約半数の中学生は自由研究に10時間以上かけて取り組む!自由研究は「自主性」と「結果への満足感」がポイント【中学生の自由研究】
株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「中学生の自由研究」について調査しましたので概要をお知らせいたします。詳細はこちらをご覧ください。
中学生の夏休みは部活や塾などもあり、長期休暇中でも意外と時間がないというご家庭も多いのではないでしょうか。毎年宿題として出される自由研究も、なかなかテーマが決まらなかったり、宿題をする時間がなかったり、悩むご家庭も少なくありません。
『塾選』編集部では中学生の子どもがいる保護者を対象に「夏休みの自由研究」に関するアンケート(※)を実施。調査結果の中から、中学生の自由研究に関する悩みが少しでも解決するようにポイントをご紹介します。また、おすすめの研究テーマもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
中学生の自由研究、一番人気は「調べ学習」
中学生の自由研究について、昨年の夏休みでは約34%の生徒が研究カテゴリーに「調べ学習」を選んでいました。次に多かったのが「実験」で約27%、続いて「観察」が約25%、「工作」が約9%という結果になりました。
中学生の自由研究、人気のテーマは「自然・科学」と「プログラミング」
アンケートに答えてくれた方に、昨年行った自由研究のテーマについても伺いました。その結果、「自然・科学」「プログラミング」について研究を行った方が多くいることが分かりました。回答結果をまとめましたので、まだ自由研究に取り組んでいないという方はぜひ参考にしてみてください。
【自然・科学】
24.8%の中学生が興味を持っているテーマ。興味関心のある課題について調べることで科学的探求心を育み、実験を通じて実際の現象を観察できます。
●内容
・環境問題に関する研究:プラスチックごみの影響を調べます。
・植物の成長観察:異なる条件下で植物の成長を比較します。
・化学反応の実験:簡単な化学反応(例:ベーキングソーダと酢の反応)を観察します。
【プログラミング】
13.3%の中学生が興味を持っているテーマ。デジタルスキルの向上や論理的思考の訓練に役立ちます。
●内容
・簡単なゲームの制作:Scratchなどを使って、簡単なゲームを作ります。
・ウェブサイトの作成:HTMLやCSSを使って、自分の趣味に関するウェブサイトを作ります。
・AIチャットボットの開発:簡単なチャットボットを作成します。
【歴史・社会】
12.7%の中学生が興味を持っているテーマ。社会の仕組みや歴史を理解し、社会問題への関心を高めることができます。
●内容
・地域の歴史調査:地元の歴史や文化について調査します。
・戦国時代の研究:戦国時代の有名な武将や戦いについて調べます。
・現代社会の問題についての調査:例えば、リサイクルの現状と課題をまとめます。
【天文・宇宙】
7.3%の中学生が興味を持っているテーマ。宇宙や天文学に対する興味を引き出し、広い視野を持つことができます。
●内容
・星の観察:夜空の星を観察し、星座を学びます。
・宇宙の構造研究:太陽系や銀河系について調べます。
・宇宙探査機の研究:過去の探査機の成果や未来のミッションについて調べます。
【簡単な工作】
手軽に取り組め、創造力を発揮できるテーマです。
●内容
・スーパーボールの作成:家庭にある材料でスーパーボールを作り、どんな配合が最も弾むかを調べます。
・ペットボトルロケット:簡単な材料でロケットを作り、飛距離を競います。
・手作り楽器:身近な材料で簡単な楽器を作り、音の違いを楽しみます。
中学生の51%が自主的に自由研究テーマを決定!
