高校生の就職活動に関するアンケート調査2021年(3月)|就職希望の高校生78%が企業への応募は「自分で決めたい」
アンケートを受け就職相談窓口設置
(調査期間:2021年3月18日~2021年3月25日、有効回答数: 1056人(うち卒業後の希望進路が「就職希望135人」「就職か進学か迷っている30人))
調査結果サマリー
就職を考える高校生の78%が「自ら進んで希望求人を探したい」等、企業への応募を自分で決めたいと回答。
一人一社制に対して「最初から複数応募希望」35%、「複数社応募の時期を早めて欲しい」26%。
21年卒のコロナウイルスの影響の就職活動への影響の内容、1位は「内定をもらうまで時間かかった」、2位は「希望の業種/職種を変更した」「就職エリアを変更した」
調査背景
2021年卒の高校生の新卒採用市場は、求人数は約37万人(昨年同期比20.7%減少)、求人倍率は2.43倍(同0.32ポイントの減少)(※1)と、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け求人数が減少しました。1月末現在の就職内定率は93.4%(昨年同期比1.4ポイントの増加)(※2)ですが、休校による進路指導の遅れや、内定を得るまでの時間の長期化、希望の業種・職種を変更する必要や、職場見学をせずに就職先を決めたなどの影響がありました。
また高校生の就職活動は一人一社ずつの応募や短期間での応募先確定など学校を介して行われる学校斡旋が一般的で、高い内定率を誇る一方、リクルートワークス研究所の調査によると高校生は「1社だけを調べ見て、1社だけを受けて、1社に内定した人」が55.4%と、半数以上が1社だけを見定めて就職活動をしている状況があります。(※3)
本調査では、2021年3月に15歳~19歳の高校生を対象にしたアンケートを行い、就職活動に関する意識の実態を考察します。
※1 令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」 厚生労働省
※2 令和3年3月「高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和3年1月末現在)」文部科学省
※3 「高校卒就職当事者に関する定量調査」リクルートワークス研究所
調査概要
【調査期間】2021年3月18日~2021年3月25日
【調査方法】インターネット調査法
【調査対象】15歳~19歳かつ高校生
【有効回答】N=1,056人(うち卒業後の希望進路が「就職希望135人」「就職か進学か迷っている30人」)
<主な調査結果>
1.高校卒業後に就職しようと思っている理由は何ですか?(n=165)複数回答
就職希望と就職および進学か迷っている高校生(問5まで同様)に高校卒業後に就職しようと思っている理由を質問したところ、一番多かったのは「自立したい」が38.2%、次いで「家庭の経済的理由」が31.5%でした。また「進学したくない」が29.1%、「目標がある」が18.2%、「兄弟、両親など誰も進学していない」が6.1%でした。
2.就職活動を開始した時期はいつ頃ですか?(n=165)
就職活動を開始した時期を質問したところ、「まだ開始していない」を除くと、「高校3年生の4月~6月」「高校3年生の7月~8月」が9.7%と最も多く、次いで「高校入学時から」が8.5%など1年生から始める生徒が13.9%、「高校2年生の10月~12月頃」が5.5%など2年生から始める生徒が11.5%と就活情報解禁時期よりも早く就職活動を行う生徒が一定数いることが伺えます。
3.就職活動にどんな情報があると良いと思いますか?(n=165)複数回答
就職活動にどんな情報があると良いと思うか質問したところ、1番多かったのが「就職活動の進め方」47.3%、次いで「面接時のポイント」が44.2%、「履歴書の書き方」が42.4%、「見やすい求人票」が41.2%、「自分にあった仕事の見つけ方」が40.6%でした。就職活動全般に関することから、具体的な活動内容まで幅広い情報を求めていることが分かります。
4.就職活動では自ら行動して企業へ応募したいですか?(n=165)
就職活動では自ら行動をして企業へ応募したいか質問したところ、「自ら進んで希望求人を探したい」が29.7%、「学校に希望する求人がなければ自分で探したい」が26.1%、「学校にある求人の中から自分で決めたい」が21.8%でした。「学校にある求人の中から先生にお勧めしてもらいたい」と「分からない」の回答を合わせた22.4%と比較して、自分で決めたい高校生が77.6%を占めました。
5.高校生の就職活動には、一人一社社制という仕組みがあります。複数応募できたほうが良いと思いますか?(n=165)
