モリサワ 2017年の新書体を発表
“墨だまり”を表現した「A1ゴシック」、言葉によって形が変化する「みちくさ」など全17書体を今秋リリース
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、2017年秋にリリースする新書体を発表します。
モリサワは近年、定番として利用できる書体はもちろん、多彩な表現につながる装飾性の高い書体や日本語以外の書体の拡充に努めてきました。
本年度は、人気書体のA1明朝の特徴を継承しつつやわらかな表情をもつ「A1ゴシック」をはじめ、モリサワオリジナルの欧文書体で、98の言語と海外の表記ルールに対応する「Citrine(シトリン)」、縦組みの際に言葉によって文字の形が変化する機能をもった「みちくさ」、歴史的な書物の字形を復刻した「きざはし金陵」、活版印刷のインクのにじみを再現した「秀英にじみ明朝」、大胆な筆使いが特徴の見出し用書体「黒曜」をご提供します。
これら17書体は、今秋以降、対象製品を通じてご利用いただけます。各書体の詳細やリリース日は、新書体特設ページで随時ご案内します。
A1ゴシック
A1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体ファミリーです。線画の交差部分の墨だまり表現や、エレメントの端々に僅かな角丸処理を加えることで、温もりのあるデザインに仕上げています。LからBまで4つのウエイトで展開されています。
Citrine
20世紀初頭の活字から影響を受けたサンセリフで、明るく幾何学的な要素を取り入れつつも、レトロで優しい風合いをもつヒューマニストサンセリフを目指して作成されました。A1ゴシックとの和欧併記を目的に作られ、墨だまりや角丸処理といった共通のエレメントを採用しています。ローマンとイタリックの各4ウエイトで展開され、海外の表記ルールを満たす文字種を多く備えています。「a」や「g」の異体字、数字のバリエーションなど、さまざまな代替字形も含んでいます。
みちくさ
ふところを絞った骨格と、やわらかく現代的なエレメントから構成される明朝体風のデザイン書体です。独創的で豊かな表情のかなは、多種多様な連綿体や代替字形が用意されており、OpenType機能を使用することで、縦組みの際に文脈を考慮した連綿体などを呼び出すことができます。
きざはし金陵
中国・明代の南京国子監で刊行された『南斉書』を元に復刻した「金陵」と、1893年に東京築地活版製造所で印刷された『長崎地名考』を元に復刻した和字(かな)書体「きざはし」をマッチングした書体です。線画や骨格を画一的に整備した近代の明朝体とは一線を画す、正統派のオールドスタイルの明朝体です。
秀英にじみ明朝
2009年にリリースされた「秀英明朝 L」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体です。線画にランダムな揺らぎや太み、丸み処理を施すことで、やわらかい印象をもったアナログ感やレトロ感を演出します。
黒曜
見出し用に作成された、豪快でたっぷりとした黒みをもつデザイン書体です。大胆な筆使いによる「はね」や「はらい」、線画の太細のコントラストが特徴です。無骨で力強いイメージを表現したいシーンや、題字などの大見出し、看板サインなどの利用に最適です。
対象製品
MORISAWA PASSPORT製品
MORISAWA Font Select Pack製品
クラウドフォントサービス TypeSquare
提供時期
2017年 秋
2017年新書体特設ページはこちらから
www.morisawa.co.jp/topic/upg2017/
●本件に関するお問合せは
株式会社モリサワ東京本社 広報宣伝部 広報宣伝課
Tel:03-3267-1318 Fax:03-3267-1367
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-27
E-mail:pr@morisawa.co.jp
※製品の仕様などは、リリース時に予告なく変更する場合があります。
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