自由研究のテーマ決めについて、小学生と中学生で比較しました。その結果、小学生では「子どものみで決めた」という回答は31%だったのに対し、中学生では51%に増えていることが分かりました。これは、子どもが成長するにつれて自分の興味や関心に基づいて研究を進められるようになるためと考えられます。
中学生の自由研究、半数以上が10時間以上かけて取り組んでいる
自由研究にかけている時間についても調査しました。その結果、中学生の約半数が自主的に10時間以上かけて自由研究に取り組んでいました。
かけた時間について、最も多いのが「6~10時間」で全体の24%。「11~20時間」(21%)、「21~30時間」(18%)、「51時間以上」(12%)という人も合わせると、10時間以上かけて自由研究に取り組んでいる中学生が51%いることが分かります。
さらに、5時間以内で終わらせた生徒が19%と少ないことも判明しています。このことからも、自由研究がある程度しっかり時間をかけて取り組む必要のある宿題として認識されていることが分かります。
とはいえ、夏休み中は部活や塾などで忙しく過ごしている生徒も多くいます。保護者としては無理に時間をかけさせることなく、子どもの状況やペースに合わせて自由研究を進めることを意識すると良いでしょう。
中学生の自由研究、58%の保護者が手伝っている
中学生の自由研究では、保護者の何%が子どもの自由研究に関与しているのでしょうか。調査したところ、58%の保護者が自由研究を手伝っていたことが分かりました。
これは夏休みの自由研究をサポートした保護者の割合を小学生と中学生で比較したグラフです。小学生の71%が保護者の手伝いを受けていますが、中学生になると58%に減少しています。
中学生の保護者が具体的にどんなことをサポートしているのかについてもアンケートを行いました。アンケートによると、保護者のサポートは主に「実際の研究内容」(約43%)や「テーマ決め」(約24%)の段階で求められているようです。その他では計画立て(約10%)や研究のまとめ(8.6%)という意見もありました。
中学生の自由研究、生成AIの活用は6%。興味を持っている保護者は約3割という結果に
身近になってきた生成AIの使用についても調査しました。58%の保護者は自由研究において「Chat GPTなどの生成AI」を利用したことがなく、今後も利用するつもりがないと回答しています。一方で36%の保護者は、利用したことはないが今後利用してみたいと考えていました。このことから、生成AIを自由研究に活用することについて保護者の関心が高まっていることが伺えます。
調査結果から、6%の保護者は既に生成AIを利用したことがあることも分かりました。利用したことがある方がどんな場面で生成AIを利用したのかについて深掘りすると、「研究のまとめ」に使われていました。研究内容の整理や要約、発表資料の作成に有効活用しているようです。
中学生の自由研究、38%の保護者が「内申点」に影響すると考えている
中学生になり高校受験が視野に入ってくると、気になりだすのが内申点。夏休みの自由研究が内申点に影響していると思うかを保護者に調査したところ、影響すると考えている方が38%いることが分かりました。
先の調査結果では、全体の51%の中学生が10時間以上かけて自由研究に取り組んでいます。内申書に関係するかもしれないと考えた結果、時間をかけてしっかりと自由研究に取り組んだという生徒も少なくないのではないでしょうか。
しかし、44%の保護者は自由研究と内申点の関連性について「分からない」と回答しています。自由研究の内容が直接内申点に結びつくかどうかは不透明とも言えるため、学校側の評価基準や指導方法についての透明性を高める必要があるかもしれません。
まとめ
自由研究は、自主的な探求心や新しい知識の習得において重要な機会です。アンケートでは自由研究を行ったことによる満足度についても伺っており、その結果、89%の保護者が「自由研究をやって良かった」と感じていることも分かりました。
調査全体を通しても、自由研究を行った子どもの大多数が研究を通じて学びや達成感を得ていることが伺えます。保護者の約9割が自由研究を肯定的に捉えている理由は、自由研究を通じて得られる子どもの成長にあるのではないでしょうか。
かかる時間や労力は大きいですが、得るものも多い自由研究。今回の調査結果を、取り組む際の計画やテーマ選びの参考にしていただければと思います。
詳細はこちらをご確認ください。
※アンケート調査概要
調査対象:昨年中学生だった子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2024年5月
調査機関:自社調査
調査方法:ネットによる任意回答
調査レポート名:夏休みの「自由研究」に関する調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選調べ:夏休みの「自由研究」に関する調査」と明記し、『塾選』(https://bestjuku.com/)へのリンク設置をお願いします。
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