白糠高校、地元食材で挑む!「チャレンジグルメコンテスト」初出品へ

フードデザイン授業を通した地元高校生たちの学びと挑戦

北海道白糠町

左から家庭科教諭 石野彩花先生、白糠高校3年生の三浦和真さん、栗田丈琉さん、高瀬颯人さん。石野先生の指導のもと、レシピ開発にチャレンジしました!

北海道の東部・釧路市の西隣に位置する白糠町(しらぬかちょう)は、豊かな自然に恵まれた、人口約7,000人の町です。「子育て応援日本一」を目指し、18歳までの医療費無料化、保育料・給食費の無料化など手厚い支援を行っています。

町の唯一の高等学校「北海道白糠高等学校」では、「白糠高校魅力化プロジェクト」の推進を町がサポート。町内外から生徒が集まり地域と共に成長する学校づくりを目指しています。

今年度、白糠高校の3年生による選択授業「フードデザイン」では、地元・白糠町の特産品を活かしたオリジナルレシピを開発。生徒たちの作品は、「高校生チャレンジグルメコンテスト in HOKKAIDO 2025」への出品が決まりました。

このコンテストは、地元食材を使った創作グルメを高校生が考案し、味だけでなく地域性や学びのプロセスも評価される大会で、今年で第13回を迎えます。白糠高校にとっては、今回が初めての挑戦となります。

応募締切は2025年7月末日。本審査および結果発表は同年10月4日に行われる予定です。

▶白糠町公式note:  https://note.com/_shiranukacho/

コンテスト出品への背景:「フードデザイン」担当 家庭科教諭 石野彩花先生

「白糠町は非常に食材豊かな町です。しかし、その食材がどのように食べられるか考える機会は多くありませんでした。生徒たちが自ら、町の食材を活用した料理開発を行うことは、地域について深く学び、その魅力を再発見する絶好の機会となります。また、この活動を通して、自己満足で終わることなく、町への貢献にも繋がればと思い、入賞を目指してコンテストに出品することを決めました。」


■ふるさと納税の寄付が支える、白糠町の教育

白糠町役場 企画総務部 企画財政課 ふるさと納税推進係 森安晃大が案内します!

「白糠高校魅力化プロジェクト」とは?白糠町役場でふるさと納税を担当する森安晃大(もりやす こうだい)が、ご紹介します。

森安:白糠高校には現在62名の生徒が通っています。簿記などの資格取得のサポートや、生徒の希望に合わせた個別の進路指導、校内に設置された無料の公営塾「久遠塾」など、生徒は充実した支援を受けられます。
このプロジェクトの推進には、ふるさと納税によって全国から寄せられたご寄付も活用されています。寄付者の皆さまからの応援に応え、子どもたちの笑顔が溢れる、活気ある町づくりを目指しています。

無料の公営塾「久遠塾」
令和7年度学園祭の様子 提供:白糠高等学校

コンテスト出品に向け、7月1日に町の関係者を招いた試食会が開催されました。私、森安も参加してきましたので、その様子をレポートします!

■授業から生まれた挑戦——「恋シソうなピザ」誕生秘話!

まずは、商品開発プレゼンテーション。白糠町役場、白糠漁業協同組合婦人部、その他町の関係者や、校長先生・教頭先生など教職員の方々、計14名の参加者を前に、商品の開発経緯やコンセプトなどのプレゼンが行われました。

プレゼンテーションの様子。生徒さんたちは緊張しながらもしっかりと発表をしていて、練習の成果と感じました。

プレゼンでは、白糠漁港で水揚げされた「タラ」と、白糠町の名産品「鍛高譚(タンタカタン)」でも有名な「赤しそ」を使ったピザが紹介されました。

赤しその色を活かしたピンク色のピザ生地をハート型に成形し、その上にタラと、町のチーズ工房「酪恵舎」のチーズ、野菜、そして「しそジェノべーゼソース」をトッピングした、とのこと。

ピンク色の生地の誕生には紆余曲折あり、赤しそを煮だして煮詰めた汁を生地に練り込んで何度も試作を重ねたそう。その過程で、保管している間に色が抜けて白くなってしまった生地を焼いてみたところ、火が通ったピザはしっかり赤色を取り戻したことから、商品名は「焼いタラ色が変わる恋シソうなピザ」に決まったそうです。

こんなユニークなネーミングは、固くなった頭からはなかなか出て来ませんよね。

プレゼンを聞いていた大人達からは、静かなザワメキを感じました(笑)

プレゼンに聞き入る参加者たち。ロマンチックでユニークな商品名に、静かにザワザワ・・・。

■町の大人たちとの交流は、生徒たちの貴重な経験!

