震災後の日本に勇気と希望をくれる絵本『はるがきた』、緊急重版
「春はいつかくる、でも 待っていないで自分たちで春をつくろう」
震災後の日本に勇気と希望をくれる絵本、緊急重版決定
『はるがきた』
(文:ジーン・ジオン、絵:マーガレット・ブロイ・グレアム、
訳:こみやゆう 定価:1,365円)
株式会社主婦の友社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荻野善之)は、今年2月に発売した絵本『はるがきた』の3000部の緊急重版をいたします。
『はるがきた』(原題:REALLY SPRING)は、春の訪れの嬉しさと暖かさ、力がわいてくるさまを描いた絵本です。
その内容は、「なかなか来ない春を待ちわびる人々は、街に春の風景を描いて春を作るが、その後降ってきた雨にすべてを流されてしまう。しかし、雨が上がるとそこには本物の春がやってくる・・・」というものです。人間の思うままにはならない自然の威力や、自然がもたらす幸せについて考えさせられるとともに、「春は自分たちで作ってしまおう」「春は必ずやってくる」といったメッセージが強く心に響く作品です。
本書の発売後に、日本は大きな災害に見舞われましたが、本書の内容やメッセージが、日本に勇気と希望をくれるとして、注目されています。
著者は、ジーン・ジオンとマーガレット・ブロイ・グレアムという、名作絵本『どろんこハリー』(福音館書店)の作家コンビ。初版はアメリカで1956年に出版されました。長らく日本では翻訳本が出版されず幻の名作と言われていましたが、作画を担当したマーガレットと長年親交のある翻訳家のこみやゆうさんによる初邦訳本として、今年2月に出版いたしました。
■ あらすじ■
もうすぐ、春。なのに、街はまだ灰色で大人たちは暗くて沈んだ気持ちでした。そんなとき、ある男の子の「待ってなんかいないで、僕たちで街を春にしようよ!」の一声に人々は、街中いたるところに春を描き始めます。街は、どこもかしこも、明るく輝きだします。
ところがその晩、激しい雨が降り続きみんなで描いた春はきれいさっぱり流されてしまいます・・・。
でも、その雨は本物の春を連れてきてくれたのです!
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アメリカでの刊行から半世紀以上。原画も元データも消滅する中、
「翻訳者と絵本の偶然の出会い」と、現在の印刷技術によって、
2011年の日本に現れた幻の絵本
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(担当編集者より)
『はるがきた』(原題:REALLY SPRING)が、アメリカで出版されたのは、1956年。50年以上も昔です。なぜこんなに素敵な絵本がこれまで出版されなかったのか、そしてこの時期の日本で刊行されたのか、巡りあわせの不思議としかいいようがありません。この絵本を発掘してくださったのは、翻訳をしてくれた小宮由さん。アメリカの古書店をいろいろ物色していたときに、この日本未刊行の絵本に出会ったのです。しかし、アメリカでの刊行は50年以上も前とあって、データはもちろん、原画もなくなっていました。
小宮さんが古書店から何冊もの原書を取り寄せてくれ、その中から状態のいいページを選りすぐり、印刷用データに落としこみました(現代の印刷技術に感謝です)。印刷は、原書どおりの3色印刷を用いています。結果、原書に匹敵する、むしろ凌駕する美しい絵本に仕上がりました。
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翻訳者 こみや ゆうさん コメント
(ブログ「このあの館」より)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~konoano/yujob_top.html
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2月に発売されたこの本が、この度の東日本大震災を受けて、私たちに希望を与えてくれる、という声が届くようになりました。
時に自然は、人間を不幸にしますが、人間に希望を与えるのもまた自然なんだな、ということが伝わってくるのです。また、春が来ないと嘆いていないで、自分たちで春にするんだ、という、起こってしまったことから立ち上がり、自分たちの手で頑張って復興するんだ、という前向きな気持ちにさせてくれます。期せずして、翻訳し、出版されたこの本が、一人でも多くの被災者の方々の勇気や希望につながるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
◆作者プロフィール◆
文: ジーン・ジオン
1913年、アメリカ、ニューヨークに生まれる。ニューヨークのプラット・インスティテュート卒業後、エスクワイアー出版社で広告デザインの仕事をし、その後CBS、コンド・ナスト出版社に勤める。1940年からフリーライター・デザイナーとして活躍した。1952年にデビュー作で妻グレアムとの共作である『あっおちてくる ふってくる』(あすなろ書房)にて、コールデコット賞オナー(次点)を受賞。1975年没。
絵: マーガレット・ブロイ・グレアム
1920年、カナダ、トロントに生まれる。トロント大学卒業後、ニューヨーク大学とニュー・スクール・ソシアル・リサーチで学ぶ。1948年にジーン・ジオンと結婚。1952年にジオンと共にコールデコット賞オナー(次点)を受賞。ジオンとの共作として『どろんこハリー』(福音館書店)、『はちうえはぼくにまかせて』(ペンギン社)、などがある。
訳: こみや ゆう
1974年、東京都に生まれる。大学卒業後、児童図書出版社に勤務。その後、留学をへて、子どもの本の翻訳・編集に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で、家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に、『せかいいち おいしいスープ』(岩波書店)、『おかあさんは、なにしてる?』(徳間書店)など。
◆本書概要◆
タイトル: はるがきた
文:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:こみや ゆう
定価:1,365円(税込み)
32ページ
初版発売日:2011年2月19日
ISBN:978-4-07-274275-4
販売:全国の書店・WEB書店で販売中
※ 現在、絵本のポータルサイト「絵本ナビ」(http://www.ehonnavi.net/)では、会員向けに全ページを公開中です
この件に関するお問い合わせは下記担当までお願いいたします。
株式会社主婦の友社 広報宣伝課 酒見・長友・大塚
TEL 03-5280-7577 FAX 03-5280-7578
