特別な開発や初期構築不要で大企業から中小企業までカバーするRAG/エージェントのためのデータ構造化プラットフォーム「Ark ETL」
2025年8月11日の正式リリースに先駆け7月23日より事前登録を開始
「Make Asia AGI Ready」をミッションに掲げる株式会社Wanderlust(本社:東京都千代田区、代表取締役:西川響、以下「Wanderlust」)は、大企業から中小企業まで幅広い事業規模に対応し、特別な開発や初期構築を必要とせず、申し込み後すぐにご利用いただける生成AI活用支援ツール「Ark ETL」を2025年8月11日(月)に正式リリースすることを発表いたします。
なお、正式リリースに先立ち、2025年7月23日(水)よりArk ETLの事前登録受付をWanderlustホームページにて開始することも併せて発表いたします。
事前登録申込URL:https://wander-lust.io/pre-register

◾️企業が保有する膨大な過去資料を活用し、業務効率化と競争力強化を図るRAG
少子高齢化による働き手の減少と生成AIによる業務の高度化・競争激化が進む中、企業にとって業務効率化と競争力強化は急務となっております。このような背景のなか、企業のノウハウである、技術資料やマニュアル、蓄積された各種データ、顧客対応情報など、企業が保有する各種資料を活用し顧客対応の自動化、ナレッジ共有の円滑化、ドキュメント検索を通じた企画力・提案力の向上を図ることを目的に大規模言語モデルの能力向上を図るRAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いた取り組みが近年活発化しております。
しかし、現在提供されている多くのRAGは、英語文書や単純なレイアウトを前提として設計されていることから、日本語や複雑なレイアウトを含む業務文書の処理に加え、PDF、画像、図面などの非構造化データの処理において十分な精度の回答を生成できないなどの課題から、期待する効果を下回る業務効率化に終始する問題が発生しています。
このような状況の中、Wanderlustでは、これまで個別企業向け開発で培った豊富な知識と技術スキルにより、現在のRAGが抱える課題を克服するとともに、複雑な非構造化データを効率的に構造化するノウハウを活かし、特別な開発や初期構築コストが不要な生成AI活用支援ツール「Ark ETL」を2025年8月11日(月)に正式リリースいたします。
◾️ 日本語対応・マルチモーダル対応RAG「Ark ETL」で業務効率化を低コストで実現へ
この度、提供を開始する日本語対応・マルチモーダル対応の「Ark ETL」は、従来のRAGでは処理困難だった多様な非構造化データを「LLM/RAGが検索・利用可能な形式」に自動変換するデータ変換ツールとなります。
通常のRAGがカバーするWordなどの文書データに加え、PowerPointの図表やレイアウト、PDFの複雑な構造、Excelの数式データや表形式情報、さらには画像データまで、企業内に膨大に蓄積されたあらゆる形式の非構造化データが持つ特性を深く理解し、最適な変換処理を行うことで、LLM/RAGシステムでの高精度な情報検索と活用を実現いたします。
また、「Ark ETL」は、レイアウト解析とマルチモーダルLLMを活用した高度な変換技術に強みを持っており、従来のOCRでは扱いきれなかった複雑な文書構造や日本語レイアウトも高精度なマークダウン/JSON形式に構造化し、RAGによる検索精度を大幅に向上させることを実現いたしました。
さらに、SharePoint、Azure Blob Storageなどの各種ストレージと連携しデータを取り込み、変換済みデータをAzure AI SearchやPineconeなどのベクトルデータベースや各種ストレージへ保存するなど、既存のRAG基盤や当社提供のRAGソリューションともシームレスに連携可能です。
「Ark ETL」を活用することで、企業内に蓄積された膨大な知識を最大限活用可能な「LLM Readyな情報基盤」の構築が可能となり、これまで活用困難だった過去の提案書、技術資料、会議録、マニュアルなどの社内資料を即座に検索・参照可能な形に変換することを実現いたします。
