スタンレー電気、粒状面発光リアランプによる視認性と安全性の向上を実証

- 後続車からの視認性を約2秒向上※、機能性・デザイン性とサステナビリティを叶える次世代リアランプ -(※当社従来比)

スタンレー電気株式会社

スタンレー電気株式会社(本社:東京都目黒区中目黒2-9-13、代表取締役社長:貝住泰昭)は、後続車からの視認性と安全性の向上を実現した、粒状面発光リアランプを開発しました。

夜間の交通事故防止の実現において、後方車両や周囲からの自車両の見えやすさは極めて重要です。当社は、リアランプに求められる高い視認性だけでなく、優れたデザイン、さらに環境への配慮を兼ね備えたリアランプの開発を進め、既に量産車に採用されています。このたび本ランプの視認性について改めて検証を行った結果、先行車両の動きにいち早く気付くことができる「高視認性」による安全性の向上を確認することができました。

本ランプは、従来数十個のLEDを並べていたリアランプの構造を革新し、交換可能な高光束LEDソケット1つのみに集約しました。その光を独自設計の導光レンズ(ライトガイド)を通じて広く均一に拡散させる面発光技術と、粒状に煌めかせる技術で、高い視認性を実現しています。さらに、当社が目指すサステナブルな製品として、部品点数の削減による低コスト化と環境負荷の低減を両立しました。

【動画】均一面発光と粒状面発光の角度による見え方の違い


安全性向上に向けて

夜間の安全運転には周囲の走行車両の挙動をドライバーがいち早く視認することが重要で、視認の遅れは交通事故につながる恐れがあります。特に車体の小さい二輪車は周囲から動きを視認されにくく、右折や合流・Uターン時などに他の車両から衝突される危険性が高まります。周囲の走行車両は、二輪車のヘッドランプ・リアランプにより車体の動きを判断する必要があります。

そこで当社は、周囲のドライバーや歩行者が二輪車の動きを見やすくすることで衝突を回避し、安全性を高めるランプの開発を進めてきました。

四輪車右折時
二輪車Uターン時

粒状面発光テールランプの特長

1.視認性向上:人間工学に基づいた光学設計(特殊光学カット付きインナーレンズで煌めきを演出)

本ランプは、ドライバーのわずかな視線の動きに合わせて輝点(=小さい光の点)が移動し、気づきやすさを高める構造になっています。レンズ部は2枚構造となっており、2枚のインナーレンズの両面へ特殊なカットを施すことにより、発光時に美しいキラキラとした粒状の煌めきを実現します。前を走る二輪車のリアランプが本ランプであった場合、通常のリアランプ(均一面発光ランプ)と比較すると、後方ドライバーによる前方車両の動きの認知が、約2秒早まることを確認できました。これにより追突事故の原因となる急ブレーキ操作を減らすことができ、事故発生のリスク低減につながります。

視認性検証結果
通常の均一面発光リアランプ
粒状面発光リアランプ

2.デザイン性向上:導光棒 × 面発光技術による均一な光拡散

横長のランプ全体を安定的に光らせるには多数のLEDが必要でしたが、本ランプでは高光束LEDソケットから導光棒へ光を伝える構造を採用。導光棒の背面に独自のカットを施すことで、端まで均一な発光と高い輝度を両立しています。

高さ10㎜までの均一発光を実現していた従来の導光棒に対し、今回の開発品では最大30㎜高さまで均一に発光させることが可能となりました(当社比)。 これにより、二輪から四輪車両まで、細さや高さなどさまざまな形状・デザインのランプへの対応が可能となります。

二輪車デザイン例
四輪車デザイン例

今後の展望

本ランプは既に量産車向けに採用されていますが、より一層の安全性向上を目指し改善・開発を進めながら、さらなる量産採用に向け完成車メーカーへ提案していきます。また、自動車インテリア照明など他の車載用途への展開も計画しています。

スタンレー電気株式会社について

1920年に自動車用電球などの特殊電球の製造販売を目的に創業し、現在では世界の主要な四輪・二輪メーカーに製品を提供しています。自動車照明以外にも可視光・赤外・紫外の各種LEDやLCDなどのコンポーネンツ製品、電子応用製品で、暮らしの安全安心に貢献しています。

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会社概要

スタンレー電気株式会社

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URL
https://www.stanley-electric.com/jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都目黒区中目黒 2-9-13
電話番号
-
代表者名
貝住泰昭
上場
東証プライム
資本金
305億1400万円
設立
1933年05月