耕作放棄地を開墾したトウモロコシの収穫を11月14日(火)実施 物価高や円安に負けず、安全で高品質なびん牛乳の安定供給のために
※ 当初は11月11日(土)に実施予定でしたが、前日の大雨予報による圃場への影響を考慮して、11月14日(火)に延期し11時30分頃から収穫を実施することになりました。
トウモロコシ畑は、6.8ヘクタールです。これは福岡 PayPayドームとほぼ同じ、東京ドームの1.4倍の大きさとなります。そのうち2.5ヘクタールは、元々、耕作放棄された荒地でした。
今回のトウモロコシの栽培は、飼料の国産化に向けた取り組みの一環です。将来的には耕作地を25ヘクタールまで拡大することを目指しています。
背景
農林水産省の調べによると2019年の販売農家数(田畑の面積が30a(アール)以上、または農産物販売金額が50万円以上の農家)は113万100戸で、20年前の1999年に比べて54%も減少しています。農業者の高齢化や後継者不足が原因です。農家の減少に伴い、全国で耕作放棄地が増え続けています。
耕作放棄地が増えることで様々な問題が懸念されます。雑草が生え、害虫が発生します。農地には、洪水などの災害を防ぐ機能がありますが、この機能も失われます。廃棄物の不法投棄の原因にもなります。さらにシカやイノシシなどの野生動物が耕作放棄地をエサ場するようになり、周囲に農作物被害も生み出してしまいます。
今回の取り組みを通して、グリーンコープは耕作放棄地問題の解決に貢献したいと考えています。
「日本一の高品質で安い、びん牛乳」実現のために
ウクライナや中東などの国際情勢の流動化、さらには円安の進行によって、輸入飼料がかつてないほどに高騰しています。これまで輸入混合飼料は1トン6万5000円程度だったのが、今では10万円にまで値上がりしています。
国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには、国産の飼料で牛乳を安定供給できる一貫体制の構築が不可欠です。
そこでグリーンコープはこの秋、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結しました。3者共同で国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を新たに構築します。
この協定に基づいて、グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と共同で来年中に「1. 1000頭規模の酪農場」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMR(注:Total Mixed Ration の頭文字・「混合飼料」の意味)センター」「3. びん牛乳工場」を建設します。
それぞれの経営は3者共同で出資、設立した会社が担います。生産者が酪農場、そして、びん牛乳工場、TMRセンターに出資し、経営にまで携わるのは極めて珍しい事例です。生産と流通が一体となって経営まで担う「新しい産直」を目指しています。
今後、田川郡赤村で栽培されたトウモロコシは、この3者共同のびん牛乳をつくるための乳牛の飼育に用いられます。今回の収穫は、グリーンコープ、そして生産者の「夢」の「はじまり」なのです。
収穫の実施概要
日時:11月14日(火)11時30分頃から
住所:福岡県田川郡赤村大字赤658、福岡県田川郡赤村大字赤661
組織概要
一般社団法人グリーンコープ共同体
福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号
代表理事 日高 容子
2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。
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