低減されます。

4. 参考文献

[1] IMO, 「新造船の達成EEDI算定方法に関する2022年ガイドライン」MEPC.364(79), 2022

[2] ABS, 「EEDI計算用スプレッドシートユーザーマニュアルv3.4」2022年9月

日本の造船業界がAFT OPT®を導入することにより、中国や韓国といった近隣他国との厳しい競争において、技術的な優位性をもたらすことが出来ます。ディーゼルやメタノールといった燃料の種類を問わず燃料消費量の削減を実現し、更にEEDI(エネルギー効率設計指標)の基準内で航行することで、CO2排出量にかかるコストを節約できます。 これらは、常に運航コストの削減を模索する全ての船主の悩みを解決に導き、海運のさらなる脱炭素化に向けた当社の経済的貢献となる技術です。「経済性」が「環境性」の原動力となります。

【お問い合わせ】

San-Ten Consultingは、LRSDの日本代表窓口であり、LRSDの日本市場参入をサポート致します。日本でのLRSDに関する製品の機能や詳細情報をお求めの方は、以下のURLからご覧ください。

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会社概要

URL
https://www.san-ten.com
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
電話番号
03-5322-1373
代表者名
ラルフ マイヤー
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2021年11月