いよいよ、調理室へ移動して試食タイムです。

ハート型のピザ、「焼いタラ色が変わる恋シソうなピザ」の味わいは?期待が高まります。

焼く前のピザ。
生地に練り込んだ赤しそのピンク色はほとんど感じません。
生地に火が入ると、ピンク色に変化!なるほど、これは「焼いタラ色が変わるピザ」だ!
焼きあがったピザ。写真では分かりにくいですが、生地はほんのりピンク色です。

焼き立てのピザを試食させていただきました!

優しい味わいで、シソの香りがよく、フワフワのタラの身との相性が絶妙でした。

うん、おいしい!

試食会に参加した皆さんはとても真剣。前のめりで生徒さんたちの説明を聞いていました。

白糠漁業協同組合 婦人部のお二方に説明をする、高瀬さんと栗田さん

三浦さんからは、校長先生と(株)イミュー黒田社長に生地の色の変化について説明しました。

試食後には参加者全員から評価と具体的な改善提案も。それを真摯に受け止める生徒さんたちの姿が印象的でした。

■試食会後に——地域との交流が生んだ、学びと成長

試食会議、生徒の皆さんたちに感想を聞いてみました。

「味だけでなく価格や色合い、食材の相性など考えなけれなならないことの多さに苦労しました。商品開発には価値や需要を見極める視点が必要なことも学びました。」(三浦さん)

「見栄えや量の調整に苦労しつつも商品開発を楽しめました。試食会での意見をもとに改良を重ね、より満足度の高い商品を目指します!」(栗田さん)

「幅広く、貴重なご意見をいただきました。特に味付けについては具体的なアドバイスをいただいたので、それらを参考に納得がいくまで完成度を高めたいと思います!」(高瀬さん)

 
普段は接することのない町の大人たちとの交流は、生徒にとって貴重な経験となり、さらなる改良への意欲につながったようです。

フードデザインの授業を通して、白糠町への学びを深めた生徒さん達。白糠町の未来を牽引する存在として、これからも頑張って欲しいです!

石野先生の目にも、生徒たちの意欲の高まりがはっきりと映ったようで、試食会後に下記のようなコメントをいただきました。

「今回の試食会に至るまで、生徒たちは本当に一生懸命取り組みました。 開発を始めた頃は戸惑いもありましたが、どうすればもっと美味しくなるか、どうすれば白糠町の魅力を伝えられるかと、真剣に考え、協力し合う姿がありました。今回の試食会で、地域の大人たちが「美味しい!」と喜んでくれる姿や、改善に向けて真剣に考えてくれた姿を見て、大きな自信と、最後までやり抜く気持ちが強まったと思います。」

■子どもの存在が、町全体の活気につながる!

森安:私は岡山県奈義町(なぎちょう)役場より、1年間の予定で白糠町役場に「ふるさと納税研修生」として来ています。奈義町には高校がないので、町に高校があることの価値を強く感じています。子どもが多いと、町全体の活気も自然と増していく──。地域によって課題は様々ですが、ここ白糠町では「白糠高校魅力化プロジェクト」によって、都市部から移住される方が増え、さらに活気のある町になっていくことを信じています。

■白糠町の教育支援と白糠高校の取り組み

<白糠町の手厚い教育支援>
・受講無料の公営塾「久遠塾」の設置・運営
・公営寮「からまつ寮」の設置・運営
・給付型奨学金(月3万円/人数制限・選考あり)
・給食の無償提供

<白糠高校独自の取り組み>
・カリキュラム改革
・学校運営協議会(コミュニティースクール)の推進
・地域企業等との協働体制づくり(コンソーシアム)
・少人数制を活かした進学・就職指導

▼北海道白糠高等学校
http://www.shiranuka.hokkaido-c.ed.jp/
〒088-0323 北海道白糠郡白糠町西四条北2丁目2-8
TEL:01547-2-2193 FAX:01547-2-2826
メール:shiranuka-z0@hokkaido-c.ed.jp

■北海道白糠町のご紹介

北海道白糠町は北海道の東部に位置する人口約7,000人のまちです。

豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れ、茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。近年は「ブリ」の漁獲量が増え、「極寒ぶり🄬」として新たな名産品の一つになっています。

白糠町ホームページ: https://www.town.shiranuka.lg.jp/

白糠町公式note:  https://note.com/_shiranukacho/

Instagram : https://www.instagram.com/shiranukacho_hokkaido/

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会社概要

北海道白糠町

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
西一条南1丁目1番地1号
電話番号
0154-72-2171
代表者名
棚野孝夫
上場
未上場
資本金
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設立
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