震災後の日本に勇気と希望をくれる絵本、緊急重版決定
『はるがきた』
(文:ジーン・ジオン、絵:マーガレット・ブロイ・グレアム、
訳:こみやゆう 定価:1,365円)
株式会社主婦の友社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荻野善之)は、今年2月に発売した絵本『はるがきた』の3000部の緊急重版をいたします。
『はるがきた』(原題:REALLY SPRING)は、春の訪れの嬉しさと暖かさ、力がわいてくるさまを描いた絵本です。
その内容は、「なかなか来ない春を待ちわびる人々は、街に春の風景を描いて春を作るが、その後降ってきた雨にすべてを流されてしまう。しかし、雨が上がるとそこには本物の春がやってくる・・・」というものです。人間の思うままにはならない自然の威力や、自然がもたらす幸せについて考えさせられるとともに、「春は自分たちで作ってしまおう」「春は必ずやってくる」といったメッセージが強く心に響く作品です。
本書の発売後に、日本は大きな災害に見舞われましたが、本書の内容やメッセージが、日本に勇気と希望をくれるとして、注目されています。
著者は、ジーン・ジオンとマーガレット・ブロイ・グレアムという、名作絵本『どろんこハリー』(福音館書店)の作家コンビ。初版はアメリカで1956年に出版されました。長らく日本では翻訳本が出版されず幻の名作と言われていましたが、作画を担当したマーガレットと長年親交のある翻訳家のこみやゆうさんによる初邦訳本として、今年2月に出版いたしました。
■ あらすじ■
もうすぐ、春。なのに、街はまだ灰色で大人たちは暗くて沈んだ気持ちでした。そんなとき、ある男の子の「待ってなんかいないで、僕たちで街を春にしようよ!」の一声に人々は、街中いたるところに春を描き始めます。街は、どこもかしこも、明るく輝きだします。
ところがその晩、激しい雨が降り続きみんなで描いた春はきれいさっぱり流されてしまいます・・・。
でも、その雨は本物の春を連れてきてくれたのです!
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アメリカでの刊行から半世紀以上。原画も元データも消滅する中、
「翻訳者と絵本の偶然の出会い」と、現在の印刷技術によって、
2011年の日本に現れた幻の絵本
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(担当編集者より)
『はるがきた』(原題:REALLY SPRING)が、アメリカで出版されたのは、1956年。50年以上も昔です。なぜこんなに素敵な絵本がこれまで出版されなかったのか、そしてこの時期の日本で刊行されたのか、巡りあわせの不思議としかいいようがありません。この絵本を発掘してくださったのは、翻訳をしてくれた小宮由さん。アメリカの古書店をいろいろ物色していたときに、この日本未刊行の絵本に出会ったのです。しかし、アメリカでの刊行は50年以上も前とあって、データはもちろん、原画もなくなっていました。
小宮さんが古書店から何冊もの原書を取り寄せてくれ、その中から状態のいいページを選りすぐり、印刷用データに落としこみました(現代の印刷技術に感謝です)。印刷は、原書どおりの3色印刷を用いています。結果、原書に匹敵する、むしろ凌駕する美しい絵本に仕上がりました。
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翻訳者 こみや ゆうさん コメント
(ブログ「このあの館」より)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~konoano/yujob_top.html
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2月に発売されたこの本が、この度の東日本大震災を受けて、私たちに希望を与えてくれる、という声が届くようになりました。
時に自然は、人間を不幸にしますが、人間に希望を与えるのもまた自然なんだな、ということが伝わってくるのです。また、春が来ないと嘆いていないで、自分たちで春にするんだ、という、起こってしまったことから立ち上がり、自分たちの手で頑張って復興するんだ、という前向きな気持ちにさせてくれます。期せずして、翻訳し、出版されたこの本が、一人でも多くの被災者の方々の勇気や希望につながるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
◆作者プロフィール◆
文: ジーン・ジオン
1913年、アメリカ、ニューヨークに生まれる。ニューヨークのプラット・インスティテュート卒業後、エスクワイアー出版社で広告デザインの仕事をし、その後CBS、コンド・ナスト出版社に勤める。1940年からフリーライター・デザイナーとして活躍した。1952年にデビュー作で妻グレアムとの共作である『あっおちてくる ふってくる』(あすなろ書房)にて、コールデコット賞オナー(次点)を受賞。1975年没。
絵: マーガレット・ブロイ・グレアム
1920年、カナダ、トロントに生まれる。トロント大学卒業後、ニューヨーク大学とニュー・スクール・ソシアル・リサーチで学ぶ。1948年にジーン・ジオンと結婚。1952年にジオンと共にコールデコット賞オナー(次点)を受賞。ジオンとの共作として『どろんこハリー』(福音館書店)、『はちうえはぼくにまかせて』(ペンギン社)、などがある。
訳: こみや ゆう
1974年、東京都に生まれる。大学卒業後、児童図書出版社に勤務。その後、留学をへて、子どもの本の翻訳・編集に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で、家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に、『せかいいち おいしいスープ』(岩波書店)、『おかあさんは、なにしてる?』(徳間書店)など。
◆本書概要◆
タイトル: はるがきた
文:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:こみや ゆう
定価:1,365円(税込み)
32ページ
初版発売日:2011年2月19日
ISBN:978-4-07-274275-4
販売:全国の書店・WEB書店で販売中
※ 現在、絵本のポータルサイト「絵本ナビ」(http://www.ehonnavi.net/)では、会員向けに全ページを公開中です
この件に関するお問い合わせは下記担当までお願いいたします。
株式会社主婦の友社 広報宣伝課 酒見・長友・大塚
TEL 03-5280-7577 FAX 03-5280-7578
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