一人一社制に対して複数応募できた方が良いか質問したところ、「最初から複数応募が良い」との回答が35.2%、「複数社応募できる時期を早めて欲しい」が26.1%、「今のままで十分」が17.6%、「わからない」が21.2%でした。学年による回答の偏りの傾向もなく、3分の2に近い就職を希望する高校生が何らかの仕組みの変更を望んでいることが分かりました。
6.新型コロナウイルスの影響で、卒業後の進路に変更はありましたか?(n=381)
2021年3月時の高校3年生(定時制は4年生)に、新型コロナウイルスの影響で、卒業後の進路に変更はあったか質問したところ、「進学のまま変更なし」が78%と大半でしたが、「進学→就職へ変更」1.3%、「就職→進学へ変更」2.4%、「就職も進学もしなかった」2.1%と影響を受けた生徒が一定数いたことが分かりました。
7.自分の進みたい業種もしくは企業から内定を頂けましたか?(n=39)
就職活動を終えた高校生に自分の進みたい業種もしくは企業から内定を得たか質問をしたところ、「希望する企業から内定をもらった」と答えた人が87.2%、「希望する企業には進めなかった」が12.8%でした。
8.新型コロナウイルスは就職活動にどのような影響を与えましたか?(n=39)複数回答
就職活動を終えた高校生に新型コロナウイルスは就職活動にどのような影響を与えたか質問をしたところ、「特に影響なし」と答えた人が51.3%でした。影響を受けたと回答した方の内訳は、「内定をもらうまで時間がかかった」が25.6%、「希望の業種/職種を変更した」「就職エリアを変更した」が10.3%、「職場見学ができなかった」「オンライン面接になった」が7.7%でした。
9.働いてみたい職種を3つ教えてください。(n=1056)複数回答
高校生全体に働いてみたい職種を質問したところ、最も多かったのが「芸能・音楽・映画」18スコアでした。次に「医療機関」14スコア、「ホテル・旅行」14スコア、「商社」「教育」9スコア、「銀行・証券」「アパレル」「インターネット関連」7スコアでした。高校卒者の就職先産業種(※4)と、高校生の働いてみたい職種は大きく乖離していることが分かります。
※スコアは回答者に1位~3位まで選んでもらい、1位に×3、2位に×2、3位に×1と点数を付けたものを、n×3(3168)で割り100をかけた指標となります。
※4 『令和元年度学校基本調査(速報値)』文部科学省
<アンケート調査結果を受けて>
本アンケート調査によると、15歳~19歳かつ就職希望および就職か進学か迷っている高校生への質問「就職活動で自ら行動したいか」では「自ら進んで希望求人を探したい」が29.7%、「学校に希望する求人がなければ自分で探したい」が26.1%、「学校にある求人の中から自分で決めたい」が21.8%と自分で決めたいと考える生徒が約78%いることが分かります。そのため、従来から続く仕組みである一定の期間は学校を介して一人一社ずつ応募を行う「一人一社制」に対して、「最初から複数応募が良い」の回答が35.2%、「複数社応募できる時期を早めて欲しい」が26.1%と、「今のままで十分」17.6%を大きく上回り、3分の2に近い就職を希望する高校生が何らかの仕組みの変更を望んでいることが推測できます。
一方で、2021年卒の就職活動にコロナウイルスの影響へ目を向けると、卒業後の進路に「影響はなかった」78%と多くの高校生には影響が見られませんでしたが、「進学→就職へ変更」1.3%、「就職→進学へ変更」2.4%、「就職も進学もしなかった」2.1%と影響を受けた生徒が一定数いたことが分かりました。実際にどのような影響があったかの質問では、「特に影響なし」と答えた人が51.3%に対して、影響を受けたと回答した人の内訳は、「内定をもらうまで時間がかかった」25.6%、「希望の業種/職種を変更した」「就職エリアを変更した」10.3%、「職場見学ができなかった」「オンライン面接になった」が7.7%と半数の高校生が何らかの影響を受けたと回答しました。
また、卒業後の進路への影響で「就職も進学もしなかった」2.1%の結果を受け、ジンジブでは2021年3月に高校を卒業した進路未決定の卒業生や、就職後早期離職した高卒者向けに全国どこからでもSNS上で相談できる「就職相談窓口」を設置いたしました。通常高校の新卒就活向けに行っているLINEでの就職相談を、卒業者に対しても支援拡大し就職の相談に専門のキャリアアドバイザーが対応いたします。この窓口設置を通じて、在校中だけでなく、社会の一員として奮闘する社会人フェーズに至るまで、社会活躍の視点からの一貫した支援を実現して参ります。
右記のQRコードにてLINEの「お友達登録」し相談をすることが可能です。