これにより、顧客対応時間の短縮、企画書作成の高速化、技術的な問い合わせへの即答などの業務効率化に加え、過去の成功事例の発掘、専門知識の組織横断的共有、データに基づいた意思決定迅速化など高度な情報活用の実現を実現いたします。
<生成AI活用支援ツール「Ark ETL」の特徴>
特徴1: ノーコードでRAGとの連携が可能
PDF・PowerPoint・画像・Word・Excelといった非構造化データを「Ark ETL」にアップロードするか、各種ストレージとの接続を行うだけで、意味の繋がった単位でチャンク化、ベクトル化、各種ストレージまたはベクトルデータベースへの格納までワンストップで対応し、RAGとの接続をシームレスに実現します。
特徴2:マルチモーダル対応(PDF、PowerPoint、画像等)
「Ark ETL」は、テキストだけでなく、図面や写真、チャート、複雑なレイアウトを含むドキュメントにも対応しており、 OCRだけでは読み取り困難だった情報も、レイアウト解析モデルとマルチモーダルLLMを組み合わせることで、高精度に構造化を行います。これにより、図表が多い取扱説明書やフローチャート付き業務マニュアルなど、多様な業務文書の構造化が可能となります。
<生成AI活用支援ツール「Ark ETL」の活用方法>
活用方法1:
製造業における取扱説明書の構造化
情報密度が高く、挿絵を多く含む取扱説明書を元にしたチャットボット用のデータセットを、Ark ETLで作成。OCRによる正確な文字の読み取りと、LLMによる読み順の修正と画像に対する説明文の生成で、説明書内の情報を最大限抽出し、画像に対する問い合わせにも応えられるシステムを構築。
活用方法2:
保険業における業務フローマニュアルの構造化
保険金支払いに関するフローチャート付き業務マニュアルをArkで構造化し、各ステップをトリガー‧条件付きで表現。「事故報告から何日以内に申請が必要?」「医療保険で通院対応できるか?」といったプロセス系の質問に一貫して応えられるFAQチャットを実現。
活用方法3:
小売業におけるAmazonS3内の請求書データの構造化
取引先ごとにフォーマットが異なるPDF請求書をArk ETLで構造化し、金額・支払い期限‧項目明細などを抽出。「この月の請求額は?」「A社の未払分はいくら?」といった質問にチャット形式で自動応答できる仕組みを構築。

◾️ 生成AI活用支援ツール「Ark ETL」の正式リリースに関して
正式リリース日: 2025年8月11日(月)
事前登録: 2025年7月23日(水)
事前登録方法: 下記URLより事前登録を実施いたします。
事前登録URL: https://wander-lust.io/pre-register
◾️株式会社Wanderlustについて
株式会社Wanderlustは、AI研究開発チームと技術コンサルタントを中心とした東京大学・松尾研発のAI開発コンサルティング会社です。東京大学「松尾研発スタートアップ®︎ 」に認定されており、研究の最前線で生まれたAI技術を、最速でビジネスの武器に変換することを使命としています。 創業以来、プライム上場企業を筆頭に多くの企業との研究開発を実施させていただいており、学術と現場を橋渡しする高度AI人材を中心にデータの前処理やRAG(Retrieval-Augmented Generation)の精度改善、CV(Computer Vision)領域を中心に企業が抱えるDX課題の解決を行なっております。
会社名: 株式会社Wanderlust
代表取締役CEO: 西川 響
本社所在地: 東京都千代田区神田神保町 3-6-1
設立: 2023年1月18日
URL: https://wander-lust.io/
事業内容:
プロダクト事業: AIの精度に大きな影響を与えるデータ品質の向上に特化したETL for RAGツール「Ark ETL」の開発・提供
コンサルティング事業: 製造/物流/エネルギーなど多岐にわたる業界の課題に対して、高い技術力を活かした業界横断的アプローチによる課題解決支援
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