SFA、ライフコーポレーションおよびネッスーと連携し10月から実証実験を開始 足立区の店舗商品を近隣地域のこども食堂や支援を必要とする世帯に寄贈し、食品ロス削減とこどもへの食支援の両立を実現へ
一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(東京都千代田区/代表理事:小林富雄/略称:SFA)は、 “おいしい” “ワクワク” “ハッピー” をお届けする株式会社ライフコーポレーション(本社:東京都品川区、代表取締役社長執行役員:岩崎 高治)および、こどもの機会格差の解消を目指すネッスー株式会社(本社:東京都世田谷区、代表:木戸優起)と連携し、小売店舗で出る、まだ食べられるのに販売できなくなった農産品(野菜・果物)や日配食品の寄贈モデルを確立するための実証実験に取り組みます。
この取り組みは、環境省の「令和5年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」に採択された事業として実施するものです。実証実験はライフコーポレーションの足立区の店舗で実施し、近隣地域のこども食堂や支援を必要とするひとり親世帯等への食品寄贈を行います。実証実験の結果を踏まえ、ライフコーポレーション・ネッスーと連携し、多くの地域における食べられるのに販売期限が過ぎた生鮮食品や日配食品の寄贈促進モデルとして横展開を目指します。SFAでは、食品産業サプライチェーン全体で食品ロス削減や子どもの食の福祉への貢献を設立以来着手してきました。その経験からの得た多様な食品寄贈のルール形成や知見、基礎自治体や社会福祉協議会、NPO法人をはじめとする子ども支援団体などのステークホルダーとのネットワーク、そしてSFA会員企業や小売業界団体との連携による寄贈先団体との連携・調整を本プロジェクトにおいて寄与してまいります。
SFAは様々な実証や普及啓発に連携して取り組み、やむを得ず捨てられる食品がある一方で、食に課題を抱える人がいるという食の不均衡の改善に貢献していけるよう取り組むとともに、自分ごととして取り組む方々を応援してまいります。
■実証実験の概要
環境省「令和5年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」
環境省では、外食時の食べ残しの持ち帰り(mottECO)や飲食店・小売店等におけるフードシェアリングをはじめとした、消費者が参画・関与する売れ残り食品の廃棄防止等の取組を支援する「食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」を実施。
令和5年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業の採択結果について(環境省 2024年5月31日 報道発表資料)
https://www.env.go.jp/press/press_03229.html
■実証実験の目的
本事業では、食品ロスの発生を抑制しつつ、社会福祉を増進することを目的として、スーパーなどの小売店で賞味期限・消費期限が短い等の理由でまだ食べられるのに販売できなくなった農産品(野菜・果物)・日配食品を、支援を必要としているこども食堂等の団体やひとり親世帯等に寄贈する方法の確立を目指します。
小売店では、需要予測発注の精緻化等により食品ロス発生の抑制に取り組んでいるものの、一定の廃棄が発生してしまいます。それに対して、小売店では、こども食堂等への寄贈を行うことで、食品ロス削減だけでなく、近隣地域への貢献もあわせて実現する手法がとられることが増えてきました。
一方で、温度管理が必要な賞味期限・消費期限が短い生鮮食品・日配食品は、期限内に寄贈先に受け渡して使用してもらうことが難しく、小売店における寄贈は常温保存が可能な賞味期限が比較的長い加工食品が中心となっており、食品ロス削減効果は限定的です。加えて、寄贈先となるこども食堂等の団体の活動は月に1~2回であることが多く、寄贈を実行できる日が少ないことも、食品ロス削減効果が上がらない要因となっています。
そこでこの度の実証実験でSFAは、寄贈先団体との連携・調整を行い、ネッスーの開発する食品寄贈プラットフォームを活用し、ライフコーポレーションとの連携体制のもと、リアルタイムで寄贈商品情報を発信し当日中に店舗近隣のこども食堂やひとり親世帯等へ寄贈する体制を構築、賞味期限・消費期限の短い農産品(野菜・果物)・日配食品の寄贈を実現することで、食品ロスの大幅な削減と、より多くの支援を必要とする方々への食品寄贈の両立を図ります。
■実証実験の概要
実施店舗:ライフ扇大橋駅前店
対象:農産品(野菜・果物)・日配食品
期間:2024年10月〜11月
参加者:近隣地域のこども食堂 4団体 / 支援を必要とするひとり親世帯等 20世帯程度
実施主体:ネッスー、ライフコーポレーション、SFA
連携自治体:足立区
[ライフコーポレーション]
①店舗で発生した寄贈可能な農産品(野菜・果物)・日配食品の情報をネッスーのマッチングプラットフォームに登録
②寄贈商品を店舗敷地内に設置した受け渡し用冷蔵庫に格納