今後も当社ではアンケートを通じて高校生の就職活動に対する実態の変容を追ってまいります。そして、高校生・先生・保護者向けにジョブドラフトNaviでの就職情報発信や進路ガイダンス、LINE 就職相談、合同企業説明会や職場見学サポートなど、新しい時代の変化に即した高校生の自発的な就職活動を支援するサービスの継続開発を行い、高校生と企業のそれぞれに出逢いの機会をより多く創出して参ります。
<回答者属性>
<ジョブドラフトの特徴>
株式会社ジンジブでは、就職する高校生が学歴や「高卒」という偏見に捉われることなく、自己決定の上希望を持って社会に出ること、企業が若手採用を継続すること、これらを実現するために、高卒採用にまつわる社会課題の解決に取り組んでおります。
「ジョブドラフト」は高校生と高校新卒採用をする企業を支援するサービスです。進路が決まっていない高校生に対してはキャリア教育や進路決定のサポートを、就職を決めた高校生に対しては就職情報サイト「ジョブドラフトNavi」や合同企業説明会「ジョブドラフトFes」による情報提供や、就職相談での内定までの就職サポートを行い、主体的に将来を選択できるよう支援します。企業に対しては採用コンサルティングにより高校生に選ばれる会社作りの支援、Naviへの掲載やFesへの出展により高校生へ直接知らせる採用活動の実現、高校との接点支援により先生を通して知らせる採用活動の支援をします。ジョブドラフトが目指すのは未来を担う高校生と成長に向かう企業を輝かせることです。
●高校生の就職を支援する「ジョブドラフトNavi」
URL:https://job-draft.com/
これまで文字情報のみだった企業の「求人票」の情報を、就職情報サイトに掲載しています。高校生目線を重視した会社の雰囲気・先輩インタビューなど写真や動画を用いて紹介することが可能です。高校生は職場見学エントリーや、7月の求人情報解禁後に求人票をダウンロードし、進路指導の先生やジョブドラフトに相談し応募をしていただけます。
●高校生と企業が直接交流できる合同企業説明会「ジョブドラフトFes」
高卒求人予定の企業を集めた就職活動イベントです。高校生は1日で多くの企業と出会えるため、求人票だけでは得ることのできない会社の雰囲気や情報が得られます。2019年は東京・大阪・福岡にて5回開催、2020年は全国13都市で合計17回開催し、累計参加企業966社、のべ参加者数4,320名を動員しました。2021年は全国11都市で開催予定です。
●社会で生き抜く力を身につけるキャリア教育 「ジョブドラフトキャリア」
高校1年~3年生向けに、将来の生き方に関するキャリア教育、進路決定のサポート、就職指導を3年間通して実施する高校向けのサービスです。キャリア教育では、自分の生き方を決める考え方、自己理解、目標設定の仕方、課題解決等のプログラムを、進路決定のサポートでは、職業観育成、具体的な進路決定のサポートを行います。更に就職希望者に対しては面接対策や履歴書添削等、実際の就職活動サポートまで、キャリア教育から内定に至るまでの就職サポートを行います。
●サイバーセキュリティ人財育成・就職支援スクール 「D0→1 Camp(ディーワンキャンプ)」
毎年約6万人(※5)にのぼる進路未決定のまま卒業する高校生や、ミスマッチや新型コロナウイルスの影響を受けた早期離職者、今後正規雇用を目指したい既卒者に向けてDX人財育成と就職支援を行うスクール「D0→1 Camp(ディーワンキャンプ)」を2021年7月に開校します。ゲーミフィケーションを用いたサイバーセキュリティの専門スキルとビジネススキル・マインドが身につくプログラムを実施し、スキルを習得した後サイバーセキュリティへの対応及びDX人財の採用に困っている企業への就職支援を行います。
※5 「平成30年学校基本調査 高等学校卒業後の進路」文部科学省データより算出
<会社概要>
◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/ )
本社所在地:大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル14階
代表取締役:佐々木 満秀
設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
資本金:9,800万円
2016年「革新ビジネスアワード2016」(主催:イノベーションズアイ、フジサンケイビジネスアイ[日本工業新聞社])にて「よい仕事おこし賞」、2017年「第106回かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」(主催:公益財団法人 川崎市産業振興財団)にて「かわさき起業家優秀賞」を受賞。
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