2021年台湾医療器材産業のトレンドと電子受託生産メーカーとの異業種提携<ワイズ機械業界ジャーナル12月第4週号発行>

〜台湾機械業界の動向が分かる〜

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の12月第4週号を発行しました。今週号では、エネルギー業界、金物業界、鋳造部品メーカーの嘉鋼精密工業(CYSTEEL)、医療器材業界について紹介します。

<201224号内容>
1 エネルギー業界 台湾風力発電設備製造業の景気動向及びメーカー動向
2 金物業界 CPTPP及びRCEPの台湾水回り金物産業に対する影響分析
3 工作機械業界 鋳造部品メーカー 嘉鋼精密工業(CYSTEEL)
4 医療器材業界 2021年台湾医療器材産業のトレンドと電子受託生産メーカーとの
異業種提携

 

●今週号の記事を一部紹介します。
<2021年台湾医療器材産業のトレンドと電子受託生産メーカーとの異業種提携>

一、産業の概況
 新型コロナウイルス感染症の流行が世界的に拡大する中、台湾では優れた医療体制と医療器材産業が力を発揮した。とくに体温計や生理モニターなどの診断・モニター機器や、マスクや防護衣などの個人防疫物資の生産額が大幅成長し、台湾市場の需要を満たすだけでなく、海外市場も開拓することができた。今年下半期に入って▽欧州▽インド▽ブラジルなどを感染流行の第2波が襲い、世界経済の回復に陰りが出ている。失業者数も上昇して個人所得と末端需要に影響し、個人の健康管理や感染予防に比較的関係のない医療製品の調達は後回しとなった。このため、▽コンタクトレンズ▽血糖測定器▽歩行補助器などの輸出が弱まっている。
 工業技術研究院(工研院)は、2020年の台湾医療器材産業の生産額を前年比4.5%増の1,230億台湾元と予測している。また、台湾当産業は高付加価値化とニッチ市場の開拓を進めており、20年の付加価値率は38.8%に達してその他産業の平均10%を上回る見込みだ。
 また、工研院は2021年について、各国が新型コロナウイルスのワクチン開発を進めているものの、ワクチンの普及は来年下半期になるとみられることから、来年も▽個人防疫物資(マスクや防護衣)▽迅速検査試薬▽感染診断用医療器材(体温計、耳式体温計、生理センサー、ロボット)▽リモート生理モニターなどの成長が続くと予測している。

二、電子受託生産メーカーと異業種提携
英業達(インベンテック)
 インベンテック傘下の英華達(インベンテック・アプライアンシズ)は馬偕紀念医院と提携し、AIoT(人工知能とモノのインターネット)を応用した自社ブランドの生理モニター設備による地域の予防医学を推進している。住民が地域の健康サービスステーションで測定した▽血圧▽血糖▽総コレステロール▽体重などのデータを病院のデータシステムに伝送し、医師がより総合的に健康状態を評価することができる。この他、栄文生医科技(グッド・フューチャー・バイオメディカル・テクノロジー)と提携して精密医療分野に参入し、ネガティブセレクションによって血液中のがん細胞の数量を測定する世界初のシステムを開発した。すでに台湾北部の医学センターに採用され、健康診断と治療中のガン患者の経過観察に使用されている。

緯創資通(ウィストロン)
 2016年にウィストロンは緯創医学科技(ウィストロン・メディカル・テクノロジー)を設立して医療分野に参入し、近年成果を出し始めている。今年、カナダ企業B-Temiaと提携して開発した外骨格ロボットが、米食品医薬品局(FDA)認証を取得して台湾や米国などで販売開始された。スマート医療分野でも、恩主公医院など多数の医院と提携を獲得している。2020年は新型コロナウイルスの感染流行を受けて、検査設備の需要が拡大した。瑞磁生物科技(アプライド・バイオコード台湾)のCOVID-19分子測定自動化装置は、緯創医学科技が開発に協力している。緯創医学科技の黄俊東総経理は▽外骨格ロボット▽スマート医療▽医療装置の分野ですでに成果が出ており、今年と来年の業績は数倍に成長すると予測している。

三、まとめ
 アフターコロナにおいては、公共衛生と感染予防のためにオンライン診察やリモート医療、在宅医療が増加し、個人向けの防疫物資とサービスの需要が増加するだろう。台湾の医療器材産業は世界的に知られている一方、電子産業も長年の発展を経て電子機器受託生産サービス(EMS)や周辺設備、情報通信などいずれも整ったサプライチェーンを有している。この両分野が技術提携し、デジタルテクノロジーによって精密医療、デジタル介護、スマート医療などを発展させれば、台湾の医療器材産業の高付加価値化と技術向上を大きく促進することとなるだろう。

<ワイズ機械業界ジャーナルとは>

1. 台湾唯一のサービス
台湾で唯一機械業界に特化した日本語情報誌です。
2. 個々の分野の情報が満載
工作機械、機械設備、機械制御装置、手工具、動力工具、ねじ・ナット・リベット、ファスナー、金型、自動車、航空宇宙、自動化・ロボット、再生エネルギー等などの情報が満載です。
3. 多種多様な情報を提供
業界トレンド、企業動向、統計資料、法改正情報を全て網羅しています。
4. 読みやすい紙面
豊富な写真と図表、パソコンでの閲覧に配慮された横型の読みやすいPDF形式にて提供します。
5. 記事データベース検索
ホームページの記事データベースより、自由に過去記事の検索ができます。

●詳細
https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/machine.html
●2週間無料試読のお申し込み
https://www.ys-consulting.com.tw/login/?buy=1&next=/service/marketing/machine.html&pop=1&frm=2

【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F 
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース、機械業界ジャーナル配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売

【お客様からのお問い合わせ先】
ワイズコンサルティング
TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00〜19:00)
e-mail:research@ys-consulting.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.ys-consulting.com.tw/
業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月