[ネッスー]
③マッチングプラットフォームに登録された寄贈商品の情報を、実証実験参加者へリアルタイムに提供
[実証実験参加者]
④マッチングプラットフォーム上でほしい商品を選択
⑤店舗に行き、スマートフォンに配信された開錠キーで受け渡し用冷蔵庫を開け、商品を受け取る
■会社・団体概要
会社名:株式会社ライフコーポレーション
代表者:代表取締役社長執行役員 岩崎 高治
設立:1956年10月
本社:東京本社(東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイドTSタワー13F)
事業内容:スーパーマーケットチェーン
団体名:一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会
代表理事:小林富雄
設立:2019年11月
所在地:東京都千代田区神田神保町3-8 専修大学商学部渡辺達朗研究室
事業内容:
食品ロス削減など1社では取り組むことが難しい、フードサプライチェーンにおけるサスティナビリティの課題について、緩やかなネットワークでつながった有識者と食品産業企業・団体が解決策を検証していくコンソーシアム
■ネッスー株式会社概要
ネッスーは「こどもの機会格差の解消」をビジョンに掲げるスタートアップ企業です。フードバンク兼業型ネットスーパーの事業を通して地域の企業・団体などと連携し、食や体験の格差に苦しむこどもがいない、やさしい社会の実現を目指しています。
社名:ネッスー株式会社
代表取締役:木戸 優起
設立:2022年6月10日
所在地:155-0032 東京都世田谷区代沢4丁目44-4
一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(略称:SFA)とは
食品ロス削減など1社では取り組むことが難しい、フードサプライチェーンにおけるサスティナビリティの課題について、緩やかなネットワークでつながった有識者と食品産業企業・団体が解決策を検証していくコンソーシアムです。
Facebook: https://www.facebook.com/sustainablefoodchain
SFAでは、以下の取り組みを推進しています。
①『こどもスマイリング・プロジェクト』
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と関係を構築し子ども支援につなげるプロジェクト。
HP: https://www.k-smile-ring.jp/
②『プラスチックの2Rに関する勉強会』
プラスチック資源循環法施行に向けて、食品産業における廃プラスチックの発生を減らす、なくすための具体的な取り組みを検討する勉強会の開催。
③ 『Honeybees’ Community』
食品ロス削減などの課題解決に取り組む学生団体等の取り組みを紹介し、行動する人を増やすためのオンラインプラットフォーム。
④未来を担う子どもたちへの食品寄贈事業(専修大学委託事業
東京都が都内の大学研究者から事業提案を募集し、都の施策に反映させる事業提案制度に、弊会理事・専修大学商学部渡辺達朗教授が立案した「子どもへの食品寄贈事業」が採択され、SFAもプロジェクトに参画し、2023年度から3年間実施。
こどもスマイリング・プロジェクトとは
HP:https://j-sfa.net/kodomo-smilingpj/
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と関係を構築し子ども支援につなげるプロジェクト。
●職業体験型食育プログラム
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育プログラムの提供を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と直接信頼関係を構築し、子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体に通う子どもたちを対象に、エシカル消費が学べる食育プログラム「職業体験型食育プログラム」を提供し、子どもたちの心と体の成長に必要な『食』や食に関わる『職』の経験機会を提供し、食品企業の様々な取り組みへの理解と地域への貢献を通じた持続可能な社会を目指す仕組みの構築を目指しています。
●ハートドライブキャンペーン
夏・冬休み期間に「食」の貧困を抱える子どもたちに、通常販売する食材を企業から提供いただき、寄贈できる機会を創出するモデル事業として実施。子ども支援・福祉団体に通う子どもたちを対象に、それぞれの拠点に合わせた配布方法で食材を提供し、休み期間の子どもたちの食の困窮の一助となるよう食品寄贈のモデル事業として実施。
●その他
・寄贈食品の多様化に合わせた物流実証・食品寄贈時の中間組織(マッチング機能)の実証
・食品寄贈時の留意点をまとめたガイドライン策定に向けた知見共有・提言・講演など
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