インド農村部の女性が「生理×仕事」で一歩前へJudaav Sanitary Project、現地販売員メンバーが本格始動

インド・ビハール州農村部で布ナプキンを製造・販売するJudaav Sanitary Projectが、地域女性の販売員メンバーを正式決定。生理の貧困と女性の無収入状態の同時解決を目指します。

NPO法人結び手

NPO法人結び手/Musubi-Te Foundation(所在地:日本・インド/代表理事:福岡洸太郎)が展開する「Judaav Sanitary Project(ジュダーブ・サニタリープロジェクト)」は、インド・ビハール州の農村部で布ナプキンの製造と販売を通じて、女性の健康課題と雇用課題の解決に取り組んでいます。


このたび、本プロジェクトで製造された布ナプキンを地域で届けていく「第一期・現地販売員メンバー」が確定し、村々での販売活動を本格的に開始しました。

Jundaav Sanitary Project初の販売員_Vibhaさん(左)とNPO法人結び手代表理事の福岡(右)

■「生理用品がない」「仕事がない」──二重の困難を抱える農村の女性たち
Judaav Sanitary Project の活動地であるビハール州農村部では、多くの女性が教育機会や安定した仕事を得られないまま家事と不安定な日雇いに頼って暮らしています。
生理用品は依然として「高価なもの」「恥ずかしくて買いにくいもの」「購入するために往復20kmかる」などの課題があり、、ボロ布や新聞紙などでしのぐケースも少なくありません。その結果、感染症リスクや通学・就労の中断など、「生理」が女性の人生の選択肢を狭める要因になっています。

結び手活動地の村の様子

■女性がつくり、女性に届ける「布ナプキン」
Judaav Sanitary Project では、村の女性たちに布ナプキンの製造技術をトレーニングし、小規模な生産拠点を立ち上げています。

今回確定した販売員メンバーは、こうして現地で製造された布ナプキンを、近隣の女性たち一人ひとりに直接説明しながら届けていく役割を担います。
・布ナプキンの正しい使い方・洗い方
・価格の説明や簡単な家計計算
・誇張や不安をあおらない「正直な販売」

といった内容について研修を受け、単なる「販売スタッフ」ではなく、同じ地域に暮らす「生理と健康の相談役」として活動していきます。

■「自分の手で稼げる」ことが、家族と地域を変えていく
販売員となる女性たちは定職がなく、カーストや性別を理由に差別されるという過酷な状況で暮らしています。布ナプキンの販売で得る収入は、自身の学費や食費、医療費など、日々の生活を支える大切な原資になります。
同時に、彼女たちが村の家々を訪ね、対話を通じて生理用品の重要性を伝えていくことで、これまでタブー視されてきた「生理」の話題が、少しずつオープンに語られるようになることも期待されています。

製造についても学ぶ販売員Vibha

■今後の展開
Judaav Sanitary Project では、今回の販売員メンバーを起点として、今後も対象地域と販売員の人数を段階的に拡大していく予定です。
プロジェクトの収益は、現地女性の雇用拡大と、教育プログラム、災害時の緊急支援など、同地域の課題解決に再投資していきます。

■NPO法人結び手について
結び手は、「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」を理念に、インドの貧困地域での教育支援・女性の自立支援・国際教育プログラムなどを行う日本登録のNPOです。
Judaav Sanitary Project は、女性が「つくる」「売る」「伝える」という役割を通じて経済的自立と健康を同時に守ることを目指す、生理用品×雇用創出プロジェクトです。

【本件に関するお問い合わせ先】
NPO法人結び手(Musubi-Te Foundation)
担当:福岡洸太郎
E-mail:info@musubite.org
Web:https://www.musubite.org/

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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区南青山二丁目2番15号  WIN青山531
電話番号
-
代表者名
福岡 洸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年03月